◆サイエンス誌が選ぶ「2024年の科学10大ニュース」の一つに、自然科学系農学部門の足立真佐雄教授と海洋コア国際研究所の萩野恭子特任講師らの研究グループの成果が選ばれました
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窒素固定オルガネラ「ニトロプラスト」の発見
自然科学系農学部門の足立真佐雄教授と海洋コア国際研究所の萩野恭子特任講師は、円石藻Braarudosphaera bigelowiiの安定培養に世界で初めて成功しました。得られた培養株について、カリフォルニア大学サンタクルズ校のJonathan Zehr教授らの研究グループと共同研究を行った結果、B. bigelowiiの細胞内に観察される窒素固定細菌由来の小体が、細胞内共生の域を超えてオルガネラ(細胞小器官)としての特徴を持つことを明らかにしました。そして、真核生物から初めて確認された初期の窒素固定オルガネラ「ニトロプラスト」として、2024年4月12日に米Science誌に報告しました(※1)。
ニトロプラストを持つ真核生物の発見は、窒素固定能がある食用作物の創出研究に貢献する可能性があることから、この研究成果は、「2024年の科学10大ニュース」の一つとしてScience誌に選ばれました(※2)。
※1
【題名】Nitrogen-fixing organelle in a marine alga
(海産微細藻類における窒素固定型シアノバクテリアのオルガネラ化)
【著者名】Tyler H. Coale, Valentina Loconte, Kendra A. Turk-Kubo, Bieke Vanslembrouck, Wing Kwan Esther Mak, Shunyan Cheung, Axel Ekman, Jian-Hua Chen, Kyoko Hagino, Yoshihito Takano, Tomohiro Nishimura, Masao Adachi, Mark Le Gros, Carolyn Larabell, Jonathan P. Zehr
【掲載誌】Science
【掲載日】2024年4月12日
※2
【題名】Organelle discovery adds an evolutionary twist
(オルガネラの発見が進化に一石を投じる)
【著者名】Elizabeth Pennisi
【掲載誌】Science, Vol 386, Issue 6727
【掲載日】2024年12月12日
