地域協働学部・土佐佐賀産直組合実習班3年生が制作した動画作品「この海、この町を守るために~土佐佐賀産直出荷組合の取り組み~」が第3回SDGsクリエイティブアワード(主催: SDGsクリエイティブアワード実行委員会 )にて「SDGsローカルアクション映像大賞(学生)」を受賞しました。地域の女性たちが自ら職業をつくり、安心で安全な職を提供し、そのことにより若い世代が地域に定着し暮らせるような循環システムをつくり上げた「さんちょく」の取り組みをわかりやすく映像化したことが評価されました。
※受賞作品はこちらでご覧いただけます。(外部サイトへリンクします)
以下は、制作に取り組んだ3年生の兒玉有加さんの受賞コメントです。
―地域の資源・人・環境を守っていくために、商品のバックグラウンドごと好きになってもらいたい―
今回、「SDGsローカルアクション映像大賞・学生賞」を受賞することができ、大変うれしく思います。さんちょくの方々、大学の先生、学生のご協力があったからこそ、この賞を受賞することができました。ご協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。
私自身が研究でSDGsについて取り組んでおり、さんちょくの取り組みがそれにつながるのではないかと感じていました。SDGsと関連させて、さんちょくの商品を県内外の人に広く伝えることができる取り組みはないか考えていた時に、このコンテストを見つけて、応募することに決めました。
動画を通じて伝えたかったことは、産み出される商品のバックグラウンドです。商品1つ1つがどのような場所、方法、環境でつくられているのかです。私自身、調味料一つ一つにこだわりを持って、地域の人が自分たちの手で商品をつくるプロセスを見て、大変感銘を受けました。商品を買ってくれる人にさんちょくの「想い」を伝えたいと思いました。バックグラウンドも含めて、さんちょくの良さを知っている人を増やしたいと考えていました。
コロナウイルスの影響により、直接実習仲間に会って編集を出来ず、コミュニケーションが思うように取れなかったことは大きな壁でした。対面であれば、すぐにフィードバックをもらい、編集できたところが、SNS等を使用して、動画に対するフィードバックをもらっていたため、お互いの思いが伝わりにくい部分がありました。しかし、何回も動画を修正して、フィードバックをもらうことを繰り返すことで、お互い納得のいく動画を作成することができました。
工夫した点としては、商品がどのように生み出されているのか、1日の様子を朝から夕方まで密着取材をさせていただき、雰囲気や場所などバックグラウンドが見えるようにしました。
また、さんちょくでは1つの商品を作って余ったものを利用して、また別の商品がつくられています。それら一連の過程もすべて取材し、商品がすべてつながっている点が見えるように工夫しました。
受賞できたことはもちろんうれしいですが、この動画を通して、多くの方にさんちょくのことを知ってもらえたことが何よりもうれしいです。審査員の方が動画を見て、さんちょくの商品を実際に購入していただいており、さんちょくの魅力が動画を通して、伝わったのだと実感しました。
地域の資源・人・環境を守っていくためには、多くの企業や地域、人の力が必要となります。この動画を見て、目の前のことを考えるだけでなく、将来を見据えて、今自分たちに何ができるのかを考え続ける企業や地域、人が増えるとうれしいです。