高知大学から海外への留学
イェーテボリ大学人文学部:2024年9月〜2025年6月(人文社会科学部3年生)
イェーテボリ大学人文学部:2024年9月〜2025年6月(人文社会科学部3年生)
イェーテボリ大学人文学部
2024年9月〜2025年6月(人文社会科学部3年生)
留学報告
| 所属 | 人文社会科学部 |
|---|---|
| 留学開始時学年 | 3年 |
| 留学先国名 | スウェーデン |
| 留学先大学 | イェーテボリ大学 |
| 留学先所属 | 人文学部 |
| 留学期間 | 2024年9月〜2025年6月(1年間) |
出発前の準備
| ビザの有無 | 有 |
|---|---|
| ビザの種類 | 居住許可 |
| その他必要な事前手続き | ー |
| 必要経費 | |
| 渡航費 | 40万円 |
| 海外旅行保険 | 9.5万円 |
| その他 | |
留学中の生活
| 履修した授業 | ・Global Gender and Families ・Scandinavian Cultural Perspective (Film, Design, Gender, Religion) |
|---|---|
| 授業の様子・アドバイスなど | Gender and families の授業は修士の学生やその分野を専門としている学生が多くて、理論や歴史などを知っている前提で講義やディスカッションが進むことがあった。各クオーターで履修する授業の合計スタディペースが100%を超えると忙しくなってしまい、やりくりすることもできるけど、大変かもしれない。テストもエッセイも再挑戦のチャンスがあるので安心。 |
| 課外活動 | ― |
| 生活費 | |
|
住居費 |
約8.5〜9万円 |
| 食費(1ヶ月あたり) | 約2〜3万円 |
| 教科書代 | なし |
| 通信費・交際費など(1ヶ月あたり) |
通信費2000円 トラムの定期(3ヶ月)チケット2万円 |
| 住居 | |
| 住居の種類 | 学生寮 |
| 住居決定の方法 | 留学先大学による紹介 |
| 住居全般に関するアドバイス | Helmuturogatan寮は部屋によってあるものないものが違う。前の住人が何を残していくかで、電子レンジ、Wi-Fiルーター、ベッド用品などがない場合がある。とても快適だが家賃が高い。大きいスーパーが近くに2つあって便利だった。 |
| 留学先での交換留学生に対するサポート | サービスセンターが色々な場所にあって、聞きたいことを対面ですぐに相談できるし、色々な地域から沢山の留学生が集まっているので、大学や学生の団体が一年を通して沢山のイベントを通して学生同士で情報交換もできる。学生寮を管理しているSGSは、周りの留学生を見ていても対応が親身でないこともあり、メールで何度も訴えないと相手にしてもらえないこともあった。 |
| 健康管理面のアドバイス |
私は医療機関を受診しなかったが、薬局もたくさんあるし、医療面は安心出来ると思う。日本人の留学生で、体調を崩した際、訪問看護師さんに来てもらった人もいた。 水は安全で、医療のレベルも信頼できる。冬は日照時間がとても短いし、期間も長いので季節性うつには要注意だと思う。 |
学習面/生活面でのコメント・アドバイス
学習面
私は、主にスウェーデンのジェンダーや男女平等に関する意識や取り組みについて学びたいと考えていたので、そのような内容の授業を主に履修した。秋学期を通して履修したのは、Global Gender Studiesで、前半はAgency and structure、後半はsex and gender と異なる内容について学んだ。この授業では、前半は、フェミニズムの理論を基礎に、現代のジェンダーに関する事象について考えた。後半は、リプロダクティブやシス女性などについて学んだ。また、グループワークの時間が二週間に一回設けられており、そこでは学んだテーマに関して各自質問を持ち寄り、グループ内で意見を共有したり、身近なジェンダー課題についてディスカッションをしたりといった活動を行った。この授業は、Social Scienceの学部の授業で、フェミニストやフェミニズム的理論の事前知識がないと難しいと感じることもあった。実際、その分野を専攻している学生や大学院生も一緒に授業を受けていて、グループワークの際は専門的な話についていけなくなってしまうこともあったが、ジェンダーについて集中的に学ぶことができた。
