2016年06月11日 2016年度高知大学国際連携推進センター主催 講演会&ワークショップ

2016年6月11日

 《漢字文化圏における近代語彙の形成と交流》

講師:関西大学 外国語学部教授 沈 国威 氏

 

 2016年6月11日(土)に、高知大学国際連携推進センター主催の講演会及びワークショップが行われました。講師には、関西大学外国語学部教授沈国威氏をお招きし、「漢字文化圏における近代語彙の形成と交流」という演題で話をうかがいました。当日は梅雨の晴れ間に恵まれ、高知大学教職員、日本人学生、留学生のほか、県内そして県外からと多くの方に出席していただき、合計50名近くの参加となりました。

 講演会では、西洋の近代的知識を採り入れるために、漢字文化圏において新語、訳語がどのように作られ、交流したかについて話されました。特に16世紀末の中国ではイエズス会士や新教宣教師らの訳語が直接現代中国語の語彙にならず、日本経由で中国に還流した話はとても興味深い内容でした。また、ビッグデータで捉えた語の使用頻度の変化についての紹介に関しても聴衆者一同興味深く聞き入っていました。

 ワークショップでは、清末明初の政治家、ジャーナリスト、歴史学者の梁啓超氏の日本語との遭遇について紹介され、近代中国人日本語学習史研究の視点から「日本語は易しいか」について語られました。

 参加した方々からは「沈教授のお話はユーモアにあふれ、とても専門的なことを分かりやすく、面白く理解させていただいた。これまで、日本と中国の漢字の由来については聞いたことがあったが、新聞等での使用量からの考察や、留学生の往来による影響があったことは、とても興味深かった」、「漢字語彙について大変興味深い分析により、いつ、どのように語彙の使用が変化していったかより明らかになった。社会、政治色々な要因がからんでいることがよくわかった」等の感想が寄せられました。

 

講演会&ワークショップ
講演会会場の様子
講演会&ワークショップ
講演会会場の様子
講演会&ワークショップ
ワークショップ会場の様子
講演会&ワークショップ
講師の先生と記念写真

 

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