科学研究費補助金・基盤研究(B) 平成19年度〜平成21年度
研究代表者:池原実(高知大学)
研究分担者:村山雅史(高知大学),小玉一人(高知大学),三浦英樹(国立極地研),中村恭之(東大海洋研),岩井雅夫(高知大),河潟俊吾(横浜国大)

ニュース
  • 2010.06.06:白鳳丸KH10-7次航海にて,2回目の南大洋インド洋区の調査を行います(2010/12/17モーリシャス出港〜2011/1/17パース帰港).
  • 2010.06.06:成果発表を更新しました.
  • 2010.05.31:科研費成果報告書を提出しました.後日本サイトでも公開します.
  • 2009.11.19:成果発表を更新しました.
  • 2009.05.05:成果発表を更新しました.
  • 2009.04.22-26:日韓合同ワークショップにて成果発表
  • 2009.02.20:白鳳丸の共同利用に採択されました!2年後(KH10-5)にまた南極海に調査に行きます.
  • 2008.04.14-15:高知コアセンターでワークショップを開催しました.
  • 2008.03.03:3月1日に南極航海から帰還しました.新規コアの採取成功.
  • 2007.12.07:白鳳丸KH07-4次航海の機材積み込みが晴海埠頭で行われ、出港準備が進められています。12月13日出港。我々のレグは2月です。
  • 2007/11/21:産総研に保管されている20数年前に採取されたコアを見てきました.どんな堆積物が取れそうかイメージトレーニング中.
  • 2007/11/25:航海準備中です.
研究背景と目的

 南極大陸上の巨大氷床とその周辺に広がる南大洋は,気候システム内において地球を冷却する働きをしており,南極寒冷圏(Antarctic Cryosphere)とも呼ばれている.南極寒冷圏を構成するサブシステムとしては,南極氷床の他,南大洋に広がる海氷や氷山,低温の表層水,活発な生物生産,そして表層海流系としての南極環流などがある.これらのサブシステムは相互に連動しながら新生代を通じた地球の気候進化(特に寒冷化)に大きく寄与してきている.
 地質時代において,南極氷床や海氷がグローバルな気候変動システム内でどのようなふるまいをしてきたのかを明らかにすることは,南極寒冷圏の特徴を理解する上で必要不可欠である.また,南大洋における海氷分布域や極前線の位置は,第四紀後期の氷期-間氷期スケール,あるいは,さらに短い時間スケールでの海洋環境変動に対応して変化していた可能性がある(Ikehara et al., 1997, Ikehara et al., 2000, 池原,2001).
 一方,現在進行中だと考えられている人為起源の
地球温暖化の象徴的な現象として,南極氷床(棚氷)の融解(崩壊)などが注目されてきており,ここ数年間における実際の調査報告やマスコミ報道も多い.つまり,気候変動の影響が最初に顕在化する場所として南極海は極めて重要である.

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研究計画

● 研究の進行段階に応じてフェーズを3つに区分し,フェーズ1では文献調査,先行研究を,フェーズ2では白鳳丸での調査・試料採集を,フェーズ3ではコア試料のマルチプロキシー解析を実践し,計3年間で本申請課題研究を総括する.

● 南極ドームF,南極大陸陸棚コア,既存ODPコアなどの参照すべき古気候・古海洋データがある程度蓄積されている南極リュッツォホルム湾沖に調査海域を絞り,アイスコア〜陸棚〜南大洋トランセクトを構築し,多面的かつ時空間的に南極寒冷圏の変動史復元にアプローチする.

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航海・分析

●学術研究船「白鳳丸」による KH07-4 Leg.3:平成20年2月実施

2008年1月31日 ケープタウン(南ア)出港

2008年2月28日 フリーマントル(豪)帰港

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研究成果
  • 日本地球惑星科学連合2010年大会にて,3件の成果報告を行いました.

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