1. 専攻の目的および教育に関するポリシー

（1）専攻の目的

　専攻は，東南アジアから東アジアに及ぶ広範な国々や地域，海域（以下「黒潮圏」という）における資源・環境・社会・健康医科学・食と看護に関連するさまざまな専門分野を統合し，解決すべき問題を俯瞰して，総合的・学際的な｢黒潮圏科学｣として教育することを主たる理念とし，次の各号に掲げる人材を育成することを目的とします。

• それぞれの分野に関する高度な専門知識を持つとともに，異分野の知識・視点をも兼ね備えた研究者及び教育者
• 黒潮圏科学という新しい概念を身につけ，幅広い知識と国際的な視野を持った新しいタイプの研究者及び教育者
• 黒潮圏科学に基礎を置き，幅広い知識と国際的な視野を持つとともに，国内外の産業・経済の発展，環境保全又は資源管理に貢献できる人材

（2）教育に関するポリシー

①カリキュラムポリシー

教育内容

　カリキュラムは，専門的知識・技術を習得するための科目群と幅広い学際的・国際的視野を身につけるための科目群から構成されている。

教育方法

科目履修

　必修かつ専攻共通の科目として，次の1）～4）の科目を配置している。1）新しい専門知識・技術の習得を目的とし，研究者や教育者の講演を聴講する，2）多分野の幅広い知識と考え方の習得を目的とし，分野の異なる複数の教員が担当して授業を行う，3）プレゼンテーション・ディベート能力の養成を目的とし，自分の研究計画・内容を発表する形式の授業を行う，4）専門性を深めるとともに，異分野の知識・視点を兼ね備えることを目的とし，自分の研究の進捗状況を発表する形式の授業を行う。選択科目には，高い専門性と，学際的知識・技術の一層の習得を目的とした授業を行う。

研究指導

　学生1人につき主指導教員1人と副指導教員2人以上を配して行う。副指導教員のうち1人は，主指導教員の専門分野とは異なる専門分野の教員をもってあてる。1年間の研究計画に基づいて学期毎にその進捗状況を把握し，研究指導を行う。

教育評価

学修評価

• 学修の評価にあたっては，本学が定める成績評価基準に基づいて評価を行う。
• 博士論文の評価について，本専攻の学位論文審査に関わる評価基準に基づいて評価を行う。
• 所定の単位を修得するとともに，博士論文を提出し，その審査・試験に合格した者に学位（学術）を授与する。

カリキュラム評価

　学生の学修成果，専門領域の研究動向や学期毎の進捗状況報告書，学外からの評価，意見を参照しつつ，カリキュラム評価を実施し，改善を行う。

②ディプロマポリシー

　本専攻は，東南アジアから東アジアに及ぶ広範な国々や地域，海域における資源・環境・社会・健康医科学・食と看護に関連するさまざまな専門分野を統合し，解決すべき問題を俯瞰して，総合的・学際的な｢黒潮圏科学｣として教育することを主たる理念とし，次に掲げる人材を育成することを目的とする。

• それぞれの分野に関する高度な専門知識を持つとともに，異分野の知識・視点をも兼ね備えた研究者及び教育者
• 黒潮圏科学という新しい概念を身につけ，幅広い知識と国際的な視野を持った新しいタイプの研究者及び教育者
• 黒潮圏科学に基礎を置き，幅広い知識と国際的な視野を持つとともに，国内外の産業・経済の発展，環境保全又は資源管理に貢献できる人材

知識・理解

• それぞれの専門分野に関する高度な専門知識と技術を持つとともに，異分野の知識・視点をも兼ね備えている。

思考・判断

• 学際的・国際的視野から課題に取り組み，論理的に結論を導き出すことができる。

関心・意欲・態度

• 自然環境と調和のとれた持続型社会を確立するため，自己の知識や技能を駆使し，高い協調性と倫理性をもって自律的・継続的に行動することができる。

技能・表現

• 論理的な思考・判断のプロセスとその結果を説明するための高度なプレゼンテーション能力とコミュニケーション能力を有している。

統合・働きかけ

• 身につけた高度な専門的知識・技能や考え方を統合し，学位論文を作成することで，その成果を広く社会へ発信できる。

2. 指導体制および履修方法

（1）指導体制

①指導教員

　学生の指導は，学生1人につき主指導教員1人と副指導教員2人以上を配して行う。副指導教員のうち1人は，主指導教員の専門分野とは異なる専門分野の教員をもってあてる。これにより，異なる視点からの指導・助言が得られ，修了後，社会の多方面で幅広い課題に柔軟に対応できる学識と技術を有し，学際的な議論にも参加できる，高度の専門職業人や科学技術者となる能力を身につけることができる。

②指導教員の役割

主指導教員

• 学生と議論し，研究課題を設定する。
• 各学期の初めに教育研究計画を学生と立案する。
• 副指導教員と協力し，学位評価基準に沿って黒潮圏セミナーや特別講究，学位論文研究や論文作成などの指導や評価を行う。
• そのような指導を通して，学位授与後に高度専門職業人あるいは科学技術者として研究活動や社会への貢献を継続・推進できる能力や技術を学生に修得させる。

副指導教員（A）：主指導教員と同じ，または近い専門分野

• 主指導教員と協力し，学位論文に関わる研究指導を行う。主指導教員が事故等により指導できない場合には，副指導教員（A）は教育研究指導を代行する。

副指導教員（B）：主指導教員及び副指導教員（A）と異なる専門分野

• 各学期末に，学生から研究成果や研究の状況の説明・報告を受け，学生が自分の研究の進め方について客観的に見直し・点検できるように異分野の立場から指導や助言を行う。
• 教育研究において幅広い視野と豊かな学識を培う配慮がなされているかという観点から，主指導教員及び副指導教員（A）とともに指導方針や方法などの点検や見直しをする。

