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高知県立大方高等学校生徒との多文化共生社会交流会

高知県立大方高等学校生徒との多文化共生社会交流会

公開日 2025年12月23日

 2025年12月12日(金)に、高知県立大方高等学校2年生32名が多文化共生社会をテーマとした探究学習の一環として高知大学に訪れ、本学の留学生12名と日本語で交流しました。今回の活動は、本学の留学生との交流を通し、様々な立場の人の話を聞くことで多文化共生についての問題を多角的な視点でとらえる機会とするとともに、異文化に触れる経験を通して国際理解を深めるという目的で行われ、中国から5名、マレーシアから2名、ネパール、台湾、韓国、カザフスタン、イギリスから各1名が交流会に参加しました。
 まず、本学の留学生による7ヶ国・地域の紹介と各人の日本語との出会い、日本に来て感じた文化差の発表が行われ、高校生はそれぞれの留学生の出身地の多様性に感心したり、同じアジアの国でも新たな発見があったりして興味深く耳を傾けていました。また、留学生が日本語を勉強し始めたきっかけが自分たちも楽しんできた漫画やアニメであったり、専門の学習や研究するために必要であったりした点に親しみを感じているようでした。文化差についても、「日本人の礼儀正しさ」や「ゴミの分別の細かさ」、「時間の正確さ」など同世代の留学生たちが感じる日本について様々な角度から客観的に考えるきっかけになったという声が聞かれました。
 それぞれの発表が終わった後、12名の留学生を囲んで6グループに分かれて15分間ずつ自己紹介や発表に対する質疑応答、高校生が探究学習で調べてきたテーマについてグループメンバーで語り合いました。15分経った後、次のグループに移動し質疑応答と話し合いをし、3回のグループ活動が行われました。グループを移動するごとに皆表情が柔らかくなり、自信を持ってコミュニケーションが取れる様子がうかがえました。そして、交流会が終わりを迎える頃には皆すっかり打ち解けており、大方高等学校の生徒の制服を留学生が着て一緒に写真を撮る姿も見られました。
 大方高等学校の生徒からは、「留学生は皆コミュニケーション力があり、日本語がペラペラだった。ゆっくり日本語を話し伝わりやすいよう工夫してきちんとコミュニケーションが取れて楽しかった」、「外国のことや外国から見た日本を知ることができ有意義だった」、「色々な留学生と話すことができ、決めていた質問以外にも話せて嬉しかった。楽しすぎてもっと交流したかった。時間がもう少しほしかった」、「発表してくれた国に行ってみたいと思った」、「多文化共生はやはり相手を知るところから始まると思った」という声が聞かれ笑顔が溢れていました。
留学生からも「本日の交流会は、皆の発表も面白く、大方高等学校の生徒からの質問も非常に興味深く、楽しく交流できた。もし機会があれば、ぜひこのような交流会にまた参加したい」、「自分の国の文化を高校生に紹介でき、嬉しかった。高校生と互いに活発な意見交換が行われ、日本の文化の理解がより深くなり、本当に有意義だった」、「どのグループも最初は少し緊張していて、全体的に皆とても恥ずかしそうだった。しかし、グループ活動をしていくうちに雰囲気がよくなり、恥ずかしさはあったが、皆とても友好的で円滑に交流することができた」という感想が寄せられました。皆それぞれが異文化を知るきっかけになり交流が深められ、充実した時間を過ごすことができました。

 

  
イギリスの発表                      ネパールの発表


        
中国の発表                          グループ活動


        
グループ活動                         グループ活動


 
集合写真

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