公開オンライン座談会(ミニシンポ) 第9回宿毛湾大学 「黒潮大蛇行の終息と高知の漁業」を開催します
開催日:
高知大学の共通教育科目「土佐の海の環境学:柏島の海から考える」の一環として開催されるZoomによるオンライン座談会(ミニシンポ)を一般公開いたします。内容は下記の通りです。
第9回宿毛湾大学 オンライン座談会(ミニシンポ)
黒潮大蛇行の終息と高知の漁業
日時:2026年9月18日(金) 9:00-12:00(予定)
場所:Zoomによるオンライン開催
対象者:学内:大学院生、その他学生・教員や、学外の方も興味をお持ちの方ならば、どなたでも歓迎です。
参加方法:参加をご希望の方には、ZoomのIDを発行いたします。
※メールでお送りしますので、下記URL(ないしQRコード)の入力フォームから、9/17(木)17時までに必要な情報をご入力下さい(土佐の海の環境学の受講者は不要です)。
※この入力フォームに入力いただいた個人情報は、ご連絡や座談会への参加者把握等の目的以外には使用いたしません。
②QRコードからお申込みの方はこちら▼

【内容】
話題提供の講義1:「黒潮大蛇行終息後における高知県主要漁獲魚種の漁獲動向」(猪原亮)
話題提供の講義2:「これからの高知県の漁業振興 ~気候変動や人口減少を乗り越える~」(土居聡)
パネル・ディスカッション(敬称略)
コーディネーター:石筒覚(高知大学地域協働学部准教授)
パネリスト(五十音順):猪原亮(高知県水産試験場チーフ)
神田優(NPO法人黒潮実感センター・理事長)
土居聡(高知県水産業振興課長)
【概要】
フィリピン沖を発し、台湾・琉球列島を経て高知県で初めて日本に接岸する黒潮は、通常であればそのままほぼ列島に沿って北進しますが、2017年8月以来、室戸岬南東沖で針路を大きく南に変える「大蛇行」の状態にありました。この黒潮大蛇行は、2025年4月にようやく終息したとみられますが、この7年9ヶ月の間、その影響で高知県周辺海域では多くの魚種で不漁が続きました。すなわち、キハダマグロやカツオの漁獲量は大きく増えましたが、室戸岬沖のキンメダイ、足摺岬沖のゴマサバ、土佐清水のメジカ、土佐湾のシラスといった魚種の漁獲は、大きく減少しました。これらは各地域の主力魚種であり、地域の漁業者も大きな影響を受けました。今後資源が回復しても漁獲できる魚種が変わることも予想されており、漁業者が今まで通りの漁業を行うことができるのか懸念されています。また、黒潮大蛇行以前から、高知県では漁業者の高齢化や減少が進んでおり、今後の高知県の漁業はどうなっていくのか、大きな課題を抱えています。
土佐の海の環境学の実習を行う柏島においては、この数十年漁業は変遷してきました。戦後、一本釣りや宝石サンゴ漁などが盛んでしたが、1960年代以降、ハマチの小割式養殖が全国的に盛んになると、ハマチの稚魚であるモジャコの漁で栄えました。もちろん柏島でもハマチ養殖が行われましたが、魚価の変遷により、養殖の対象魚はマダイやマグロへ移り変わっていきました。また80年代以降海洋レジャーが盛んになると、多くの漁業者が磯渡しや遊漁船の運行、スキューバ・ダイビング案内業などをはじめました。柏島の漁業者は海の資源を十全に利用して、その生計を立ててきたのです。
本座談会では、黒潮大蛇行の終焉という海の大きな環境変化とその海洋資源への影響を確認した上で、それに高知県の漁業と漁業者がどのように対応していくことができるのかということを議論したいと思います。
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