春学期はScandinavian studies という授業を学期にわたって履修した。この授業は、1クオーターごとに授業内容が分かれていて、Scandinavian film and media culture、Scandinavian design、Cultural perspectives on gender and families、Scandinavian religionの4つの異なる内容について学習した。それぞれの授業でスウェーデンまたは北欧の文化や考え方を通して、映画、デザイン、ジェンダーと家族、宗教にどのような特色があるのかが分かった。特に大変だったのはreligionの授業で、教会で日曜日のミサに来た人にインタビューをしたり、墓地でお墓参りに来た人を探してインタビューをしたりする時はかなり気を使ったし、宗教、キリスト教に馴染みの薄い日本人である私にとって、非常に難易度の高い課題だった。しかし、初めて実際のミサを体験してとてもいい経験ができたと思う。また、ヨーテボリ大学では、日本の大学のように一学期にいくつもの授業を履修することはなく、1つの授業を集中力に行う形式だったので、授業が週に一日しかないことがあったり、必須のセミナーだけ出席すればそれ以外は自由参加のような形であったりして、日本の大学の仕組みとのギャップがあった。留学前は、スウェーデンのジェンダーに対する考え方や男女平等への取り組み、日本との違いについて学びたいと思っていたので、実際にそれを達成できたと思う。
生活面
ヨーテボリでの10か月間の生活で様々な気付きや貴重な経験をすることができた。ヨーテボリは治安が良く、スウェーデンで二番目に大きい都市ということもあり、必要なものは基本的には何でも揃うので非常に暮らしやすかった。私が生活面で良かったと感じた点は、水が安全であること、食べ物が合わなかったり、街の治安の不安によってストレスを感じたりすることがないこと、多くのスウェーデン人は英語が堪能であること、交通機関が整備されていることである。
水について、蛇口から出るものは基本的に飲むことができ、冷たく美味しい。飲食店でも基本的に無料で飲料水をもらえる。安全な水が手軽に得られることが生活するにおいて最も良かった点であると感じる。
外食は非常に高いので、基本的に自炊をしていたが、スーパーでは野菜や果物が安く手に入るし、街にはアジア食品スーパーが2店舗あり、価格は少し高いが日本の様々な調味料が簡単に手に入る。スーパーでも醤油やみりん、日本米に近い米が売られていたので、食べ物が体に合わないということはなかった。また、道にゴミが多い、異臭がする、裏道に入ると危ないといったことはほぼなかった。
そして、若者から年配の方まで、多くのスウェーデン人は英語が非常に堪能であるため、スウェーデン語が話せなくてもコミュニケーションに困ることがなかった。
交通手段に関しても、中心街はトラムが発達しており、市外へもバスが通っているので便利だった。また、自転車の定期購入はトラムやバスの乗車料金に比べてかなり安く利用できるので、状況に合わせてうまく使い分けることができた。
不便だなと感じた点は、街中にトイレが少なく、無料で利用できないこと、冬の気候が日本と異なることである。まず、トイレについて、無料で利用できる公衆トイレはなく、公衆トイレ自体の数も少ない。そのため、飲食店や大学などの施設を利用した時しか無料でトイレに行くことができず、急にトイレに行きたくなったときに近くになかったり、お金を払わなければいけなかったりする場面で大変だった。
気候に関して、スウェーデンと日本は異なる部分が多く、特に冬は、日照時間が5時間程度の時期もあり、精神的な健康を維持するのに苦労した。一方で、ヨーテボリはスウェーデンの南に位置しているので、大雪が降ったり、気温が大幅に下がったりすることはなく、その点は過ごしやすかった。
振り返って、10か月の間、大きなトラブルもなく、落ち着いた生活を送ることができたと感じる。