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ハノイ科学工業大学:2024年8月〜2025年1月(農林海洋科学部3年生)

ハノイ科学工業大学
2024年8月〜2025年1月(農林海洋科学部3年生)
 

留学報告

所属 農林海洋科学部海洋資源科学科
留学開始時学年 3年
留学先国名 ベトナム
留学先大学 ハノイ科学工業大学
留学先所属 外国語学部
留学期間 2024年8月〜2025年1月(1学期間)

 

 

出発前の準備

ビザの有無
ビザの種類 DH visa
その他必要な事前手続き
必要経費
渡航費 約8万円
海外旅行保険 約5万円
その他 予防接種(狂犬病、A型肝炎、B型肝炎)

 

 

留学中の生活

履修した授業 ・コミュニケーション学
・経済学
・機械工学
授業の様子・アドバイスなど どの講義も定期的に、グループ毎に英語によるプレゼンテーションがあった。また講義によっては、毎週確認テストのようなものがあり、毎回の出席が重要である。日本の大学と同様に中間テスト、期末テストがあった。
課外活動
生活費

住居費
(大学寮、アパート賃料など)(1ヶ月あたり)

約3万円
食費(1ヶ月あたり) 約5万円
教科書代 2000円 
通信費・交際費など(1ヶ月あたり) 約1万円
住居
住居の種類 アパート
住居決定の方法 友人・知人の紹介
住居全般に関するアドバイス 留学先から、いくつか住居の提案を受けたが、そのどれもが非ベトナム人(つまり外国人)を顧客としたもので、値段も現地の相場価格の倍であった。それにも関わらずシャワーが出なかったりとトラブルが多い。私は初めの1ヶ月は大学から提示された物件に住んでいたが、Facebookを通じて自分で物件を探し、現地の価格帯に限りなく近い物件に住む事が出来た。基本的にこちらが外国人であると分かった途端、値段を跳ね上げてくるケースが多い。その為、ベトナムのローカルの人の助けを借り、常にこの価格は異常でないか確かめる事を強くお勧めする。
留学先での交換留学生に対するサポート オリエンテーションを始めとした、学生同士の交流の場を積極的に設けてくれた。
健康管理面のアドバイス ハノイは世界的にも大気汚染が深刻なので、呼吸器系に問題が生じた留学生が数人いた。また、ローカルな食堂では、衛生面が悪いところも沢山あった。

 

 

学習面/生活面でのコメント・アドバイス

学習面

私が通った大学は、ハノイ科学工業大学(Hanoi University of Science and Technology )です。
ここは、ハノイでも有数の理系の総合大学です。ここでは殆どの講義がベトナム語と英語の2言語で開講されていて、私は英語での講義を受講しました。コミュニケーション学、経済学、機械工学の3つの講義を受けました。全ての講義で、定期的にグループ毎のプレゼンテーションを行いました。また、日本と同様に中間テスト、期末テストがありました。日本の大学の講義との違いはプレゼンテーションやグループ活動、生徒同士の話し合いの多さだと思います。
また、全ての生徒が英語で講義を受けている為、全ての学生が流暢に英語を話し、学内で意思疎通に困る事はありませんでした。
基本的に講義毎に課題が出され、毎週確認テストが行われるものもありました。課題量の多さに関しては、日本の大学と比較しても多いと感じました。したがって毎日1時間程大学の課題をしたり、自主学習を行う必要がありました。
また、時間割が日本の大学とは大きく異なり、朝は6時45分から講義が行われるものもありました。また、講義時間が90分のものと180分のものがあり、90分のものは1単位、180分のものは2単位でした。そして日本と異なり時間に緩く、特に朝方は交通渋滞もあり、講義開始後30分経ってようやく全員揃うといった事もありました。それに対する特別な注意も特にありませんでした。
大学内に食堂は無く、近場には学生向けの安価なローカルの食堂があり、昼時は特に学生で賑わっていました。また、学内にコピー機が無く、大学の周りにはコピー機を置いた施設が沢山あり、日本のようにコンビニにコピー機が無いので、学外の特定の場所で行う必要がありました。

 

生活面

私は、2024年8月から2025年の1月までの約半年間ベトナムのハノイで生活しました。ここでの留学を選んだきっかけは、以前に一人旅でベトナムを訪れて、ここに住んでみたい、生活してみたいという強い気持ちがあったからです。
半年間実際に生活してみて、良い点と悪い点についてまとめます。
まず、良い点の1つ目として物価の安さが挙げられます。ベトナムはタイなどの他の東南アジアの国々と比較しても非常に物価が安価です。数キロのタクシー利用で100円から200円、ローカルの食堂で1食200円から300円程、お酒なども1杯100円から楽しむ事が出来ました。長期の留学において、一々値段を気にせず生活出来るのは、円安が進む昨今において中々味わう事が出来ない経験でした。
2つ目は、日系施設の多さです。ハノイには、現在駐在員を中心とした7000人の日本の人々が生活しています。その為、日本人の生活に特化した施設が数多く見受けられました。まず、日本人対応の病院が複数存在していて、常に日本人看護師、医師の診察を受ける事が出来ます。また、日系の飲食店もいくつか進出していて、丸亀製麺やCoCo壱番屋、ラーメン屋、日本人経営の居酒屋もあります。中でもリンラン地区という日本人が多く生活するエリアには日系のホテル、温泉、美容院、日本食スーパーが数多くあり、留学中に日本食を簡単に手に入れる事ができ、日本と同じ医療レベルでの治療を受ける事が出来ました。
3つ目は、日本人留学生が少ないという事です。先程、ハノイには7000人もの日本人が生活していると述べましたがその殆どは駐在員で、学生としてハノイで生活する人はごく僅かです。実際に私の留学先の大学で日本人の留学生は私一人でした。その為、現地で日本語を使う機会が殆どなく、日々色々な国の人と英語で交流する事が出来ました。
続いて、悪い点についてです。
まず1つ目として、交通量の多さとそれに伴う大気汚染です。ベトナムでは、バイクが主な移動手段で、特に朝夕の通勤時間は道が埋まる程複雑に混雑していました。また、基本的にバイクや自動車が優先で、歩行者優先の日本とは大きく異なります。また、ハノイの大気汚染は世界でも有数の酷さで、冬場は靄がかかったように白く濁った日もありました。
2つ目は、衛生面の悪さです。ゴミの分別などは無く、道端へのポイ捨てが多く、異臭がする事が多々ありました。

  

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