科研費獲得(補足)

2021年4月吉日 文責:花﨑和弘

はじめに

 2021年4月1日科研費採択通知(基盤研究C)が届いた。おそらく私にとって最後の代表での科研費であろう。感慨深いものがある。とても嬉しい。
 大した実績もないのに以前教室HPの「医学生、若き医師たちへ」の中に「科研費獲得」を書かせていただきました。今回はその補足版として、最近の情報も含めてご紹介します。次回科研費申請書を書く際の参考にしてください。前回の「科研費獲得」と併せて、この補足版も参考にしてください。採択率上昇に少しでもお役立ちできれば幸いです。

1) 科研費獲得の方法とコツ:実例とポイントでわかる申請書の書き方と応募戦略」児島将康編・羊土出版(改訂第7版2020-2021年・次回は第8版)を参考に書いてみてください。
この本は科研費獲得のためのバイブルと言っていいほどの参考書で、お役立ち情報が満載です。できたら個人で購入して熟読してください。教室でも毎年最新版を購入していますので、是非ともご活用ください。

2) 「高知大学が誇る専門家によるブラッシュアップ」を必ず活用して早めにご指導を受けましょう。
前回も推奨しましたが、これは一番役立ちます。科研費申請書の多くは「ボーダーライン」の申請書のはずです。したがって、優勝請負人みたいな専門家の先生からのご指導は、様々な面で今後の研究申請書の書き方に生かせます。これをするかしないかが勝敗の大きな分かれ目になります。

3) 「学内サイトから過去に高知大学から科研費に採択された申請書のコピーが閲覧」できます。
これもとても役立ちます。1番目に紹介された本のような書き方をしている応募者は採択されやすいということを改めて認識させられます。それと同時に学内にこんな立派な申請書を提出している仲間がいるのだというのは大きな励みになります。採択されない時は、他にもっと優れた申請書を書いた人がいたからだと前向きに考えましょう!!白血病から奇跡の復活を遂げた水泳の池江選手曰く「努力は裏切らない」です。多くの人はもう一歩のところで採択を逃しているのです。採択例を参考に科研費を勝ち取りましょう。

おわりに

今は昔の名前で出ていますという時代ではなく、「共同研究者に優れたメンバーを加え、指導を受けながら、誰が読んでもわかりやすい申請書」を作成すれば、若い人ほど採択率は高くなります。次こそ採択を目指して頑張りましょう!!