公開日 2024年11月30日
高知大学人文社会科学部を中心に運営している高知人文社会科学会では、2024年度の公開シンポジウム「インドネシア人技能実習生の受け入れからみる地方の状況――茨城・宮城・高知の事例をもとに」を開催いたします。
現在、日本の産業の現場では、アジアからやってくる技能実習生が不可欠の存在となっています。今回のシンポジウムでは、近年受け入れが増加しているインドネシア人実習生に注目し、彼女・彼らの存在に目を向けることで日本の地域社会の現状を捉え直し、今後の多文化共生のあり方について考えてみたいと思います。
講師には、インドネシアで現地調査に取り組む文化人類学者で、日本国内で働くインドネシア人の研究を精力的に行っている合地幸子さん(東洋大学)と西川慧さん(石巻専修大学)のお二人をお招きします。合地さんからは茨城県、西川さんからは宮城県の現地調査をベースに、それぞれの地域の実情について具体的にお話しいただく予定です。それらを踏まえ、経営学者の中川香代さん(本学名誉教授)より、高知県内の実習生受け入れの現状と比較しつつ、お二人の講演に対するコメントをしていただきます。その上で、参加者からの質問ならびに各報告を踏まえた全体討論を行う予定です。
インドネシアの事情に精通する文化人類学者の国内他地域での最新研究と、ダイバーシティマネジメントを専門とする経営学者の調査研究とをクロスさせることで、これからの高知の多文化共生を展望してみたいと考えています。ぜひ、多くの方々のご参加をお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
日時:2024年11月30日(土) 13:00開始
会場:高知城ホール 多目的ホール(4階)
*参加自由・申込不要です。
チラシはこちら