2023年6月21日(水)に、高知大学グローバル教育支援センター主催の協定校間特別セミナーが行われました。講師には、韓国の協定校の釜山外国語大学校日本語融合学部の三國喜保子助教授をお招きし、「異文化コミュニケーションと相互理解」というテーマで学生とやりとりをしながら講義が行われました。今回のセミナーは韓国から三國先生に接続していただきMicrosoft teams上で行いましたが、高知大学の留学生ならびに日本人学生のほか、海外の協定校である中国の安徽大学と釜山外国語大学校の学生にもアクセスいただき、合計60名ほどの参加となりました。

　セミナーは、様々なバックグラウンドを持つ人と接する機会が増えてきた多文化共生社会において日本と韓国の身近な事例を比較し、文化やコミュニケーションの特徴について考えてみるという目的で行われました。また、セミナーでは具体的に日本と韓国の文化やコミュニケーションの特徴についてケーススタディをしながら参加した学生がそれぞれ相互理解のために大切なことを再考し、自文化を客観的に捉える貴重な機会となりました。

参加した方々からは「違う国で暮らす中で必要なことはその国の言語力だけではなく、コミュニケーション能力や異文化を理解する力も大事だとわかった」、「日本人は、細かいことにもお礼を伝えるように言い聞かされて育った人が多いと思うが、韓国では、家族や友達は頼るものであるため、お礼を言いすぎるとマイナスな印象を持たれてしまうというのは、かなり印象的だった」、「自分たちが高文脈文化に位置していることを理解し、その文化が必ずしもすべての言語、文化に共通すると誤解しないことが大切だと感じた」、「ケーススタディなど三國先生の実際にあった経験からよりリアルに異文化理解について学ぶ事ができたため、貴重な経験ができた」、「一緒に参加した協定校の学生とは考え方や、着眼点など異なる部分がたくさんあり、新たな発見をすることができるので非常に楽しかった。ぜひまた機会があれば参加したい」等の感想が寄せられ、セミナーを通して充実した交流の時間が共有できたことを主催者として大変嬉しく思います。