医学部
高い倫理観と使命感を持ち、先端医療と地域医療の両分野で活躍する医師・看護師を育成し、高知県の地域医療に貢献します。
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高知県の地域医療に貢献する
近年におけるサイエンスとしての医学・医療の飛躍的な進歩は、社会全体にさまざまな衝撃を与え続けており、これに対応するためには、医学・医療に携わる個人が自ら自分自身の倫理体系を構築しなければなりません。その基盤となるのは、長時間を要して培われた、強靭な倫理的能力とバランス感覚に支えられた多面的な考察力及び問題解決能力です。 医学部では、このような能力、医学・医療に対する強い志望動機、ならびに適正を具備した人材を広い領域から発掘し、今世紀における多様な社会的ニーズに応えうる高い倫理観、使命感、ならびに思考の柔軟性を有するとともに、高知県の地域医療に貢献する強い意欲をもつ医療人の育成を目指しています。
医学部長挨拶
学生も教職員も、ともにワクワクできる学びの場、高知大学医学部
2024年に医学部長を拝命し、「学生も教職員も地域も、ともにワクワクできる学びの場、高知大学医学部」をキャッチフレーズとして掲げ、学部運営に取り組んで参りました 井上啓史(いのうえけいじ)でございます。2026年4月から2年間、引き続き医学部長を務めさせていただく機会を頂戴しました。これからも、「敬天愛人」、「真理の探究」という高知医科大学の建学の精神をもち、地域社会が求める人間性豊かな良き医師、看護師、教育者、研究者を育成するという医学部の使命を全うすべく、常に教職員、学生との密な意思疎通を図り、皆で考え、皆で実践する開かれた医学部運営、高知大学全体の発展に尽力して参る所存です。
2022年、前医学部長を責任者として7年間の大型事業「黒潮医療人養成プロジェクト」が、文部科学省ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業として採択されました。人口減少や高い高齢化率、医療地域偏在、南海トラフ巨大地震など共通課題を有する高知大学、和歌山県立医科大学、三重大学が協働して、地域のニーズに応えられる総合能力を有する新時代の「黒潮医療人」を養成する、医学生が対象の教育事業で、医師不足地域の拠点病院と連携し、低学年から実践的学びを展開し、e-learning教育コンテンツの共同開発や合同シンポジウム開催、学生・教員の相互交流を通じ、多様な学びの創出と質向上に努めて参りました。
これに続いて、2024年、6年間の大型事業 「先端医療学研究を軸に展開する、メディカルデータマイニングを活用可能な研究医養成プログラム」 が文部科学省 高度医療人材養成拠点形成事業として採択されました。光線医療学、再生医療学、ゲノム研究など高知大学医学部の特色ある先端医療研究、さらに新システムRYOMA3活用によるメディカルデータマイニング研究を推進し、かつ次世代医療創造センターにおける研究支援を学び、高い質の臨床指導を実践できる「先端医療フェロー」を養成する教育事業を開始できました。
これら学部学生や若手医師の積極的な育成事業に加え、医師国家試験合格率の向上、大学院の入学の充足率・修了率の向上、医学教育分野別評価課題の解決などを目指して取り組んで参りました。さらには、より早期より医学部を目指す機運を高めるために、高校生のみならず小学生をも対象としたオープンキャンパスを初めて開催しました。また、キャンパスが在る南国市との連携を深める「ふるさと納税」制度を開始するなど、近未来を確実に見据えた新たな取組を積極的かつ具体的に進めて参りました。
これからも高知大学医学部は、先端医学と地域医療という、社会が求める2つの大きなテーマを中心に、先進的な医学教育を推進し、次世代の医学・看護学を開拓し牽引する高知ブランドの医師、看護師、医学教育者、医学研究者を育成し、高知から世界に向けて輩出していきます。 最後に、高知大学医学部は、1978年4月に高知医科大学第一期生を迎え入れ、2028年には高知大学医学部・旧高知医科大学 開学50周年を迎えます。これまで50年間支えていただいた卒業生とそのご家族、関係者さらには地域のみなさまに心よりの感謝の意を表するとともに、これからの50年間を見据え、未来の高知大学医学部をしっかりと支える次世代の医療人育成強化に向けた取組を行い、医学部さらには高知大学の一層の飛躍を目指して尽力してまいる所存です。今後も引き続き、ご支援ご助力をよろしくお願い申し上げます。
