診療案内

外来診療のご案内

患者さん、患者さんをご紹介いただく先生方へ

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患者さんへ

呼吸器外科とは
 呼吸器外科では心臓と食道を除いた胸腔内の臓器(肺・縦隔・気管・気管支・胸膜・胸壁・横隔膜)に発生した悪性、良性の腫瘍性疾患をはじめ、自然気胸、膿胸などの感染症、漏斗胸、先天性肺疾患、外傷など幅広い疾患の診断・治療を行っています。

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当科の取り組み

当科の特色
 がん治療は日々進歩していますが、手術は薬物療法、放射線療法と並ぶもっとも効果的な治療法の一つです。高知大学病院呼吸器外科では全身麻酔下の手術件数を年間200例程度施行しており、その半数以上が原発性肺がんに対する手術です。呼吸器内科、放射線科の医師との合同カンファレンスを行い、患者さんひとりひとりの治療計画を綿密にたてています。集学的治療が必要な疾患に対しては呼吸器内科および放射線科と連携をとりながら、化学療法や放射線療法を含めた複合的な治療を行い、疾患に合わせた最高水準の適切な治療を提供しています。Evidence-based medicine(EBM:最新の医学的、科学的な証拠に基づいて最良の医療・治療を選択し実践するための方法論)や診療ガイドラインに基づいた医療を行いながらも、患者さんひとりひとりの病態に即した診療を心がけています。
 手術に関しては、肺の生検や気胸、縦隔腫瘍、肺良性腫瘍、原発性肺がん、転移性肺がんなどに対して積極的に胸腔鏡手術(VATS:Video Assisted Thoracic Surgery)やロボット手術を行い、患者さんの身体への負担を少なくするよう最大限努めています。当科では胸腔鏡手術を中心として『低侵襲手術』の実践、開発に力を注ぎ、体に優しい外科治療を目指すとともに、治療の難しい症例に対しても関連診療科と協調しながら総合的な治療を行っています。進行原発性肺がんに対しては、必要に応じて胸腔鏡下あるいは縦隔鏡下にリンパ節の生検を施行し、検査結果に基づいた綿密な治療計画をたて、肺がん治療にあたっています。さらに、進行肺がんに対する集学的治療の一環として、患者さんの全身状態や病態を考慮した上で、拡大切除にも積極的に取り組んでいます。現在の治療技術を高いレベルで実践しつつも、検査・手術に関して新たな技術を開発する取り組みを常に行っていきます。
 さらに、気道狭窄に対しては症例に合わせレーザー治療、ステント治療を行っています。また中心型早期肺がんに対しては手術療法の他に、当院の光線医療センターともタイアップし、内視鏡的レーザー治療、光線力学療法(PDT)による治療などにも取り組んでいます。地域医療への貢献としては、幡多けんみん病院、県立あき総合病院に呼吸器外科外来を設置しています。手術だけでなく肺がん発見に関する啓蒙活動も行っています。

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クリニカルパス

 ほぼすべての疾患にクリニカルパスを使用し、不必要な術前・術後検査は行わず、すべての患者さんに均一な最高水準の治療を行っています。手術の翌日から歩行、食事を開始し、点滴を終了します。これまで、90%以上の患者さんで術後10日以内での退院が可能となっています。

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