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北京語言大学:2024年1月〜2025年1月(人文社会科学部2年生)

北京語言大学
2024年1月〜2025年1月(人文社会科学部2年生)

留学報告

所属 人文社会科学部人文科学コース
留学開始時学年 2年
留学先国名 中国
留学先大学 北京語言大学
留学先所属 汉学与中国学学院
留学期間 2024年1月〜2025年1月(1年間)

 

 

出発前の準備

ビザの有無
ビザの種類 X1ビザ
その他必要な事前手続き 渡航前に日本で健康診断を受診
必要経費
渡航費 約10万円
海外旅行保険 約9.5万円
その他 中国現地での支払い方法を準備しておく必要がある。中国ではAlipayとWechat Payが主流で、クレジットカードや現金での支払いは受け付けてないところもあるので、早めに準備が必要。

 

 

留学中の生活

履修した授業 ライティング、異文化理解、リーディング、スピーキング、学校主催の旅行研修など。
授業の様子・アドバイスなど 授業ではアクティビティがあるので、普段の勉強は予習メインで、授業中にしっかり理解をする。
(テスト対策)教科書の問題を重点的に聞かれるので、レッスンの後ろにある問題を特にしっかり復習する。
課外活動 大学の写真を撮ったり、休日には観光名所に行き、勉強の疲れを癒していた。
生活費

住居費
(大学寮、アパート賃料など)(1ヶ月あたり)

約6万円
食費(1ヶ月あたり) 約2万円
教科書代 なし
通信費・交際費など(1ヶ月あたり) 1500円
住居
住居の種類 大学の寮
住居決定の方法 留学先大学の紹介
住居全般に関するアドバイス
留学先での交換留学生に対するサポート
健康管理面のアドバイス 頭痛薬や風邪薬などの常備薬はちょっと多めに持って行ったほうが安心。備え付けのトイレットペーパーはないので、外出時は忘れずに持っていく。

 

 

学習面/生活面でのコメント・アドバイス

学習面

私はライティングの力を伸ばすことが留学当初の目標でしたので、全体を通してライティングの技術に焦点を当てて勉強をしていました。テーマを決めて文章を書き、先生に提出し、校閲と修正を何度も繰り返して、少しずつ改善していきました。最初は文章も短く、文法の誤りも多かったのですが、少しずつ減っていきました。同時に、単語の意味や発音、コロケーションなど文法的な知識も身に付けていくことで効率よく勉強を進めていきました。中国語では一つの漢字に複数の読みで対応することがあり、簡単な漢字であっても都度振り返って学びなおすことがありました。文法では、“的得地”などの使い方や熟語やコロケーションなど知識として覚える部分が多くあるので、コツコツ学んでいきました。日常生活で使う分、話し言葉はすぐに使えるようになるのですが、書き言葉は普段使わないので、特に力を入れて勉強をしました。授業では、先生がとても熱心に指導してくれるため、「ん?」と思った部分は恥ずかしがらずに先生に聞くことで、あやふやな知識をなくせました。上級のクラスでは、テキストの内容もHSK(中国語検定)を意識した内容で、中国文化に関連した内容を取り扱っていたため、単に文法の知識を学ぶための文章ではなく、中国人と話をするときの話題になりました。
勉強の一環として、学校が毎学期語学旅行研修を実施してくれました。私は二学期いたので、北京周遊と海南島旅行に参加することができました。どちらも大きな活動で、先生方や中国の学生さんと交流するきっかけにつながりました。特に海南島では、ほかの学校の学生さんとも知り合うことができました。各活動では、研修後に文書や動画などでのレポート提出が求められます。私はクラスと学校全体を代表する作品の制作にかかわることができ、非常に貴重な経験となりました。こうした活動に積極的に参加したことで、非常に多くの学びを得ることができました。こうした大きな活動のほかに、中国語での朗読大会が開かれたりします。語学勉強では声を出して勉強をすることの重要性は言うまでもありません。しかし、実際声を出して自分の発音をチェックするという機会はなかなかないと思います。そのため、朗読大会などはいい機会だと思い、参加してみるといいと思います。発音の正確さ、流暢さなどを客観的に評価してもらえるうえに、自信につながると思います。
全体を通して、中国語の勉強という部分は教科書をしっかり読み込むことで学びましたが、文化に関しては先生方と中国の学生さんたちとの交流の中で少しずつ理解ができたと感じています。中国文化は非常に長い歴史の中で生まれているため、前提知識も多く、勉強と中国人との交流のどちらも重要だと思います。

 

生活面

私は今回の留学で中国人の友達を増やしたいなと思っていました。中国の学生さんは勉強に忙しいので交流をする機会がなかなかありません。私は趣味の楽器演奏や写真撮影を通じて仲良くなった友達が多くいます。授業でのかかわりは少ないとはいえ、学校側でも交流をする機会が設けられているので、積極的に参加をすることがおすすめです。中国の学生さんと会話をするだけなら英語でもいいですが、やはり中国語で意思疎通ができると本音で語り合うことができると思います。中国の学生さんは日本の文化に興味があり、日本に観光に行きたいとまで思っている人が多かった印象です。日本の文化について説明することで距離が縮まったことも多くありました。クラブ活動も活発で、普段生活しているだけでは知ることが難しい文化などについて学べる貴重な機会である上に、中国の学生さんと交流する機会でもあります。日常生活では通じればいいで済んでしまうことも多いですが、学生さんとの交流ともなると、自分の語彙をフル活用するので知識の確認にもなりますし、知らなかったことや本場の「中国語らしい」表現を学ぶことができます。住居に関して、留学生は大学から大切にされている印象があり、寮も快適に過ごせました。文化的な部分では、支払い方法であったり、各種手続きがすべてスマホで完結したりするなど、独自の部分が多くあるうえ、中国が初めての人には少し戸惑ってしまうかもしれない部分があるため、わからないことは近くの中国人に聞いてみるのがいいと思います。交通で利用するには、レンタル自転車がとても便利です。どこに行っても自転車があり、QRコードを読み取ることで1.5元(30円)からレンタルできます。北京市内ならどこまでも漕いでいいですし、市の中心を除いてほぼどこでも停められるのでイチオシです。北京では通勤時間帯の渋滞が激しいのでバスやタクシーは急いでいるときには使わないほうがいいと思います。地下鉄は新しいこともあってとても静かなうえに、めちゃくちゃ安い(始点から終点までで100円ぐらい)のですが、路線によっては混んでいます。荷物が多い時や、疲れているときはタクシーが便利だと思います。アプリから安く呼び出せる上に、タクシーがとても多いので気軽に使えます。ただ旅行に関して、人口が多いためまとまった休みに主な観光名所を巡るのはやめておいたほうがいいと思います。食事については、Uberのような配食サービスがとても発達しているので、生活に慣れたらいろいろな食事を試してみるのも面白いでしょう。通販も便利で、“京东”というサービスを使えば夜中でも最短15分で届きます。生活全般に関してですが、中国では不意に身分証明が必要になることがあります。できれば中国人学生の友達と一緒に行動をするほうが安心です。最後に、文化に関してですが、私は海南島に行きましたが、中国文化の多様性を体験しました。中国南北で気候が大きく異なり、北では平均気温-30℃、南では20℃という具合で、食文化から風習までどれも特色があるため、長期休暇の時間などを利用して一見の価値ありです。中国は5000年の歴史があり、それぞれの時代に応じて面白い物語などが隠されているので、語学勉強のほかに、映画などを見て知ることでより一層楽しめました。

 

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