（2）授業科目および履修方法について

①履修科目とその実施方法

〇博士課程共通科目

DCセミナー（必修科目）

　さまざまな分野の講演会に参加し，異分野にわたる知識を習得することを目的とする。
　理学専攻・医学専攻・黒潮圏総合科学専攻の各専攻は，それぞれが主催するセミナーやシンポジウムにおいて，専門研究者・教育者などによる講演のうち，年間10講演程度（1講演90分程度；合計30講演程度）をDCセミナーとして指定する。3つの専攻以外の組織や団体により学内外で開催される講演なども，DCセミナーとして指定されることもある。DCセミナーの開催予定は，高知大学のホームページに掲載される。
　学生は3年生の1学期(春学期)までに合計10講演以上を聴講する。講演聴講の認定を受けるためには，聴講学生は講演ごとに所定のDCセミナー出席確認票を持参し，聴講したことを証明するために講演者等から押印（サインも可）を受け，レポートとともに，指導教員に提出しなければならない。
　なお，講演内容が理系・文系の両分野にまたがる等，各専攻で十分に判断できない場合は，提出されたレポートの内容により指導教員が判断する。

〇専攻共通科目

黒潮圏総合科学特論（必修科目）

　さまざまな分野の教員によるオムニバス形式の講義であり，黒潮圏の広域的問題についての幅広い知識と考え方を身につける。

黒潮圏セミナー（必修科目）

　修士課程での研究内容や学位論文の研究計画などの発表を通して，プレゼンテーション・ディベート能力を養う。異分野の研究者に理解してもらえるような表現力を修得するとともに，異分野の研究発表に対して議論に参加できる能力を身につける。国際性の観点から，できるだけ英文で資料を準備し，外国人留学生などを交えた英語討論を積極的に行う（歴史学など英語の使用が難しい分野は，その限りではない。指導教員の指示に従うこと）。

特別講究（必修科目）

　学位論文研究の中間発表である。研究の進捗状況の発表や討論を通して，文献を整理し，研究の方向性を明確にするとともに，プレゼンテーション・ディベート能力を養う。国際性の観点から，英文資料を準備し，外国人留学生などを交えた英語による討論も行う（歴史学など英語の使用が難しい分野は，その限りではない。指導教員の指示に従うこと）。

共生科学特論（選択科目）

　学外の非常勤講師による集中形式の講義であり，共生科学に関する専門的および学際的研究の最前線を学ぶ。

学位論文研究（課程修了要件，単位なし）

　学位論文作成のための一連の研究であり，主および副指導教員の指導の下に行う。専門分野に関わる高度な知識や技術を習得し，強い探求心を養う。学位論文の審査を受けるためには，学術誌への投稿論文の掲載や国際会議等での発表が要件とされる（III．「関係規則等」に掲載されている，学位論文審査などに関する実施要項やその取扱い申合せを参照すること）。また，学位論文は，この履修要項の4（2）に掲げる学位授与方針，4（3）に掲げる評価基準で審査されるので，熟読し，十分に理解しなければならない。

〇その他の科目（選択科目）

　合計6単位以上の修得が必要。

②修了に必要な履修科目単位数

必修科目 単位数	選択科目 履修単位数	合計
DCセミナー　　　　2単位 黒潮圏総合科学特論　2単位 黒潮圏セミナー　　　2単位 特別講究　　　　　　2単位 ―――――――――――― 小計　 　　　 　　　8単位	6単位以上	14単位以上

③履修スケジュール

春季入学生

年次	4月 －－－－－－－－－－－－ 9月	10月－－－－－－－－－－－－ 3月
1	← 黒潮圏総合科学特論（必修） → （2単位） ← 黒潮圏セミナー（必修）（2単位） ← DCセミナー（必修）（2単位） ← 学位論文研究－－－－－－－－ ← 講義科目（選択）（2単位） →	－－－－－－－－－－－－－－－→ （随時） －－－－－－－－－－－－－－－→ ← 講義科目（選択）（2単位） →
2	← DCセミナー（必修）（2単位） ← 特別講究（必修）（2単位）－－ ← 学位論文研究 － －－－－－－ ← 講義科目（選択）（2単位） →	（随時） －－－－－－－－－－－－－－－→ －－－－－－－－－－－－－－－→
3	← 学位論文研究－－－－－－－－	→ （学位論文予備審査 10月） （公開審査会 1月） （学位論文審査及び最終試験 2月） （学位授与 3月下旬）

秋季入学生

年次	10月－－－－－－－－－－－－ 3月	4月 －－－－－－－－－－－－ 9月
1	← 黒潮圏総合科学特論（必修） → （2単位） ← 黒潮圏セミナー（必修）（2単位） ← DCセミナー（必修）（2単位） ← 学位論文研究－－－－－－－－ ← 講義科目（選択）（2単位） →	－－－－－－－－－－－－－－－→ （随時） －－－－－－－－－－－－－－－→ ← 講義科目（選択）（2単位） →
2	← DCセミナー（必修）（2単位） ← 特別講究（必修）（2単位）－－ ← 学位論文研究 － －－－－－－ ← 講義科目（選択）（2単位） →	（随時） －－－－－－－－－－－－－－－→ －－－－－－－－－－－－－－－→
3	← 学位論文研究－－－－－－－－	→ （学位論文予備審査 4月） （公開審査会 7月） （学位論文審査及び最終試験 8月） （学位授与 9月）

黒潮圏の持続的地域社会を牽引する人材育成プログラム

①目的など

　陸域から海洋にわたるフィールド科学や基礎・実験科学の手法と成果の概要を理解できるとともに，社会科学的視点から地域社会の実情を見通すことができる広い視野と見識を兼ね備え，自らの専門分野での高度専門知識に立脚して，資源利用の適正化および環境の保全と地域社会の発展を両立・牽引できる人材を育成する。そのような人材を，人間社会と環境の調和のとれた持続的な地域社会の構築をリードする「環人共生」リーダーとして，我が国とともに黒潮圏域の各国へ輩出することを目的とする。

②プログラムへの参加方法

　日本人学生および私費外国人留学生で本プログラムへの参加を希望する者は，指導教員と相談の上，履修登録時に申請する。

③カリキュラム

　カリキュラムは，分野横断性，専門性，未来共創性の3つの科目群により構成する。

A. 分野横断性の科目群：幅広い視野と知識を有する「環人共生」リーダーたるべき素養を涵養することを目的とする。

• DCセミナー (2単位)：入口教育として異分野の教員が担当するオムニバス形式の講義である。

　加えて，次の3つの科目の履修により，高知県を舞台に分野を横断する基盤的スキルを修得する。学生の専門分野以外の2科目を選択する選択必修とする。各科目は全教員が分担で担当する。

