高知大学から海外への留学
南ボヘミア大学:2024年2月〜2024年6月(人文社会科学部2年生)
南ボヘミア大学:2024年2月〜2024年6月(人文社会科学部2年生)
南ボヘミア大学
2024年2月〜2024年6月(人文社会科学部2年生)
留学報告
所属 | 人文社会科学部国際社会コース |
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留学開始時学年 | 2年 |
留学先国名 | チェコ共和国 |
留学先大学 | 南ボヘミア大学 |
留学先所属 | 教育学部 |
留学期間 | 2024年2月〜2024年6月(1学期間) |
出発前の準備
ビザの有無 | 有 |
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ビザの種類 | 就学ビザ |
その他必要な事前手続き | ― |
必要経費 | |
渡航費 | 約20万円 |
海外旅行保険 | 約6万円 |
その他 |
留学中の生活
履修した授業 | Czech for foreign language Communication and intercultural skills in English Business English Oral text interpretation English as a foreign language in Education English conversation |
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授業の様子・アドバイスなど | 教育学部の英語学科に所属しており、当初は教授法などの授業を履修する予定でしたが、授業のレベルがかなり高くスコアがなければ履修できないため、自分の学部だけでなく、他学部の英語に関する授業を探して履修することをおすすめします。私にとってビジネス英語などの授業は非常に難しかったので、予習と復習に毎週二日程度かけていました。テストも難しかったですが、日々の予習復習と網羅的なテスト対策ができていれば単位がもらえると思います。 |
課外活動 | ― |
生活費 | |
住居費 |
約2万円 |
食費(1ヶ月あたり) | 約3.5万円 |
教科書代 | 特になし |
通信費・交際費など(1ヶ月あたり) | 約2万円 |
住居 | |
住居の種類 | 大学の寮 |
住居決定の方法 | 留学先大学による紹介 |
住居全般に関するアドバイス | ー |
留学先での交換留学生に対するサポート | buddyといって、チューターのような活動をしてくれている学生がいたので、わか | らないところを彼らに気軽に質問できたところが充実していたと感じました。
健康管理面のアドバイス | ー |
学習面/生活面でのコメント・アドバイス
学習面
私は英語力に全く自信がない状態で留学に行ったので、最初は自分の意思を伝えられず、うまくコミュニケーションをとることができませんでした。しかし、その悔しさをバネに留学中は毎日家で英語のYouTubeを見たり、英文法書をおさらいしたりするなど、英語学習に対して高いモチベーションを持つことができました。そのため、現地での生活は自分を変える良いきっかけになったと思います。
しかし、チェコ留学において考慮しなければならないのは、第一言語であるチェコ語に関する問題です。日本人が日常生活で日本語のみを話しているように、チェコの人はチェコ語のみを話しています。そのような環境で生きていくためにはチェコ語の勉強は必須であり、日本語とは大きく異なる言語の学習には非常に苦戦しました。チェコ 語を学習している時間は、「この時間を使用して英語を勉強したいな」と考えることもありましたが、街の看板が理解できるようになったり、店員さんとコミュニケーションを取ることができるようになったことで生活がより豊かになったので、現地の言語を学習することはやはり重要であると感じました。
英語を使用していたのは、主に現地留学生とのやりとりを行うときでした。イタリアやフランス、スペインなど、18ヵ国の友人と英語を使用してコミュニケーションをとっていました。自分にとってレベルが高いと感じる授業も多く、授業内容を理解するだけでも必死でしたが、彼らが本当に優しく教えてくれたので、みんなに支えられながら乗り切ることができました。
また、留学中の自主英語学習に関しては、とにかく楽しみながら行うことが大切だと考えていたので、休日には洋画を観たり日本の映画を英語吹き替えで観るなどの工夫をして楽しんでいました。さらに、友人と英語を使って電話やチャットを繰り返したり、YouTubeやTikTokなど日常で使用しているコンテンツを英語に切り替えるなどの工夫をしました。このように、英語に触れる回数を増やすことで苦手意識を払拭することができました。
最後に、英語力を向上させる=英語圏への留学という考えに陥りがちですが、たとえ英語圏でなくても、英語で行われる授業や英語を使用したコミュニケーションをとる環境は存在します。ですので、今後留学を検討している人は、さらに視野を広げて考えてみてほしいと思っています。
生活面
チェコは、治安が良く、衛生面もしっかりしていたので、アジアやヨーロッパの他国よりも生活しやすい国であると感じました。しかし、基本食がパンやパスタなどの小麦類やじゃがいも料理、揚げ物であったため、長期間日本食を食べられなかったことが最も辛かったです。基本的には生活していた寮で自炊をしていましたが、2週間に1回程度外食していました。物価は日本の東京程度で、レストランでの食事の場合、日本円で1食1500円程度で満足いく料理を食べることができました。上述したように、ヘルシーな日本食を食べたい気持ちはもちろんありましたが、チェコで食べたものの味はすべて美味しかったため、日本人の口に合う味付けであると思います。
学校があるチェスケーブジェオビチェは、首都からは電車で2時間〜2時間半程度離れた地域で自然豊かな街ではあるものの、近くにはショッピングセンターやスーパーマーケットがあるうえ、レストランや公園なども多く、生活に不便を感じることはありませんでした。
街へ出かける時の交通手段としては主にトラム(路面電車)を利用しており、乗車方法やチケットの買い方は日本とは異なるものの、すぐに慣れました。また、少し遠くの地域へ出かける時には何度か電車を利用しましたが、個室がいくつか設けられている形であるため、防犯の観点からみても安心出来ました。学校内でも飼育がされていましたが、電車の窓からは羊や馬、牛、犬などのたくさんの動物を見ることができ、大自然に囲まれのびのびと過ごす動物たちにいつも癒されていました。
そして、留学中の生活において最も印象に残っているのは、文化交流です。出身国が異なる友人同士で自国の料理を振る舞い合いました。その間には、「日本の学校では、校舎を生徒が掃除する」という習慣に、外国人の友人は驚愕し、私自身も当たり前だと思っていた日本の文化を改めて見つめ直すきっかけとなりました。さらに、他国の文化も同時に知ることで新たな価値観に触れることができたため、非常に楽しく学びのある時間でした。
他にも、イースターの時期に留学していたということもあり、イースターエッグ作りやリース作りなど、日本の生活では経験できないような伝統的な行事に参加できたことも、忘れられない思い出です。
チェコでの留学生活は、食文化、自然環境、そして人との出会いなど、多岐にわたる経験を通して、私を大きく成長させてくれたと感じています。