ホーム > TOPICS:

高知大学ポータル

2024年5月11日(土)「大豊町における茶摘み体験」を開催しました

2024年5月11日(土)「大豊町における茶摘み体験」を開催しました

2024年5月31日

2024年5月11日(土)大豊町における茶摘み体験

 

2024年5月11日(土)に、大豊町の地域の方や町役場等のご協力の下、26名の留学生及び日本人学生が参加し、地域の方との交流とともに、地域伝統文化の体験活動(茶摘み体験)を行い、地域とのかかわりを深めました。当日は晴天に恵まれ、楽しくそして順調に茶摘みの作業ができました。茶摘み作業終了後、活動場所を立川刈谷多目的集会所に移し、集落活動センター「そばの里 立川」立川地区活性化推進委員会の吉川会長より、「日本におけるお茶の歴史」のテーマで、お茶の種類や作り方、お茶の産地等についてご紹介いただきました。その後、摘み立ての茶葉を釜で炒る作業、専用の機械で炒った茶葉を揉む作業、そして板の上に揉まれたお茶の葉を手で拡げて、乾燥しやすいように並べる作業をグループごとに体験しました。昼食は地元で採れたエゴマ等の食材をふんだんに使った地元住民手作りのお弁当を堪能し、昼食後、6グループに分かれて地元の方へのインタビュー活動を行い、地域の方との相互理解、相互交流を深めました。また、インタビュー活動後、本学教育学部の福住先生と大坪さん(2年生)からけん玉の紹介とともに技を披露していただき、参加者のみなさん、地元の方々もけん玉等を体験し、拍手や喝采で会場が大変な盛り上がりを見せました。その後、旧立川番所書院を見学し、書院の歴史について学ぶ機会を得ました。

 

本活動に参加した留学生及び日本人学生からは、下記のような感想が寄せられました。

 

<お茶摘み体験>

・普段身近にありながらその製造工程や栽培方法などを詳しく知らなかったため、お茶摘み体験を通して身近なものについてより深く知れる新鮮さと喜びを感じた。

・お茶摘みというシンプルな行為でも、茶葉を摘み取る過程や、やり方、立地など様々な工夫と知識が組み込まれていることに感心させられた。

・初めてのお茶摘み体験を通して、楽しさと同時にお茶摘みの大変さを学んだ。また、今回お茶摘みを受け入れてくださった方が、私たちのためにお茶の葉を入れる籠を作ってくださったことを聞き、地域の繋がりと優しさを感じた。

 

<お茶作り体験>

・お茶をどのように作るのかを知らなかったのでそれを体験できたのは貴重な体験でした。茶葉を炒る作業は思っていたよりかは体に負担のかかる作業でした。

・摘んだ茶葉を炒って香りをかみしめて、お茶作りの満足感を味わった。楽しかった。

・お茶の葉を乾燥させるところまでやらせていただいてお茶の製法、お茶を揉んで発酵させるというのがとても興味深かった。

 

<お茶についての講義>

・毎日飲んでいるお茶の歴史などについて学ぶことができた。特に、緑茶、ウーロン茶、紅茶は同じ茶葉でも発酵をどの程度するのかによって変わることは興味深いと思った。

・お茶の違いが発酵の回数や期間が起因していることを初めて知ることができた。わかりやすく写真や図が示されていて聞いている方を飽きさせないような工夫がなされていてすごいなと感じた。

・お茶の種類とその由来、歴史や語源などについてのお話がとても興味深く印象に残っている。これから、何気なくお茶を見るのではなく今回のお話を思い出しながらお茶を味わいたいと思う。

 

<インタビュー&地域の方との交流活動>

・大豊町の魅力や独特の文化について学ぶことができた。地元の方々の熱い大豊町への思いが今も自然豊かな大豊町を守っていると感じた。また、昔どのような遊びをしていたのか、昔当たり前だと思っていたことを知ることができて面白かった。

・地域の方々との交流で地域の現状を知ることができ、状況を把握することができたと思う。また、地域の方々との交流で自分の日本語能力も結構伸びると思う。

・地域を、少子高齢社会や人口減少の視点だけでなく、幸せとは何か、地域の生命力や団結力といった視点から捉えなおすことができ、地域は困難に陥っているというだけではなく、そこに住む人々がのびのびと生きることのできる場であるという、多面的な見方が出来るようになった。

 

<旧立川番所書院見学>

・立川番所の見学では、案内してくださった方の歴史に対する造詣の深さに驚いた。人が蓄えることのできる知識量の多さを実感し、様々な知識の継承が途絶える前に、積極的に知識を保存したり継承する方法を考えたりすることは人類にとってとても有益なことなのではないかと感じた。

・歴史的な建造物の中に、私は静かさの中に柔らかさを感じた。それは木の温もりや自然を一望できる縁側によるものから生まれる感覚なのかなと感じた。全てを完璧に読み取ることができたかはわからないが、土佐日記の引用を使った説明などがわかりやすく、おもしろい経験だと感じた。

・伝統的な日本家屋に行くのは初めてである。初めて見る畳にとても興奮した。どのように家が建てられているのか興味がある。

 

お茶摘み体験1.jpg  お茶摘み体験2.jpg 

          茶摘みの様子                       「日本におけるお茶の歴史」について講義中

    お茶摘み体験3.jpg   お茶摘み体験4.jpg

          地元の方へのインタビュー活動                 旧立川番所書院前で集合写真

up矢印