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セントラル・ランカシャー大学:2024年9月〜2025年1月(人文社会科学部4年生)

セントラル・ランカシャー大学
2024年9月〜2025年1月(人文社会科学部4年生)

留学報告

所属 人文社会科学部人文科学コース
留学開始時学年 4年
留学先国名 イギリス
留学先大学 セントラル・ランカシャー大学(UCLAN)
留学先所属 Psychology and Humanities(心理学・人文科学)
留学期間 2024年9月〜2025年1月(1学期間)

 

 

出発前の準備

ビザの有無
ビザの種類
その他必要な事前手続き
必要経費
渡航費 17万円
海外旅行保険 3万円
その他  

 

 

留学中の生活

履修した授業 English Language and Linguistics
授業の様子・アドバイスなど 授業によって異なるので、私自身現地の学生にアドバイスを求めた際困っていました。アドバイスがあるとすれば、海外大学のレポートの体裁を知っておく、参考文献が重視されている傾向にあったので時間に余裕をもって参考文献を見つけ課題をするといったことが言えると思います。
課外活動
生活費

住居費
(大学寮、アパート賃料など)(1ヶ月あたり)

約7万円
食費(1ヶ月あたり) 約3万円
教科書代
通信費・交際費など(1ヶ月あたり) 約5千円
住居
住居の種類 大学の寮
住居決定の方法 留学先大学による紹介
住居全般に関するアドバイス 洗濯機や乾燥機は近くのコインランドリーを使うことになります。部屋の窓が強風対策で半分しか開かず、また天気が良い日が少ないので部屋干しはできませんでした。洗濯代が意外とかかります。私自身は特に不満を感じることはなかったのですが、きちんと話し合いをしていないとトイレや風呂などの共有スペースにある、食器用洗剤やトイレットペーパーなどの備品を共有するかどうかが曖昧になり、思わぬ不満を生むことがあります。
留学先での交換留学生に対するサポート 9/20日頃から一週間ほどウェルカムウィークという期間に入り、新入生や留学生用のイベントが開かれていました。留学生用のクラブイベントやサークルの説明会があり、オリエンテーションでは私生活の注意事項や相談先について説明されていました。
健康管理面のアドバイス 高熱であっても風邪くらいの症状では深刻に捉えられることはなく、医者は市販の痛み止めで治らなかったらまた来てくださいといった対応です。日本から薬を持って行っておくと安心です。乾燥した気候ですが、レディエーター(空調)を自身で操作できません。日本で販売されているぬれマスクや加湿器があると便利です。

 

 

学習面/生活面でのコメント・アドバイス

学習面

私は英国セントラル・ランカシャー大学へ、2024年9月17日から2025年1月12日までの約4ヶ月間滞在しました。私が交換留学を希望した理由は、英語や他文化に興味があるためです。
私は高知大学では英語言語学を専攻していましたが、セントラル・ランカシャー大学では、言語学に加え、社会学と映画の授業を履修することにしました。
セントラル・ランカシャー大学では交換留学生に60クレジットが与えられます。1つの授業は20クレジットとなっており、大体3つの授業を履修できます。高知大学では1限目から6限目がきっちりと決まっており、1コマの授業は1週間に1度、1時間半と決まっていますが、セントラル・ランカシャー大学では少し異なります。後に触れる’Language, Gender & Identity’は週に1度3時間の講義でしたが、私が受けた他2つの授業はレクチャー形式の授業1時間、ディスカッション形式の授業1時間で、週2回行われました。授業時間は履修登録を終えてから分かるので、授業のクラッシュが起こっていました。クラッシュが起きた場合は、グローバルオポチュニティに相談することになります。
ここでは最も印象的だった’Language, Gender & Identity’の授業について述べます。授業内容は言語の使用と性別、階級、アイデンティティなどがどう影響し合っているのかといったものです。授業は1週間に1度3時間のレクチャー形式で行われますが、途中グループディスカッションを2、3度挟みます。休憩も1時間に1度くらいであります。課題はレポート2回で、1回目のレポートが録音音声の分析、2回目のレポートが授業のまとめのようなものでした。受講生は半分程度が交換留学生で占められており、日本、韓国、中国、香港、フィリピン、ドイツ出身の人がいました。1回目の録音課題が印象的で、グループに分かれ録音を取り、それを分析する課題でした。グループ分けは国籍に偏りがないように行われ、私のグループは、イギリス2人、フィリピン、韓国、中国、日本の6人グループです。ネイティブスピーカーが多く発話をする結果となりましたが、多文化が混ざり合ったコミュニケーションは有意義でした。文化以上に人の性格がでるように感じました。韓国出身の方と私で相槌のタイミングがよく合うのは面白い発見でした。
レポートの作成は誰もが苦労する場面だと思います。人文系なこともあり沢山の資料の読解が必要です。英語の資料を読むとき、私は日本語を読むときの3倍から5倍ほど時間がかかってしまいました。
海外の大学は日本の大学と形式が異なるため、戸惑うことが多くありましたがコミュニケーションが活発な授業の形式は良い刺激になりました。

 

生活面

私が滞在したセントラル・ランカシャー大学は様々な国から留学生が訪れていました。私自身の交友関係を考えても、イギリスはもちろん、韓国、中国、香港、フランス、カザフスタン出身の方々がいました。その他、カナダ、インドネシア、インド、ウクライナ、チェコ、ガーナ、ジャマイカ出身の方々ともお話をする機会がありました。また教授陣もイタリアやドイツ出身の方がいました。このように学内は非常に国際色豊かでした。私はこんなにも色々な国の人々に触れる機会は今までの人生にありませんでした。そのためもあってか、ついつい「〇〇国出身の人は〇〇なんだな」と考えてしまいました。具体的な例としては、ジャマイカ出身の人たちとクラブに行ったときの話があります。私は彼らのノリの良さに終始圧倒され、やはりジャマイカ人は陽気でリズム感が凄いんだなと感じましたが、そういった特徴は人によります。
一方で文化的な違いを感じる体験もあります。イタリア人の教授が授業で言っていましたが、イギリスの人々はよく冷凍食品を食べます。一緒に暮らすことになった私のイギリス人の寮生も、主にオーブンで冷凍食品を温めて食べていました。ドアを積極的に開け、道を譲る文化もイギリスに来て驚いたことの一つです。また、中国の方々と食事に行った際、彼らは知らない異性であっても積極的に話しかけに行っていました。彼らに大胆なことをするねと聞くと、どうやらそれが彼らの文化なのだそうです。
語学力の向上に目を向けると十分な成果は出せませんでした。私自身の英語力不足を強く感じました。イギリスの方言の難しさは聞いていましたが、4ヶ月かけても慣れることはなかったです。またネイティブ同士の会話のスピードはとても速く理解不能でした。こちらを気遣ってペースを合わせてもらったときは非常に嬉しかったです。会話が相手主体の場合はできるだけ相手の会話に集中し、分からないことを聞けそうな場合は、なるだけ聞くようにしました。また、会話の主体が自分に移れば幾分話すことはできました。そのときはスラングや方言の特徴を聞いていましたが、いざ方言の特徴を聞かれると相手も困っていました。
国際交流という面では満足していますが、自身の英語力が至らず、表層的なコミュニケーションになってしまいました。これからより語学力の研鑽に励みたいです。

   

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