医学部長 井上 啓史

医学科長挨拶
医師をめざす皆さんへのメッセージ
医学科は、医師の国家資格を得るという明確な目的がある学科です。このためには、一定の水準を満たす学識・経験が必要で、非常に多くの到達目標を達成していく必要があります。医師に必要とされる最も重要な資質として学習能力があげられます。先人が発展させてきた既存の医学的知識を習得してスタートラインに立つのが学生の本業ですが、皆さんの習得される医学は実は完璧なものではなくまだ発展途上です。私が医師になってからの期間は、膨大な医学史の中ではほんの一瞬ですが、その間でも医学の常識が覆され大きく変化することが多々ありました。医学は常に変化しており医師は生涯学習していくことが必要となります。知識だけではなく学習スキルを向上させることが一生の財産となります。学習スキルとは、概念・要点を把握する、論理的に説明する、優先順位を判断し重要なものから取り組む、場合によってはグループで協力して教える・教えられる立場で取り組むなどAIにはできない人間的な能力が必要で、これらを身につけるには日々の努力しかありません。目的意識を持って粘り強く取り組んでいただきたいと思います。
医学は常に変化していると言いましたが、その原動力はサイエンスとしての医学です。皆さんは臨床医学を学習する前に、医学の発展を支えてきた基礎医学、社会医学を学ぶことになりますが、医学の常識を覆してきた科学者たちの発見を基盤として今日の医学があることを理解していただきたいと思います。臨床医学を学ぶ際もこれら基礎医学・社会医学と関連づけることで、より深い理解が可能となります。また今の臨床医学が科学的にどこまで解明されていて、どこが未解明なのかを認識するのも重要です。
高学年になるといよいよ病院での臨床実習が始まります。ここで注意していただきたいのは、病院は患者さんが治療を受けるための社会的な場であるということです。したがって病院で実習する以上、社会人としての常識的な態度が必須となります。患者さんには皆さんが医師になるために協力して頂いていますので感謝の念を持って行動して頂きたいと思います。臨床症例を実際に勉強する際は、臨床医学で習得した内容を復習しながら取り組むと学習効率が上がります。また実際の臨床症例は、様々な病態が相互に影響したり、患者さんの社会的背景、価値観などが治療に影響を与えたり、教科書通りにいかない複雑系です。診察技術、検査・手術手技、医療機器・機材などは実習して初めてイメージできるものが大部分です。さらに病院が機能できているのは医師だけの力ではなく、様々な部署の様々な専門職との協働で成り立っていることを知るのは重要です。病院には、皆さんが医師になるための教材であふれており、傍観するのではなく、積極的に体験しようとする心構えを持つことで実習の密度は全く異なったものになります。
医師は患者さんに敬意を持って接し治療するという根本は紀元前から全く変わりませんが、医学・医療は時代の情勢に応じて常に変化してきました。医師は社会の情勢・変化にも敏感でなければなりません。おそらく私が学生だった頃よりは、現在の社会は大きく変化していると思います。先進国で加速する高齢化・少子化・人口減少、パンデミックの影響、IT技術の加速度的進歩、気候変動、国際情勢の悪化などです。これらの状況下に医学・医療も大きな影響を受け、様々な新たな問題が発生し対応を迫られると予想されます。問題解決には新しい感性と柔軟な思考を持った皆さんが将来的に医師として成長し、診療、研究、教育の分野の各々の立場で活躍されることが必須です。皆さんが将来活躍されるためには何よりも医学科で習得する基礎的な土台が重要です。皆さんの学生生活が充実したものになることを祈念いたします。
医学科長 藤本 新平

看護学科長挨拶
高知大学医学部看護学科は1998年に開設されて以来、四半世紀を超えて臨床・地域・教育の場に多くの看護職を輩出してきました。看護学科では「教養と専門知識を基盤に、人々のこころに寄り添う感性と高い社会正義感を持って、看護実践能力を用いて、人々の健康と生活を支えることができる看護専門職」の養成、および「社会に生じてくるさまざまな問題を看護の視点でとらえ、多職種と協働しながら課題の解決に向かうよう自ら学びつづけ、よりよい医療・看護を実現できる革新力を備えた人材」の養成をポリシーとして掲げています。
