ΔEpに基づく粘度補正が、微量での非破壊迅速分析に有効であることを検証

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大学院総合人間自然科学研究科応用自然科学専攻博士3年の明珍尋紀さん(森勝伸研究室所属)が筆頭著者として執筆した論文が、Talantaに掲載されました。

Talantaは、分析化学研究を代表する世界的な学術誌(査読あり)です。純粋分析化学および応用分析化学のあらゆる分野において、独創的な研究論文、速報、ならびに総説論文を発表する場として知られており、掲載論文は研究の基礎性、科学的新規性、既存の分析技術や手法に対する大幅な改善または優位性、実証された分析適用性など、確立されたガイドラインに基づいて評価されます。

今回、掲載された論文のタイトルは「Electrochemical viscosity correction for robust salivary ionomics via redox probe voltammetry」です。ムチン含有唾液試料中の微量イオンは粘度で拡散が変わり定量が難しいことが知られています。本研究では、サイクリックボルタンメトリー(CE)のΔEpで粘度を補正し、CEイオノミクスのばらつきを低減させることを提案し、微量(10µL)で非破壊迅速分析に有用であることを検証しました。

本研究は、粘度の影響を受けやすい生体試料で、電気化学測定とCEを組み合わせた分析フローを確立しうる点に意義があります。唾液に限らず、粘性・成分が変動する試料への展開も期待され、食品・臨床・ヘルスケアに向けたイオノミクスの基盤技術として発展する可能性があります。

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