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診療案内

腎臓・膠原病

腎疾患

 3ヶ月以上持続する検尿異常(血尿・蛋白尿)や腎機能の低下は慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease;CKD)と言われていて、自覚症状が無い場合も多く、中には末期腎不全まで進行して透析が必要になる事もあります。国内で約1330万人です。高知県では、8万人以上の方が、CKDと考えられ、腎臓は加齢変化を受けやすいことから、高齢者の多い高知県では、65歳以上の方の半数近くがCKDの可能性があります。またCKDには、心血管疾患(心筋梗塞、心不全、脳卒中など)の発生率が高いことも分かってきました。
 私たちは、検尿異常(血尿・蛋白尿)や腎機能低下で受診した患者様に対して、詳しい血液検査や尿検査、画像検査、腎生検などを行い、正確に診断した上で治療方針を決定しています。特に腎生検組織については毎月病理医と合同カンファレンスを行い、診断能力の向上に努めています。さらに、当院で行っている新しい治療法はステロイド治療などが効かない難治性ネフローゼ症候群の患者さんに対してのLDL吸着療法やリツキサンという薬による薬物療法です。また多発性嚢胞腎の患者さんに対するトルバプタン療法も積極的に行っています。
 主な対象疾患としては、急性腎炎、慢性腎炎(IgA腎症など)、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、腎硬化症、膠原病による腎障害などで、食事療法や血圧のコントロール、薬物療法を組み合わせて治療を行っています。慢性腎不全に対しては、2週間ほど入院していただき、食事療法(栄養指導)と血圧のコントロールを中心に生活習慣を改善し、末期腎不全への進行を遅らせる治療を行います。それでも末期腎不全へ進行した場合には、当院の透析室、泌尿器科、ICUスタッフと協力して、血液透析や腹膜透析の導入も行っています。また、透析患者様が他科に入院した場合の透析も行っています。

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関節リウマチ・膠原病

 関節リウマチや膠原病は最近、数多くの新しい治療法が開発されている、進歩の著しい領域の一つです。
 関節リウマチについては、関節破壊が進行する前の早期の診断が通常の時代に入っています。患者様個々の状態により、合成抗リウマチ薬や生物学的抗リウマチ薬などを組み合わせ、早期治療により早い寛解導入を行い、ケースによっては生物学的抗リウマチ薬フリー状態や全ての抗リウマチ薬フリー状態を目指しています。
 膠原病については、血液検査や尿検査、画像検査により、正確な診断と全身状態の評価を行い、ステロイド薬や免疫抑制剤を組み合わせて治療を行い、寛解を維持しながら、できる限りステロイド減量に努めています。
 関節リウマチ、膠原病は全身性の疾患であり、近年では生活習慣病などと同様に心血管イベントリスクにも繋がるため、多面的にOne Teamで協力して治療を行います。難治例には新規の抗体医薬療法、血漿交換療法、大量ガンマグロブリン療法なども行います。

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  • 腎生検
  • 腎生検
    局所麻酔でエコーガイド下に経皮的針生検を行います。
    1週間の入院が必要です。
  • 腎臓エコー図
  • 腎臓エコー図

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リウマチ・膠原病・膠原病類似疾患

  • 関節リウマチ
  • 全身性硬化症(強皮症)
  • 血管炎症候群
  • 自己炎症性疾患(家族性地中海熱、TRAPSなど)
  • 悪性関節リウマチ
  • シェーグレン症候群
  • ベーチェット病
  • 再発性多発軟骨炎
  • 全身性エリテマトーデス
  • 抗リン脂質抗体症候群
  • 成人発症スティル病
  • IgG4関連疾患
  • 多発性筋炎/皮膚筋炎
  • 混合性結合組織病
  • リウマチ性多発筋痛症
  • 掌蹠膿疱症性骨関節炎/SAPHO症候群
など

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  • 腎臓・膠原病
  • 糖尿病・代謝
  • 内分泌

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