• 生態環境調査特論 (1単位)：高知県の沿岸域，農地や森林をフィールドとして，海洋や陸域におけるフィールド科学の基礎的手法を修得する。
• 社会経済調査特論 (1単位)：高知県の中山間地を題材として，地域社会による自然・環境資源の持続的利用の事例の観察や調査法などの社会経済科学の基礎を修得する。
• 物質解析手法特論 (1単位)：高知県の天然資源や農林水産物を試料として，機器を用いた分析・解析プロセスの概要を学び，実験プロトコル作成手法などの基礎・実験科学の基礎を修得する。

B. 専門性の科目群：高度専門知識を涵養するだけでなく，「環人共生」リーダーとして周囲や後進の人材を育成指導できるように，研究計画から論文作成に至る研究プロセスや研究作法までを体系的に習得することを目的とする。この科目群は主指導教員と副指導教員A，さらに専門性の異なる副指導教員B（7ページ）が協力して担当する。ただし，科学リテラシーの情報発信や研究倫理のパートは，内容の充実を図るために学内教員への依頼や非常勤講師の雇用を計画している。

• 科学リテラシー (1単位)：専門性の入口として，研究倫理や情報セキュリティー，適切な統計手法によるデータ解析の重要性と科学的根拠に基づく社会への情報発信の意義を学ぶ。
• 黒潮圏科学特別演習 (2単位)：研究者としての作法・手法やスキルの修得を目的として，学位論文作成の一連のプロセス，つまり研究計画の策定と発表や学期毎の学習進捗状況の整理と報告，中間発表の振り返りなどを包括する科目である。
• 特別講究 (2単位)：学位論文研究の中間発表である。
• 専門科目 (各2単位)：学位論文研究に必要な専門科目として，2科目以上を履修する。

C. 未来共創性の科目：「環人共生」リーダーとして実社会で活躍するための出口教育を目的とする。

• 未来共創学特論 (1単位)：一般企業が教育と運営に参画する「希望創発センター」の教員と連携して参加型講義として開講する。社会と企業の思考やニーズを学ぶことにより，地域住民や政府，企業のような多様なステークホルダーが複雑に絡み合う実社会において，資源利用の適正化や環境保全を図りつつ，地域社会・経済の発展に貢献するための方策を学生が主体的に探求する。

④プログラム認定に必要な履修科目単位数

　原則として，講義は英語で行われる。

• プログラム必修科目：下表の必修5科目8単位及び選択必修科目2科目2単位をあわせた7科目10単位を修得する。
• その他の科目：「II. 授業科目および時間割」の「1. 授業科目一覧と時間割」にある選択科目の中から4単位以上を選択修得する。
• 学位論文研究：（課程修了要件，単位なし）

⑤修了に必要な履修科目単位数

必修科目 単位数	選択科目 履修単位数	合計
DCセミナー　　　　　 2単位 特別講究　　　　　　 2単位 科学リテラシー　　　 1単位 黒潮圏科学特別演習　 2単位 未来共創学特論　　　 1単位 社会経済調査特論*　　1単位 生態環境調査特論*　　1単位 物質解析手法特論*　　1単位 ――――――――――――― 小計　 　　　 　　　10単位 　*2科目選択	4単位以上	14単位以上

⑥履修スケジュール

年次	10月－－－－－－－－－－－－－－－ 3月	4月 －－－－－－－－－－－－－－－ 9月
1	← 科学リテラシー（必修）　　（1単位） ← 社会経済調査特論（必修）　（1単位） ← 生態環境調査特論（必修）　（1単位） ← 物質解析手法特論（必修）　（1単位） ← DCセミナー（必修） 　　　（2単位） ← 黒潮圏科学特別演習（必修）（2単位） ← 学位論文研究 －－－－－－－－－－－ ← 講義科目（選択）（2単位）－－－－→	－－－－－－－－－－－－－－－－－－－→ －－－－－－－－－－－－－－－－－－－→ －－－－－－－－－－－－－－－－－－－→ －－－－－－－－－－－－－－－－－－－→ （随時） －－－－－－－－－－－－－－－－－－－→ －－－－－－－－－－－－－－－－－－－→ ← 講義科目（選択）（2単位）－－－－－→
2	← DCセミナー（必修）　　　　（2単位） ← 黒潮圏科学特別演習（必修）（2単位） ← 特別講究（必修）　　　　　（2単位） ← 学位論文研究－－－－－－－－－－－	（随時） －－－－－－－－－－－－－－－－－－－→ －－－－－－－－－－－－－－－－－－－→ －－－－－－－－－－－－－－－－－－－→
3	← 未来共創学特論（必修）　　（1単位） ← 黒潮圏科学特別演習（必修）（2単位） ← 学位論文研究－－－－－－－－－－－	－－－－－－－－－－－－－－－－－－－→ －－－－－－－－－－－－－－－－－－－→ （学位論文予備審査 4月） （公開審査会 7月） （学位論文審査及び最終試験 8月） （学位授与 9月）

3. 学位論文研究に関わる報告書の提出

（1）学生による学修進捗報告書の提出

　学生は，各学期において，学修の進捗状況を主指導教員と副指導教員に説明・報告し，適切な指導と助言を受ける。その内容を学修進捗報告書（様式1）にまとめ，学務担当事務を通して教務委員会へ提出する（本人が独自に作成し，指導教員を経ずに直 接提出すること）。

 

（2）主指導教員による学修進捗報告書の提出

　主指導教員は学期毎に学生の指導方針に関して副指導教員と協議し，指導方針や方法などの点検や見直しをする。その内容を研究指導報告書（様式2）に記載し，学務担当事務を通して教務委員会へ提出する。教務委員会は学修進捗報告書と研究指導報告書を対応させ，当該学生における博士論文指導が適切に行われているかどうかを点検する．

 

