高知大学教育学部附属特別支援学校

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第24回教育研究会(平成30年)

▶研究会テーマ

個々の実践に即応した教育課題の研究と実践(その24)

知的障害教育校における21世紀型能力の育成を目指して

~システマティック・インストラクションに基づく生活単元学習の授業づくり~

日時:平成30年2月9日(金)
場所:高知大学教育学部附属特別支援学校
内容:公開授業、研究報告、分科会、講演
講師:霜田浩信 教授

 群馬大学教育学部障害児教育講座


公開授業

小・中・高等部全学部・全クラスで、生活単元学習の授業を行いました。

子どもたち一人一人が、「主体的・対話的で深い学び」ができるような学びのしかけを盛り込んだ授業を行うことができ、多くの皆さまにも参観していただきました。

▶公開授業一覧

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分科会

各学部での分科会では、公開授業についての授業説明や2年間の学部研究報告を行った後、研究協議を行いました。それぞれの分科会では、活発な意見交換がなされ、有意義な会となりました。

▶分科会一覧

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講演

「児童生徒一人一人の思考力を高めるためには…?」
「重度の児童生徒の対話的な学びの在り方とは…?」

そうした疑問に対して、示唆を与えてくれるシステマティック・インストラクションを用いた「意図的・計画的な仕掛け」に基づく主体的・対話的で深い学びを目指す授業づくりについて、実践例も紹介していただきながら、分かりやすくお話をしていただきました。

アンケート結果

参加者の方に「満足・普通・不満足」の3択でアンケートに答えていただきました。全体会を「満足」と回答していただいた方の割合は71%、公開授業は88%、分科会は88%、講演会は83%、運営面は78%と、全体平均では81.6%の満足度でした。ご協力いただきました参加者のみなさま、誠にありがとうございました。


まとめ

 本校では、新学習指導要領改訂を視野に置き、平成28年度~平成29年度の2年間、「知的障害教育校における21世紀型能力の育成を目指して~システマティック・インストラクションによる生活単元学習の授業づくり~」という研究テーマのもと、授業実践研究を行って参りました。
 本校における21世紀型能力の定義は、「生活の主体者として、最小限の支援を受けながら、これまで学んできたことを生活の中で活かすことができる力(質の高い豊かな生活や人生を送る力へとつながる力)」です。この力を高めるために、授業づくりの方法としては、アクティブ・ラーニング「課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習」による「主体的・対話的で深い学び」を行うこと、指導・支援の方法としては、システマティック・インストラクションの手法を用いることが有効であることを示すことができました。
 教育研究会を終えた今、私たちは、子どもたち一人一人の「学びの在り方」を考えながら、新たな気持ちで日々の教育実践に努めて参りたいと思っております。
 皆さまには、これからもご指導賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。