地域看護学講座

公衆衛生看護学領域

実習場所での様子

 この領域は、保健師になるための教育を担当します。保健師は、人々が病気にならないように、または病気になりそうな人が健康を取り戻せるように支援します。さらに、保健師は地域社会の中にある病気の原因を見つけて、それを取り除く支援やしくみづくりをします。保健師が活躍する場は、行政(保健所や保健センターなど)や企業や医療機関など多岐にわたるため、勉強の内容は公衆衛生看護をはじめ産業保健や学校保健など多くのことを学びます。隣の写真は、行政機関における保健師実習の様子であり、学生が真剣な眼差しで保健師からの説明を聴いています。
 この領域では、地域貢献にも力を入れています。高知県内で働いている保健師の新人教育や中堅期研修を担当したり、保健・福祉分野で働く専門職への技術支援などを行っています。

教員紹介

氏名 職名
奥谷文乃
(OKUTANI Fumino)
教授
杉本加代
(SUGIMOTO Kayo)
准教授
齋藤美和
(SAITO Miwa)
講師

高齢者看護学領域

高齢者看護学実習のグループホーム施設で

 高知県の65歳高齢者人口の割合は常に日本全体の上位を占め、わが国の高齢社会の一歩先を行っています。現在の高知県で起きている事象は、今後日本全国で起こってくる事象でもあると考えられます。この高齢社会の先端を行く環境の特性を活かして、高齢者看護学の実習では色々の場所で実習を行い、高齢者の生活の有り様、健康状態、ケアに関わる職種などの理解を深めることを目標に計画しています。
 実習の基礎になる授業では、高齢者の尊厳と日常生活の質QOL向上を目指したケア、すなわち、楽しく、満足した日々を過ごすためのケアを基盤にして展開しています。研究では、近年増加している、認知症高齢者とその家族のQOL、関わる職種の連携に関連した課題に取り組んでいます。

教員紹介

氏名 職名
寺下憲一郎
(TERASHITA Kenichiro)
准教授
西井幸香
(NISHII Yukika)
助教

在宅看護学領域

学内演習の様子

 在宅看護学領域では、療養者とその家族が生活する居宅という環境において、最期まで「その人らしく生きる」ことを支える看護について探求しています。地域包括ケアシステムの構築・深化に伴い、今後自宅に限らず様々な環境で療養生活を送る人が増えることが考えられ、これまで以上に地域との連携が求められます。講義や学内演習では、在宅専門看護師や居宅介護支援専門員から個別性に応じた支援の展開や地域の社会資源についてご紹介いただく機会を設けています。実習では、療養者・家族の生活が多様であることを知り、医療・保健・福祉にかかわる多職種連携の実際とその中で看護師が果たす役割について理解を深める機会になればと考えています。

教員紹介

氏名 職名
川村尚美(KAWAMURA Naomi) 講師
柴田優里絵
(SHIBATA Yurie)
助教