　「環人共生」リーダー育成プログラムの学生は様式3，4を使用する。

　学位の予備審査や本審査に先立って，当該年度・学期までの全ての学修進捗報告書（様式1または3）を必ず提出してください。

4. 修了要件および学位判定・授与

（1）修了要件と学位判定・授与の概要

 

①博士課程修了によるもの（課程博士）

　本研究科博士課程に3年以上在学し，14単位以上を修得し，かつ，必要な研究指導を受けたうえ，学位論文及び必要な書類を専攻長に提出し，審査委員会による審査及び最終試験に合格したものに学位を授与する。

②学位論文提出によるもの（論文博士）

　上記のほか，博士の学位は，学位論文及び必要な書類を大学長に提出し，審査委員会による審査及び最終試験に合格し，かつ，大学院博士課程を修了した者と同等以上の学力を有することが確認された者にも授与することができるものとする。

③学位判定・授与の概要

　授与する学位は博士（学術）とする。提出された学位論文は，次に掲げる（2）学位授与方針および（3）学位評価基準に基づき，審査委員会で審査を行い，専攻会議で合否を判定する。したがって，学生は，学位論文の作成や公開審査会の発表に際しては，学位授与方針や評価基準を熟読し十分に理解した上で，指導教員とも十分に議論しながら，作業を進める必要がある。
なお，学位論文提出に関わる具体的な手続きや，提出後の論文の修正などについては，本履修要項のIII．関係規則等に掲載されている，学位論文審査などに関する実施要項やその取扱い申合せを参照すること。

（2）学位授与方針

①課程博士

　高知大学大学院総合人間自然科学研究科の定める在学期間を満たし，黒潮圏総合科学専攻のカリキュラムポリシーにより配置された科目群から所定の単位を修得し，専攻の理念や目的に沿った研究指導を受け，かつ所定年限内に専攻が行う学位論文の審査及び試験に合格し，課程を修了するものに学位を授与する。学位論文審査及び試験をとおして，専攻のディプロマポリシーを満たす能力や学識を身につけていることを確認する。

②論文博士

　黒潮圏総合科学専攻の定める論文提出の資格要件を満たし，専攻の理念や目的に沿った研究活動を行い，かつ専攻が行う学位論文の審査及び試験に合格したものに学位を授与する。専攻のディプロマポリシーに準じて，本専攻の学位授与者として，高度な専門業務に従事するために必要な能力とその基盤となる学識を身につけていることを確認する。

③学位審査の透明性，公平性，厳格さの担保

　学位論文審査は，主査を主指導教員とし，副査は2名以上の副指導教員及び必要に応じて他専攻や他大学等から選任し，次項の基準にもとづいて審査することにより，学位審査の透明性，公平性，厳格さを担保し，学位論文が国内外から認められるレベル・質であることを保証する。

（3）学位論文に関わる評価基準

　　黒潮圏総合科学専攻の学位論文は，以下の①～⑬の基準に従って評価し，審査を行う。

①研究課題，目的，意義

• 研究課題や目的は，黒潮圏総合科学専攻の理念や目的に沿ったものであること。
• 関連する研究分野の先行研究などと比較して新規性が認められ，当該研究分野の発展に貢献できること。
• 学際的・国際的視野から，黒潮圏諸地域における自然環境と調和のとれた持続型社会の構築に貢献できる知見や，黒潮圏科学の発展に貢献できる知見などを提供できること。

②参考論文

• 学位論文は，課程博士においては1編以上の参考論文，論文博士においては3編以上の参考論文を中心に構成されていること。参考論文とは，「高知大学大学院総合人間自然研究科黒潮圏総合科学専攻学位審査等に関する実施要項」取り扱い申し合わせにより定められた学位論文の研究を行う上で重要な論文，又は学位論文の主要な部分に関する論文をいう。

③論文題目

• 学位論文全体としての研究課題や目的，内容を十分に反映し，重要かつ適切なキーワードを含んでいること。

④要旨

• 学位論文全体としての研究課題に関する背景や研究目的，研究計画や方法が簡明に記述されていること。
• 主要な知見が適切に記述されていること。
• 研究課題全体に関わる結論が簡明に示されていること。

⑤章や節の構成

• 学位論文は，論理的な流れに沿って章や節に分けられ，適切に構成されていること。
• 適切な目次を付すこと。

⑥序論

• 研究課題に関連する背景と問題点，仮説などが，当該学術分野の論文に必要なスタイルに則って明確に論じられていること。
• 研究目的が論理的に導き出され，かつ明確に示されていること。さらに研究目的は，研究計画や方法，得られた知見及び結論と対応していること。
• 先行研究との比較により，当該研究の位置づけや，意義，特色，新規性が明確に示されていること。
• 文献や統計情報などが適切に引用されていること。

⑦材料・資料と分析方法

• 研究計画は，研究目的を達成できるように策定されていること。
• 材料あるいは資料と分析方法が正確に記述され，その学術的妥当性が示されていること。
• 記述された材料あるいは資料と分析方法により，他者による検証が可能であること。
• 適切な分析方法が用いられていること。
• 材料あるいは資料や分析方法に関わる文献が適切に引用されていること。

⑧結果の分析，解釈，議論

• 研究目的を達成する上で必要な分析結果が得られていること。
• データや結果は，統計的手法など当該学術分野で必要とされる手法により適切に分析され，論理的に解釈され，議論されていること。
• 図表や写真などが適切に配置され，使用されていること。図表や写真のタイトルはその内容を簡潔かつ的確に説明するものであること。また，表や写真は印刷時に鮮明であること。
• 結果の解釈や議論の展開に必要な文献が，適切に引用されていること。

⑨結論

• 結果の解釈や議論についての総合的な考察により，研究課題や目的に対する回答が結論として論じられていること。
• 研究目的がどの程度まで達成されたのかについて論じられていること。
• 未解明として残された点や今後の課題などについて論じられていること。
• 得られた知見が，当該学術分野においてどのように貢献できるのかについて論じられていること。
• 他に，特筆すべき成果や，得られた知見により貢献できる分野等があれば，それらについて記述されていること。

