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令和8年度「大学教育について考えるランチセミナー」<授業におけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)>が開催されました。

公開日 2026年9月7日

 令和8年度「大学教育について考えるランチセミナー」<授業におけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)が開催されました。

授業について考えるランチセミナーは、テーマを変えて、毎月第2・第3木曜日に開催しています。

テーマの詳細やお申込みについては、FD・SDの取り組み | 高知大ポータル (kochi-u.ac.jp)の、「大学教育について考えるランチセミナー」ページをご覧ください。

-----開催報告-------

開催日時

 第1回:7月9日  (木)12:05~12:50

 

 第2回:7月16日(木)12:05~12:50

 

参加者数

 第1回:7月9日(木)  73名

 

 第2回:7月16日(木) 68名

 

司会・登壇者

 

 第1回  司 会:寺田 悠希(高知大学学び創造センター)

      登壇者:高畑 貴志(高知大学学び創造センター)

          飯尾 健 (徳島大学高等教育研究センター)

 

 

             

     第2回  司 会:寺田 悠希(高知大学学び創造センター)

          登壇者:飯尾 健(徳島大学高等教育研究センター)

           杉田 郁代(高知大学学び創造センター)

                                                                                

 

◆内容 

 今月のセミナーでは、第1回では生成AIを活用した学習支援ツール”NotebookLM”の紹介と活用事例、第2回では自動化ツール”Microsoft Power Automate”の授業への応用、および生成AIを前提とした授業設計について、デモンストレーションと実践報告、ディスカッションを交えて実施した。

第1回:  第1回では、まず高畑先生よりGoogleのAIツール”NotebookLM”の解説が行われた。このツールの特徴として、インターネット上の不特定多数の情報ではなく、ユーザーがアップロードした資料(ソース)のみを基盤として動作するため、パーソナライズされた信頼性の高い回答が得られる点が挙げられた。また、すべての回答にソースへの引用が付与されるため正確性の確認が容易であり、アップロードしたデータがAIの学習に使用されないといった安全面についても説明された。
 続いて、飯尾先生よりNotebookLMを授業で活用した実践例が紹介された。LMSから書き出した学生の「振り返り(リフレクション)」データを読み込ませ、重要なポイントや学生の反応をポジティブ・ネガティブな両面から短時間で要約・抽出する手法が示された。これにより、教員の分析負担を軽減しつつ、学生の成長過程を可視化できる可能性が提示された。
 その後、ハンズオンでNotebookLMを体験する時間が設けられ、クイズ・スライド作成といった機能が紹介された。
 結びの質疑応答では、生成AIを活用することに伴うハルシネーションへの対処方法、NotebookLMにアップロードしたデータの扱い、有償販と無償版の機能の違い等の質問が寄せられた。

 

第2回:   第2回では、まず飯尾先生よりMicrosoftのRPAツール”Power Automate”を活用した授業の省力化・高度化について提案があった。具体例として、まずランチセミナーで用いられているMicrosoft Formsへの回答に対する自動返信メールの送付を紹介し、これの応用としてExcel上のデータとFormsとの入力内容を照合して学生ごとに異なる問題番号・問題文を個別に配信する仕組みが実演された。
 次に、杉田先生より生成AIを取り入れた授業設計の事例報告が行われた。学生がAIの回答をそのままコピー&ペーストする「丸投げ」を防ぐため、AIとの「壁打ち」を経てから人と対話させ、最終的に自分の言葉に収束させるプロセスを重視した実践が紹介された。
 その後は司会および登壇者による質疑応答やディスカッションが行われた。とくにレポートや課題に生成AIによる回答をそのまま提出するという質問について、AI時代における「問いの立て方」の重要性が議論された。すなわち単なる知識の確認ではなく、学生自身の経験や体験を組み込ませる問いを立てることや、AIとの対話の過程(URL共有等)を評価に含めるといった、新しい課題のあり方について活発な意見交換が行われた。

 

 

◆成果と課題

 

 参加者へのアンケートの結果、「5. 本セミナーは今後の教育活動において有益なものであった」という設問において、第1回、第2回ともにほぼすべての回答者から肯定的な回答(「とても当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」の合計)を得ることができた。とくに第2回では、すべての回答者から肯定的な回答が寄せられた。また、他の設問においても、両方の回でほぼ肯定的な回答が得られた。

 

表 アンケート設問「5. 本セミナーは今後の教育活動において有益なものであった」回答結果

 

第1回(7月9日)

第2回(7月16日)

とても当てはまる

16(66.7%)

11(78.6%)

どちらかといえば当てはまる

8(33.3%)

3(21.4%)

どちらかといえば当てはまらない

0(0%)

0(0%)

まったく当てはまらない

0(0%)

0(0%)

合計

24(100%)

14(100%)

※その他のアンケート項目の結果はグラフを参照。

 

 

自由記述におけるよかった点・有益であった点として、第1回では「NotebookLMについて知ることができた」「自分でも使いたい」といったコメントがみられた。また第2回でも同様に「NotebookLMの使い方を知ることができた」「Power Automateを使ってみたい」という意見が見られたほか、登壇者との質疑の際に登壇者から提案として「生成AIとの対話記録を提出する」アイデアを実践してみたいという声もあった。

また、今回のアンケートではとくに改善点等は見られなかった。一方でセミナー内での質問では学生がレポートや課題に生成AIで出力したそのままの文章を提出することに対する懸念や相談が多く寄せられ、多くの教員に共通する意識であることがうかがえた。この解決には単なる提出方法等の修正だけにとどまらず、課題における問いの見直し、ひいては課題において何を評価するかという授業設計の見直しにもつながる問題である。今後は授業方法や課題といった授業の個々の部分のみならず、生成AI時代の授業を見据えた授業のあり方について総合的に考え、提示していくためのセミナーやFDの機会を設けることも必要であろう。

 

アンケート回答結果

第1回 (n=24)

アンケート結果

 

第2回 (n=14)

 

アンケート結果

◆セミナーの模様(アーカイブ動画より抜粋)

 

アーカイブ動画

アーカイブ動画

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