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教育
Education

研究室の教育方針

研究室の大学院生には研究者としての心構えを伝えていきます。当教室の教育方針を以下にご紹介します。

自分で研究のテーマ、
方向性を考える能力を身につける。

 本来、研究は何をやってもいいもので、取り組むテーマに正解はありません。無限の可能性のなかで、自分が何に興味を持ち、何に問題意識を持って、何を研究するのか、その意義は何か、を考えることが何より重要です。これはとても難しいことですが、そのトレーニングの一環として、個々の研究テーマは一方的に決めるのではなく、充分話し合って本人の自主性を尊重しながら絞り込んでいきます。

実験から学ぶ姿勢を身につける。

 何と言っても実験は手を動かすことが大事です。充分考えることは重要ですが考えるだけでは前に進みません。考えたことが正しいのか、間違っているのかは実際に生き物に聞いてみないと分かりませんし、それを尋ねる作業が実験です。研究には失敗はつきものですが、失敗を恐れずにチャレンジして、失敗から学んで次に進む逞しさを身につけて欲しいと思っています。

表現力を身につける。

 研究は自らが一生懸命取り組んでこそ前に進むものですが、他の人達と協力しながら進めるものでもあります。1人で考えること、できることには限りがあります。まずは研究室のメンバーの間で自分の研究について明確に伝え、必要な際には助言を得ることが必要です。研究室内での研究発表(プログレスレポート)を重視します。初めは大変かも知れませんが、積極的に議論に参加する習慣を身につけて欲しいと思います。
 研究の面白さの一つは、科学という共通言語のもと世界中の研究者と交流できることです。そのためには自分の研究を様々な人に説明し、様々な人の研究内容を理解する表現力、理解力、コミュニケーション力が重要です。国内外の研究会、学会は貴重な機会です。これらへの参加を奨励します。

研究の面白さを伝える。

 様々な失敗、苦労を乗り越えて新しいことを明らかにできた時の達成感、充実感は実際に体験して初めて分かることだと思います。自分の力で科学を一歩前に進めることの面白さ、喜びをぜひ味わって欲しいと思います。

学部・大学院教育

 医学生の教育では、生理学、特に神経系(高次神経機能、運動、感覚、自律神経)、内分泌系、生殖系、消化吸収系の講義と実習およびProblem-Based Learningを担当しています。我々の体が、目的に沿って如何に巧妙に作られ働いているかを伝えられるよう、また様々な疾患の病態生理を理解するための基盤となる生理学の重要性を伝えられるよう努力しています。
 大学院生の教育では、生理学及び神経科学のトピックスに焦点を当て、研究が日進月歩であり、また現在もなお分からないことで満ち溢れていることを伝えられるよう意識しています。