⑩文中の引用および引用文献リスト

• 文献を引用した場合は，著者や出版年などの情報が文中に明示されていること。
• フォーマットが統一されていること。
• 抜け落ちなどの誤りがないこと。

⑪参考論文などのリスト

• 学位論文を構成する参考論文や関連する学会等での発表のリストを目次のあとに付すこと。

⑫文章の体裁，表現，語句など

• 学位論文全体を通して統一されたスタイルで構成されていること。
• ページ，章や節，図表や写真などの番号は，統一的に付され，誤りのないこと。
• 日本語で学位論文を作成する場合は，英文題目および要旨が併記されていること。なお，図表や写真のタイトルや説明文は，英文で作成されているか，和文と併記されていることが望ましい。（歴史学や文学など英語の使用が難しい分野は，その限りではない。指導教員の指示に従うこと。）
• 英語で学位論文を作成する場合は，スペルミスや文法上の誤りなどがないこと。学位論文の提出後であっても，ネイティブによる校正を求めることがある。
• 学術雑誌等に投稿論文等として掲載されている箇所は，著作権に十分留意し，投稿時の著者最終稿等を使用すること。

⑬公開審査会における発表

• 学位論文研究の内容が，要旨に沿って明瞭に発表されていること。
• スライドなどの資料が適切に作成され，その説明が明瞭かつ的確であること。
• 質問に対し，的確に回答していること。
• 発表時間を遵守していること。

不正行為への対応

• 科目の履修や学位論文作成において，データの改ざん，捏造，盗作および剽窃行為などのいかなる不正行為も認めない。不正行為が判明した場合は，諸規則に従い迅速かつ厳正な処置を講ずる。
• 学位授与後においても，不正の方法により学位の授与を受けた事実が判明した時，又はその名誉を汚辱する行為があったときは，高知大学学位規則第19条により学位の授与は取り消される。

1. Course Objectives and Education Policy

(1) Course Objectives

　The principal objective of the comprehensive, interdisciplinary Kuroshio Science course is the education through integrating and providing an overall perspective of a number of specialist fields. The course focuses on resources, environment and society, medical health science, food and nursing pertaining to the extensive regions and marine areas (hereinafter, Kuroshio Region) extending from the countries and regions of Southeast Asia to East Asia. Kuroshio Science aspires to promote education and capable people in the following ways:

• To train researchers and educators to possess a high level of expertise in their respective fields as well as knowledge of and perspective on different fields
• To train new types of researchers and educators who gain an understanding of the new concept that is Kuroshio Science and possess a broad global perspective
• To provide capable people who lay a foundation based on Kuroshio Science with a broad global perspective, as well as who can play an active part in regional industry and the business community

(2) Education Policy

　The curriculum policy and degree policy for Kuroshio Science are as follows.

A. Curriculum Policy

Education content

　The curriculum is organized into technical specialist subjects to have students acquire specialist knowledge and technical skills, and other subjects to have students develop a broad interdisciplinary and international understanding.

Education method

Course completion

　The subjects are set up as required subjects and common subjects as follows: 1) subjects with the goal of acquiring the latest specialist knowledge and technical skills, with lectures given by researchers and educators; 2) subjects managed by several members of faculty with the goal of acquiring broad knowledge and perspectives; 3) subjects with the goal of developing presentation and discussion skills for which students present their own detailed research project plans; and 4) subjects for students to present the progress of their research with the goal of enhancing expertise as well as gaining knowledge of and perspective on different fields. The elective subjects are set up as a technical specialist subject group with the aim of acquiring further interdisciplinary knowledge and technical skills.

Research guidance

　For student guidance, one supervisor and two or more co-supervisors are assigned to each student. One of the co-supervisors is from a specialist field different from that of the supervisor. Supervisors monitor the progress of each semester based on a one-year research plan and provide research guidance.

Educational evaluation

Evaluation of learning achievements

In the evaluation of study, the evaluation will be based on the grading standards set by the University.Evaluation of doctoral dissertations will be based on the evaluation criteria related to the dissertation examination of this major. A PhD degree is awarded to those who have gained the prescribed credits, submitted a doctoral dissertation and passed the dissertation review and final examination.

Curriculum evaluation

　Conduct curriculum evaluations and make improvements while referring to student learning outcomes, research trends in specialized fields, progress reports for each semester, evaluations and opinions from outside the university.

B. Diploma Policy

Knowledge and understanding

• Possess high-level specialist knowledge and technical skills in a specialist field, as well as gain knowledge of and perspective on different fields.

Thinking and judgement

• Can work on challenges from interdisciplinary and international perspectives and elicit logical outcomes.

Interest, ambition and attitude

• Can draw fully on the strength of one’s knowledge and skills, work with others, be ethical, and act autonomously and consistently, all to establish a harmonious sustainable society with the natural environment.

Technical skill and expression

• Possess high-level presentation and communication skills to explain logical thinking, the decision making process and results.

Assimilation and approach

• By integrating advanced professional knowledge, skills, and ideas acquired and creating a dissertation, the results can be widely transmitted to society.

2. Guidance and Coursework

(1) Guidance

A. Supervisors

　For student guidance, one supervisor and two or more co-supervisors are assigned to each student. One of the co-supervisors is from a specialist field different from that of the supervisor. This arrangement helps to provide advice and guidance from an alternative perspective and, after graduation, helps graduates develop the competence to be highly skilled professionals and technologists who possess knowledge and skills which enables them to respond flexibly to a broad range of challenges on a number of fronts, and can participate in interdisciplinary discussions.

