「Fbxw7」がヒト肝がん細胞の悪性化や予後に関与する可能性を明らかに
公開日:
「Fbxw7」がヒト肝がん細胞の悪性化や予後に関与する可能性を明らかに
~ Fbxw7の喪失が肝がん細胞において脂質恒常性とオートファジーを阻害することを見出す ~
イノベーションセンターの林芳弘技術職員らの研究グループの研究成果が、Springer Natureの医学ジャーナル『Medical Molecular Morphology』電子版に2026年3月27日に公開されました。
本研究では、肝臓がん(肝細胞がん)の細胞の中で働く「Fbxw7」というタンパク質に注目しました。このタンパク質の働きを弱めたがん細胞を用いて、細胞の形やエネルギーの使い方がどのように変化するかを詳しく調べました。
その結果、Fbxw7の働きが低下すると、細胞内の脂質のバランスが乱れたり、細胞内の構造や不要な物質を分解する仕組み(オートファジー)に変化が生じたりすることが分かりました。これらの変化は、がんの進行や悪性化に関係している可能性があります。
近年、ウイルス感染ではなく、肥満や糖尿病などの生活習慣に関連した肝臓がんが増えています。本研究の成果は、このようながんがどのように発生し進行するのかを理解する手がかりとなり、将来の新しい治療法の開発につながることが期待されます。
【論文情報】
<論文名>
Loss of Fbxw7 Disrupts Lipid Homeostasis and Autophagy in Hepatocellular Carcinoma Cells
<和訳>
Fbxw7の喪失は、肝細胞癌細胞において脂質恒常性とオートファジーを阻害する
論文の詳細について https://link.springer.com/article/10.1007/s00795-026-00457-3
イノベーションセンターについて https://www.kochi-u.ac.jp/espo/
林技術職員HPについて
https://www-cc-kochiu-dua0ahdcedd5e6bj.z01.azurefd.net/~jm-hayashiy/hayashiHP/index.html