ニュース センター紹介 メンバー一覧 研究活動 共同利用 主要研究設備 セミナー・シンポジウム
コアスクール
■ 第1回コア解析スクール「実践コース」 写真集
参加者,講師,サポーターの集合写真(2005年3月18日)


■初日
コアセンターラボツアー,全体レクチャーを行った後,グループに分かれて実習をスタート.

3月16日13時からスクール全体説明:講師陣,サポーターの自己紹介をやっています
 
全体レクチャー:コア採取法や科学計測の概説(村山氏)
 
全体レクチャー:IODPおよび掘削船ちきゅうの現状・スペックについて解説(青池氏)

コア半裁機を使って,日本海から採取されたコア(ホールコア)の半裁を実習中.左右対称に配置された電動ノコギリを使って塩ビパイプを切断し,その後,ワイヤーなどを使って堆積物を縦方向に切り分けます.
 
半裁した直後のコア.それぞれがワーキングハーフとアーカイブハーフとなります.日本海の堆積物特有の明暗互層や細かいラミナ構造が浮かび上がります.
 
ラップをかけて一時保管.その後,岩相記載や非破壊計測に利用します.

皿鉢,タタキ,寿司など,高知の夜を堪能!?
 
1日目の夜は,会場を移して懇親会を行いました.
   

■2日目
6名ずつ5グループに分かれて実習を行いました.各グループには,研究経験豊富なリーダーを置き,その指示に従って実習を進めていきます.各グループごとに実習用コアとして4m程度のコアを配布し,それらを使って,岩相記載,スミアスライド観察,非破壊計測(X線CT,分光測色計,MSCL,XRFコアロガー)を実施

スクールの基本方針は,ものをよく観察すること.つまり「岩相記載」です.明暗互層やラミナ,タービダイトなど,細かな岩相変化を丹念に記載する実習を行っています.
 
日本海のコアを記載する参加者.
 
岩相記載とあわせてスミアスライドの作成・顕微鏡観察も実施.

スミアスライドの観察法を現場でレクチャー中
 
X線CTスキャナをつかって,実習に利用しているコアのCTスキャンを行っています.
 
分光測色計を使った分光スペクトル計測の実習.ODP/IODPではXYZコアロガーを利用した自動計測を行いますが,スクールでは測定原理,ノウハウを体得するために,マニュアル測定を行いました.

ちなみに,データの記録も手書きです.
 
マルチセンサーコアロガー(MSCL)の説明中
 
マルチなセンサーで実測中

XRFコアロガーを前に説明を受ける
 
コア平面の状態,高さ調整など測定前の微妙なさじ加減を実体験
 
夕方まで実習を行い,夕食をとった後,翌日のプレゼンテーションに向け,グループ毎にデータ整理,作図など,プレゼン準備を進めています.

■3日目
初日,2日目に行った各実習で得られたデータを基に,各グループごとにプレゼンテーション(実習報告)を行いました.発表形式,内容などは全てグループに委ねられ,それぞれが独自に取り組みました.各グループの構成を,経験者,ドクター院生,マスター院生がバランスよく混在するようにしたためかどうかはわかりませんが,後進の育成の意味を込め,ほとんどのグループのプレゼンターはマスターコースの大学院生が努めることとなりました.

報告会直前までグループ毎のプレゼンの準備が行われている.
 
プレゼンテーションを聞く参加者
 
原口氏率いるAグループ

CTスキャンについて解説する院生
 
コアの岩相記載について報告する院生
 
非破壊計測(MSCL)の結果と堆積物組成(スミアスライド)との比較を行い報告する院生