高知大学農林海洋科学部・大学院総合人間自然科学研究科農林海洋科学専攻

学び360度! 先輩たちの声
大学での学び方や先生との関係、農学生生活、サークルなどなど……。
高校とは違う大学でのリアルな生活を先輩たちに聞いてみました。

大学院インタビュー

学びの深化を目指して
― 学部から大学院へ

中岡広子

修士1年(2014年度)

川原 悠

学部4年(2014年度)、大学院に進学予定

大学院での学び

地域でのフィールドワークや産官学共同研究が盛んな高知大学では、学生がより早い段階から主体的に研究活動に関わっていけるよう、モチベーションや実践力を高める教育システムが組まれています。
 気づきを促す授業や研究の下地となる実験・実習を早期から学ぶことで学生はしっかりとした目的意識を持って研究室に入り、研究や諸活動に打ち込むことができるため、そこからさらに学びを深めたいと修士、博士へと進学する学生も少なくありません。

納得いくまで研究をやりきりたい:大学院生 中岡さん

私が大学院に進学したのは、学部の卒論研究の結果に自分が満足できなかったから。研究をやりぬき、納得のいく結果を出すことが今の自分に必要だと考えたからです。
私が取り組んでいる研究テーマは、紙おむつのリサイクルです。紙おむつをオゾンで分解というこれまでにない新しいリサイクル技術の確立を目指しています。学部の卒論では、オゾン水を使って分解する際の最適条件を探っていましたが、現在はその技術を実用化する際の条件を詰めています。

修士課程では、研究に対して自分が納得いくまで打ち込むことができます。また、国内外の学会などに参加することも大きな成長のチャンスです。自分に、研究に、とことん向き合える2年間、精一杯やり抜きたいと思っています。

より深く学び、専門性を高めたい:学部生 川原さん

もともと僕は環境やエネルギーの分野に興味を持っていて、森林分野に科学的に関われるような研究がしたいと高知大学に入学しました。大学院に進学を決めたのは、もっと研究を深めたいと思ったことと、教員免許の一種免許だけでなく専修免許も取りたいと考えたからです。

僕のテーマは、温度に応答する温度応答性機能紙の研究。現在、残留農薬が問題になっていますが、病害虫や菌、雑草の発芽する温度に応答して農薬を放出する機能シートが開発できれば、最小限の量で農薬を使用できます。この研究を究めることが、大学院での僕の一番の目標です。
師匠である市浦先生は、研究や学生指導、何事に対しても手を抜かず真剣に取り組む人です。やると決めたらとことんやり抜くその姿勢に、僕たちはいつも刺激を受けています。尊敬できる人が身近にいて、日々指導を受けられるのはとても幸せなこと。与えられた時間を大切に、自分の可能性に挑戦したいと思います。