教養科目においては、“人”や“学び”そのものを理解するためのカリキュラムが充実しており、のちに専門性を深める上での基盤を身につけていきます。そして、専門科目では、看護の理論・基礎から実践へとつながる教育を展開し、「実践の科学」であると言われる看護学を修得していきます。授業は、看護学科教員のみならず、医学科教員、さらには医学部附属病院で最先端医療に携わっている医師や専門性の高い看護師による講義も組み込まれた充実したカリキュラムとなっています。
医学部附属病院は同じキャンパス内にあり、低学年次から臨床現場に触れる機会を設け、学科と臨床が連携して、医療・看護の新しい知見に基づいた生きた教育を展開しています。そして何より、医学部附属病院の看護部には看護学科の卒業生が多く在職しており、後輩である看護学科生を温かく見守っています。
地域においても、中山間地域や在宅医療・看護の現場での実習があり、また家庭医療学講座による「家庭医道場」では、医学生とともに地域住民や患者さん、さらには地域医療を支える医療人とも交流し実践的な地域医療を学ぶことができます。
看護学科では、看護に必要とされる専門的知識のみならず、劇的に進化を遂げていく社会や医療・看護の世界において、それらの変化や課題に柔軟に対応し乗り越え、その先へと進んでいく力を備えた看護職の育成を目指しています。
看護学科長 多田邦子

大学院(修士課程)医科学専攻
目的
近代医学は、生物学・物理学・化学・工学などの自然科学の進歩の成果を結集して発展してきました。さらに現代、医学はゲノムサイエンス・分子生物学・発生生物学(発生・分化・再生)などの生命科学の成果をもとに目覚しいスピードで発展し、遺伝子療法・再生医療・生殖医療などの今日の先端医療を形成しつつあります。他方、先端医療の進歩による脳死・臓器移植・体外受精・遺伝子治療と生命倫理との調和、超高齢化社会の到来による疾病構造の変化、患者のQOL<Quality of Life(生活・生命の質)>の重視など、医学・医療を取り巻く社会環境は大きく変革しています。この急速に発展する医学・医療に的確に対応するためには、自然科学および人間主体の人文科学と医学の調和をめざした医科学(Medical Science)の発展・充実が望まれます。このことにより、今後、ますます複雑化する医療・福祉などの社会的諸問題を包括的に捉えうる専門家の育成が可能となります。そのため、自然科学系学部(理学、農学、薬学、工学など)のみならず人文学系学部(心理学、社会学、経済学、教育学など)を含む医学部(医学科)以外の学部卒業者を、医科学へと導く教育・研究システムが必要です。
本医科学専攻では、医科学に関する幅広い知識を体系的、集中的に教育することにより、高度に専門化した知識と技術を身に付けた医科学分野の研究者・教育者を養成し、さらに社会的諸問題について医科学を基礎として包括的に捉えうる人材を育成しようとしています。
大学院(修士課程)看護学専攻
健康で文化的な生活を送るという国民の権利を支援することが医療者には求められています。看護学専攻においては、高知大学の教育理念に鑑み「現場主義」を重視し、社会の一員として求められるソーシャルスキルを基盤とした、課題解決能力を身につけた人間力豊かな人材を育成します。さらに、医療の場を含む日常生活の場で人間にとって最も重要な健康の増進を目指しつつ、生活者の視点で包括的な支援を行う高度に専門的な知識・技能を身につけた論理的・創造的な看護の実践者・看護学教育者・看護管理者の育成を目指します。
大学院(博士課程)医学専攻
総合人間自然科学研究科医学専攻(博士課程)では、高い倫理観と豊かな人間性の涵養ならびに高度な医学的知識と技能の習得を教育理念とし、黒潮圏総合科学専攻、応用自然科学専攻との緊密な連携の下に、両専攻における自然科学と人間科学のパラダイムをも取り入れた教育研究体制を構築することにより、高知県の地域特性に根差した医学・医療の推進に寄与できる人材、国際的に通用する優れた医学研究者、リサーチマインドを持つ優れた臨床専門医(良医)を養成し、多様な社会的ニーズに対する柔軟な対応が可能で、底辺が広くレベルが高い医学研究および医療の達成を目的とする。
研究者紹介
下記より研究者一覧がご確認いただけます。
また、のページでは、名前・研究内容からも検索することができます。
高知大学医学部 公式HP

高知大学医学部
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