B. Role of Supervisors

Supervisor

• Discuss and set research topics with students
• At the beginning of each semester, design the education research plan with students
• Work with the co-supervisors and guide and evaluate participation in the Kuroshio Seminar and Special Exercise, and dissertation research and writing according to the degree evaluation criteria
• Through this guidance, have the students acquire knowledge and skills whereby they can continuously contribute to research activities and society as highly skilled professionals or technologists after being awarded their degree

Co-supervisor (A): same field as the supervisor or a closely-related field

• Work with the supervisor and provide research guidance related to the dissertation. If the supervisor is not able to provide guidance due to some unforeseen circumstance, co-supervisor (A) will assume responsibility for education research guidance

Co-supervisor (B): field different from both supervisor and co-supervisor (A)

• At the end of each semester, obtain a briefing and report from students on their research results and progress, and guide and advise students from the perspective of a different field so they can objectively evaluate their own research progress
• With the supervisor and co-supervisor (A), review the methods and principles of instruction to determine whether they are sufficient to encourage a wider vision in education research and foster enriched learning

(2) Subjects and Coursework

A. Courses and Implementation

A-1. Doctoral Program Common Subjects

DC seminar: (Code: 19070, Throughout the course, Compulsory 2 credits)

　Objective: Attend lectures in various fields, and gain knowledge from different fields.
　Each course (Science, Medicine and Kuroshio Science) has seminars and symposia. Of the lectures by specialist researchers and educators, ten lectures per year (each lecture is 90 minutes; total of 30 lectures) are designated as the DC Seminar. Lectures held on and off campus by organizations outside of the three courses may also be designated as DC Seminar. The schedule for the DC Seminar is posted on the Kochi University website.
　Students attend a total of ten lectures by the end of the first semester of the third year and three of the ten lectures should be in the social sciences. To verify attendance at the lectures, students take the prescribed DC Seminar attendance confirmation slip to each lecture for the lecturer to sign or stamp their seal to indicate that the lecture has been attended. Students must then submit that attendance slip to their supervisor along with a report.
　If the lecture straddles both science and the humanities, then the supervisor will decide which predominates based on the submitted report.

A-2. Course Common Subjects

DC seminar: (Code: 19070, Throughout the course, Compulsory 2 credits)

　The Advanced Study on Kuroshio Science is an omnibus lecture series given by faculty from a number of fields from which students gain broad knowledge and points of view about issues of the Kuroshio Region.

Kuroshio Seminar: (Code: 19060, First year, Compulsory 2 credits)

　The Kuroshio Seminar helps students develop presentation and discussion skills through presentations of research during the masters program and dissertation research plans for PhD degree. As well as improving self-expression by trying to get researchers from other fields to understand the content of their own presentations, students enhance their ability to participate in discussions and arguments on research presentations in other fields.

Special Exercise: (Code: 19050, Second year, Compulsory 2 credits)

　The Special Exercise is the interim presentations of dissertation research. Through presentations and discussion of research progress, students organize their references and bring into focus the direction of research, as well as improve presentation and discussion skills.

Advanced Study on Coexistence System and Health Science: (Code: 19090, Intensive, Elective 2 credits)

　The Advanced Study on Coexistence System and Health Science is an intensive lecture series conducted by guest lecturers from outside the university in which students learn cutting edge specialist and interdisciplinary research in coexistence system science.

Dissertation Research: (no credit)

　Dissertation Research is a related series of studies for writing the dissertation and is conducted under the guidance of the supervisor and co-supervisors. Students acquire advanced knowledge and skills in specialist fields and develop into strong inquisitive researchers. Publication of papers in academic journals and presentations at international conferences are required to have a doctoral dissertation accepted for review. (Refer to the implementation guidelines and additional notes regarding the doctoral dissertation review in “III. Regulations”.) In addition, because the doctoral dissertation is reviewed based on the policy governing the conferral of degrees in 4.2 and the evaluation criteria in 4.3 below, students should read those sections carefully to make sure they understand them fully.

A-3. Other Subjects

　Students are required to gain a minimum of six (6) credits in elective subjects. See 2. Subjects in Chapter II.

B. Credits required for completing the doctoral course

Compulsory subjects		Elective subjects		Total required
		Opened	Required
DC Seminar Advanced Study on Kuroshio Science Kuroshio Seminar Special Exercise	2 credits 2 credits 2 credits 2 credits	104 credits	6 credits or more	14 credits or more
Subtotal	8 credits

C. Planned schedule

For students enrolloled enrolled at the spring semester

Semester	Spring	Autumn
Grade	Apr.----------- Sep.	Oct.----------- Mar.
1st	Advanced Study on Kuroshio Science Elective Subject	Elective Subject
	Kuroshio Seminar DC Seminar, Dissertation Research
2nd	Elective Subject	Elective Subject
	Special Exercise DC Seminar, Dissertation Research
3rd	Dissertation Research	(Preliminary review on Oct.) (Presentationon on Jan.) (Review and final examination on Feb.) (Degree conferral on Mar.)

For students enrolloled enrolled at the autumn semester

Semester	Autumn	Spring
Grade	Oct.----------- Mar.	Apr.----------- Sep.
1st	Advanced Study on Kuroshio Science Elective Subject	Elective Subject
	DC Seminar, Dissertation Research Kuroshio Seminar
2nd	Elective Subject	Elective Subject
	Special Exercise DC Seminar, Dissertation Research
3rd	Dissertation Research	(Preliminary review on Apr.) (Presentationon on Jul.) (Review and final examination on Aug.) (Degree conferral on Sept.)

(3) Subjects and Coursework for "Leader Nurturing Program to Create Sustainable Regional Society in Kuroshio Region"

A. Objective

　This program develops students who have the skills to promote interdisciplinary research and insights into the local community, and are capable of balancing and driving environmental conservation and local community development based on advanced expertise. The purpose of this program is to produce such human resources to each country as leaders of　“environment-humanity harmony” who will lead the creation of a sustainable society that harmonizes human society and the environment.

B. Participating in the Program

　Students wishing to participate in the program (both Japanese and privately-funded international students) should consult with their supervisor and then apply at registration time.

C. Subprograms

Doctoral Program Common Subject: Aim to attend lectures in various fields, and gain knowledge from different fields.

DC seminar (Code: 19070, Throughout the course, Compulsory 2 credits)：
　Students are required to select 10 lectures from the lectures specified in the DC seminar, listen to them, and submit a report.

Interdisciplinary subjects: Aim to develop the leadership of "environment-humanity harmony" with a broad perspective and knowledge. Students must choose two subjects outside of their specialty from the following three subjects.

Advanced Study of Socioeconomic Research (Code: xxxxx, Throughout the course, Compulsory 1 credits)：
　Students will learn the basics of socio-economic science, such as observation of case studies and survey methods of sustainable use of natural and environmental resources by local communities, using the mountainous area in Kochi Prefecture as a subject.

