ご挨拶

 この度は当院薬剤部のホームページにお越しいただきありがとうございます。2023年9月1日付で教授・薬剤部長に就任した浜田幸宏と申します。私はこれまで国内3つの大学病院と海外留学を経て、高知大学医学部附属病院薬剤部で勤務することになりました。このような貴重な機会を与えてくださった当院および薬剤部の皆様に心から感謝申し上げます。

当院薬剤部は、高度な医療を支えるために日々努力しています。当院薬剤部の特色および将来像としては、以下の3点を掲げながら邁進してゆきます。

・先進的な薬剤業務の実施。当院では、さらなる機械化を推進してゆく予定です。抗がん剤調製ロボットや自動分包機などの最新設備を導入し、薬剤師のタスクシフトも考慮し、調剤業務の効率化と安全性の向上に取り組んでゆきます。また、病棟や外来での薬剤師の活動も積極的に行っており、チーム医療に貢献してゆきます。

・豊富な教育・研修制度の提供。当院は日本病院薬剤師会や日本医療薬学会等の認定研修施設であり、専門薬剤師や博士号の取得を目指す薬剤師に対して、充実した教育・研修を提供しています。また、薬剤師レジデント制度の導入も検討しており、初期研修を受ける薬剤師に対しても高度な知識と技術を身につける機会を提供してゆきます。

・革新的な研究・開発の推進。当院では、臨床薬理学や臨床薬物動態学などファーマコメトリクスの概念を活用し、臨床研究ならびにin vivo およびin vitro両方で研究成果を発表してきており、pharmacist-scientistの育成に努め、引き続き医療の進歩に貢献してゆきます。

 私は部長として、部員が働きやすくやりがいのある職場環境を整えることに努めます。また、部員が自信と誇りを持って仕事ができるようにサポートします。そして、部員が信頼される医療人として成長できるように自己研鑚ができる職場、やりがいのある職場を目指します。また部員一人一人が自ら学び成長し、専門性と倫理性を高めることが必要です。地域医療を担う保険薬局や他職種と協力し、患者さん中心のチーム医療を実践することが必要であると考えております。

 最後になりましたが、当院薬剤部は、患者さんや医療関係者から信頼される組織でありたいと考えています。そのためには、マイルドアサーションを実践し、皆様からのご意見やご要望を大切にし、常に改善に努めることが必要です。何卒よろしくお願いいたします。
高知大学医学部附属病院薬剤部
教授・薬剤部長
浜田 幸宏