Advanced Study on Ecological and Environmental Field Surveys (Code: xxxxx, Throughout the course, Compulsory 1 credits)：
　Acquire basic techniques of field science in the marine and land areas, using the coastal area, farmland and forests of Kochi as fields.

Advanced Study of Material Analysis Techniques (Code: xxxxx, Throughout the course, Compulsory 1 credits)：
　Using natural resources and agricultural, forestry and fishery products from Kochi Prefecture as samples, learn the outline of the analysis and analysis process using equipment, and acquire the basics of experimental protocol creation techniques and the basics of experimental science.

Specialized subjects: Aim to acquire advanced expertise and systematically learn the research process and research manner from research planning to dissertation writing, so that the leaders of "environment-humanity harmony" can be trained and trained in surrounding and advanced human resources.

Scientific Literacy (Code:19401, Compulsory 1 credit)：
　Learn the ethics and information security, the importance of data analysis using appropriate statistical methods, and the significance of disseminating information to society based on scientific evidence.

Kuroshio Science Special Exercise (Code: xxxxx, Throughout the course, Compulsory 2 credits)：
　In order to acquire the manners, methods and skills as a researcher, students will learn a series of thesis creation processes, that is, formulating and presenting research plans, organizing and reporting the progress of study for each semester, and reviewing interim presentations.

Special Exercise (Code: xxxxx, Throughout the course, Compulsory 2 credits)：
　The Special Exercise is the interim presentations of dissertation research. Through presentations and discussion of research progress, students organize their references and bring into focus the direction of research, as well as improve presentation and discussion skills.

Elective subjects (Code: xxxxx, Throughout the course, Compulsory 1 credits)：
　Take two or more subjects as specialized subjects required for dissertation research.

Future Co-creation subject: This course provides education for working in the real world as an "environment-humanity harmony" leader.

Advanced Study of Future Co-creation (Code: xxxxx, Throughout the course, Compulsory 1 credits)：
　This subject is offered as a participatory lecture in cooperation with members of the “Center for Education and Research for Hope-Emergence”. Students will learn the thoughts and needs of society and businesses, and independently explore ways to contribute to the development of local communities and the economy while optimizing the use of resources in the real world and preserving the environment.

D. Required Course Credits for the Program

　Lectures are usually conducted in English.

• Required subjects: gain ten (10) credits from the compulsory subjects listed below
• Other subjects: gain four (4) or more elective credits
• Dissertation research: (no credit)

Compulsory subjects		Elective subjects	Total required
		Required
DC Seminar Special Exercise Scientific Literacy Kuroshio Science Special Exercise Advanced Study of 　Future Co-creation Advanced Study of 　Socioeconomic Research* Advanced Study on Ecological 　and Environmental Field Surveys* Advanced Study of 　Material Analysis Techniques*	2 credits 2 credits 1 credit  2 credits 1 credit  1 credit* 1 credit* 1 credit*	4 credits or more	14 credits or more
Subtotal	10 credits

^*select 2 subjects

E. Planned schedule

Semester	Autumn	Spring
Grade	Oct.----------- Mar.	Apr.----------- Sep.
1st	Elective Subject	Elective Subject
	Scientific Literacy, Kuroshio Science Special Exercise Advanced Study of Socioeconomic Research Advanced Study on Ecological and Environmental Field Surveys Advanced Study of Material Analysis Techniques DC Seninar, Dissertation Research
2nd	Special Exercise, Elective Subject	Elective Subject
	DC Seminar, Kuroshio Science Special Exercise, Dissertation Research
3rd	Kuroshio Science Special Exercise Advanced Study of Future Co-creation Dissertation Research	(Preliminary review on Apr.) (Presentationon on Jul.) (Review and final examination on Aug.) (Degree conferral on Sept.)

3. Submission of Reports on Dissertation Research

(1) Submission of Study Progress Report by Students

　Each semester, students review the progress of their research, submit a report to their supervisor and co-supervisors and receive appropriate advice and guidance. Research progress is summarized in the Study Research Progress Report (Form 1) which is submitted to the Academic Affairs Committee through the Academic Affairs Office (submitted directly to the office and not through a supervisor).

 

(2) Submission of Research Guidance Report by Supervisors

　Each semester, the supervisor works with the co-supervisors on the instruction given to students and reviews the method and principles of instruction. The supervisor records the details in the Research Guidance Report (Form 2) and submits it to the Academic Affairs Committee through the Academic Affairs Office. The Academic Affairs Committee then checks whether the guidance and instruction are appropriate.

 

　For the Leader Nurturing Program to Create Sustainable Regional Society in Kuroshio Region, Students and Supervisors use Forms 3 and 4.

　Students must submit all Research Progress Reports (Form 1 or Form 3) for the relevant academic years and semesters prior to the preliminary and final reviews.

4. Completion Prerequisites and Degree Assessment and Conferral

(1) Outline of Completion Prerequisites and Degree Assessment and Conferral

 

A. Students Completing the Doctoral Program (PhD by Coursework)

　Students in the Kuroshio Science doctoral program enroll for a minimum of three years and must gain 14 or more credits. After receiving the required research guidance, students then submit a dissertation and the required documents to the Head of Kuroshio Science (hereinafter, the Head). A degree is conferred after a student passes a review by the Dissertation Review Committee and a final examination.

B. Students Submitting a Dissertation (PhD by Research)

　A doctoral degree can also be conferred on students who have submitted a dissertation and the required documents to the Head, passed a review by the Dissertation Review Committee and a final examination, and have been deemed to possess an academic ability equivalent to a student who has completed the graduate school doctoral program.

C. Outline of Degree Assessment and Conferral

　The degree conferred is a Doctor of Philosophy (PhD). The Dissertation Review Committee reviews the submitted dissertation based on sections (2) Degree Conferral Policy and (3) Degree Evaluation Criteria below, and a pass or fail assessment for the dissertation is determined in a faculty meeting. Accordingly, at the time of the dissertation presentation and writing the dissertation, students should carefully read and fully understand the Degree Conferral Policy and Degree Evaluation Criteria, and then proceed with the work as they discuss progress in detail with their supervisor.
For the specific details of the procedures for submitting the dissertation and revisions to the dissertation after submission, refer to the implementation guidelines and additional notes regarding the doctoral dissertation review in “III. Regulations”.

(2) Degree Conferral Policy

A. PhD by Coursework

　A PhD will be conferred on students who complete this course. The completion requirements include enrolment for the period determined by the Graduate School of Integrated Arts and Sciences, Kochi University, gaining the prescribed credits from the subject groups set in the curriculum policy of Kuroshio Science, receiving research guidance that meets the principles and goals of Kuroshio Science, and passing the doctoral dissertation review and examination within the specified period. Students must also show they have acquired skills and knowledge that meet the degree policy of Kuroshio Science, through the dissertation review and examination.

B. PhD by Research

　A doctoral degree will be conferred on students who satisfy the eligibility requirements for submitting a dissertation as determined by Kuroshio Science, who undertake research activities in line with the principles and goals of the school, and who pass the doctoral dissertation review and examination. As outlined in the degree policy of Kuroshio Science, students must also show they have acquired the necessary skills and underlying knowledge to engage in advanced technical projects as a graduate of this school.

C. Ensuring Transparency, Fairness and Rigor of the Doctoral Dissertation Review

　To ensure the transparency, fairness and rigor of the doctoral dissertation review and ensure the level and quality of the dissertation is recognized both in Japan and internationally, the doctoral dissertation review is conducted by the supervisor as the chief examiner, and two or more co-supervisors as the co-examiners. If necessary, faculty from other courses, graduate schools, or other research institutes may be appointed as co-examiners. The review is conducted based on the following criteria.

(3) Doctoral Dissertation Evaluation Criteria

　　Doctoral dissertations for Kuroshio Science are comprehensively reviewed according to the following thirteen criteria.

A. Research Project, Objectives, and Significance

• The research project and objectives must follow the principles and goals of Kuroshio Science
• Innovation is recognized in comparison with previous research in related fields and must be able to contribute to the development of the research field concerned
• From an interdisciplinary and international point of view, the dissertation must be able to provide knowledge that can contribute to the formulation of a harmonious sustainable society with the natural environment in the areas of the Kuroshio Region and provide knowledge that can contribute to the development of Kuroshio Science

B. Main Papers

• The doctoral dissertation must be organized around one or more main papers for the PhD by Coursework and three or more main papers for the PhD by Research. The main papers are the important papers written in the conduct of the doctoral dissertation research as specified in the Additional Notes on the Implementation Guidelines for the Doctoral Dissertation Review of Kuroshio Science, Graduate School of Arts and Sciences, Kochi University, or the papers related to the main part of the doctoral dissertation

C. Title of Dissertation

• The title of the dissertation must include the keywords that adequately reflect the research project, objectives and content of the dissertation as a whole

D. Abstract

• The background and research objectives of the research project of the doctoral dissertation as a whole, and the research plan and methods must be described concisely
• Key knowledge must be adequately described
• The conclusions drawn from the research project must be concisely shown

E. Organization of Sections and Chapters

• The dissertation must be appropriately organized into sections and chapters so that it flows logically
• 適切な目次を付すこと。（※消えた？）

F. Introduction

• The background, issues and/or hypotheses of the research project must conform to the required style for articles in the academic field concerned, and be discussed clearly
• The research objectives must be logically derived and clearly shown. The research objectives must also correspond to the research plan and methods, and the acquired knowledge and conclusions
• Where the study stands, its significance, its distinctions and its innovation must be clearly shown through comparison with previous research
• The literature and statistical information must be appropriately and adequately cited

G. Materials and Methods

• The research plan must be drawn up so that it can meet the research objectives
• The materials or data and analytical methods must be accurately described and academic validity must be shown
• Verification by other researchers of the described materials or data and the analytical methods must be possible
• Appropriate analytical methods must be used
• The literature related to the materials or data and analytical methods must be appropriately cited

H. Analysis, Interpretation and Discussion of Results

• The required analysis must be provided to meet the research objectives
• Data and results must be appropriately and adequately analysed, logically interpreted and discussed through required techniques of the academic field concerned such as statistical methods
• Figures and photographs must be appropriately positioned. The style of the figures and photographs must accurately and concisely explain the content. The figures and photographs must also be clear and distinct when printed
• The necessary literature to interpret the results and develop the discussion must be appropriately cited

I. Conclusion

• Answers to the research project and objectives should be discussed as a conclusion by giving comprehensive consideration to the interpretation and discussion of the results
• The extent to which the research objectives were met should be discussed
• Outstanding issues and future challenges should be discussed as unresolved
• Acquired knowledge should be discussed in terms of how it can contribute to the academic field concerned
• If there are fields that can contribute through noteworthy outcomes and acquired knowledge, these must be described

J. In-text Citations and Reference List

• When references are cited, the author(s), year of publication, and other relevant information should be shown
• The format should be consistent
• There should be no errors or omissions

K. List of Main Papers

• A list of the main papers used in creating the dissertation and related conference presentations should be shown

L. Sentence Format, Expression, and Phrasing

• A consistent style should be used throughout the dissertation
• Numbers for pages, chapters, sections, figures and photographs should be consistently applied, without any errors
• There should be no mistakes in spelling or grammar. Even after submitting the dissertation, you may be asked to have the dissertation proofread by a native speaker of English
• 英語で学位論文を作成する場合は，スペルミスや文法上の誤りなどがないこと。学位論文の提出後であっても，ネイティブによる校正を求めることがある。（※消えた？）
• 学術雑誌等に投稿論文等として掲載されている箇所は，著作権に十分留意し，投稿時の著者最終稿等を使用すること。（※消えた？）

M. Dissertation Presentation

• The dissertation research should be clearly presented within the scope of the abstract
• Use appropriate presentation slides and other materials. Explanations should be clear and accurate
• Answers to questions should be accurate
• The presentation time must be observed

5. Response to Improper Conduct

• Any improper conduct during the coursework or in writing the dissertation such as falsifying, fabricating or plagiarizing data (or other acts of plagiarism) will not be tolerated. If improper conduct is identified, prompt and severe measures will be taken in line with university regulations
• If a degree was conferred as a result of illegal or improper conduct, or if there was conduct that besmirches the reputation of the university, the degree can be revoked according to Article 19 of the Degree Requirements of Kochi University