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【イタリア留学体験記】英語もイタリア語も喋れない俺が留学した結果、ノリと中学英語だけで生き残った件について(窪田編・最終回)

地域協働学部4年生・窪田良雅さんによるイタリア体験記・第3回です。今回が窪田編最終回。テーマは「帰国後の自分の変化」です。 とにもかくにもイタリア人学生と友達になり(第1回)、イタリア生活を楽しみ(第2回)、いよいよ帰国へ。日常に戻った「くぼーん」が取った次なるアクションとは?!期待して読み進めましょう。 【窪田良雅 イタリア留学体験記】  英語もイタリア語も喋れない俺が留学した結果、ノリと中学英語だけで生き残った件について ◆◆◆ 第3回 帰国後の自分の変化 この章では帰国してからの心情の変化や自分のアクションの変化についてまとめました。 コロナが明けて、高知大にも留学生が戻ってきたのでこれから国際的なアクションをしてみたいという人はぜひ参考にしてください。多分、協に入れたのなら国境を超えた協働もきっとできるはずです。僕はもっと高知大に来ている留学生、とくにインドネシアのタンジェンプラから毎年きてくれている留学生とは仲良くしてあげてほしいです。そういったpartnershipであったり、friendshipが今後とも長く続いていくことを願っています。 ◆英語を話す機会、場所がない。 ならどうする? 帰国して思ったことは英語を話す機会や場所が高知には少ないということです。 いまでこそ(2023/07/22 帰国して三ヶ月経過)、朝倉キャンパスにOASISなどがあることを知っていますが、単にうちの学部の特性上、英語学習に不向きなのか、はたまた自分が属しているグループが日本人しかいないのかはさておき。 このままだとせっかく掴みかけていた英語力が活かせない、廃れてしまうと思いました。出国するまでは英語で会話や向こうで友達ができるかめちゃくちゃ不安だったのですが、第1回第2回で書いたように思った以上の成果を自分なりに掴んでいました。 やっと掴めた感覚を活かしたいけど活かせないこのやるせなさを解消するためにやったことはまずは、石筒先生にコンタクトを取りました。「なんかやりたい、けど今はまだ俺にはそのコミュニティがない。コミュニティに入るきっかけがあればあとは自分でなんとかする」と。石筒先生は快諾してくれました。そこで紹介してくれたのは、サービスラーニングの授業でした。内容は月に1、2回ほどクルーズ船が高知新港に泊り、その観光客が商店街に来るから観光客の通訳補助やセールスをするといった内容でした。 自分は主に文旦や野菜、着物のセールスを担当しました。結果はまあまあ売りました。 また、インドネシアからの留学生たちと知り合ってプライベートでもご飯に行くなどして英語で話す機会や場を作るように心がけました。一度接点が作れればその後は自分で発展させていくのは得意なので定期的にご飯に行ったり、市内観光したり、先日は岡山まで観光しにいきました。地元が岡山なので紹介がてら英語で観光案内とかもしました。 正直、ボキャブラリーが増えたかと聞かれればそうではないですが、英語で聞いて英語で理解して英語で話すことには慣れました。これについては次に説明します。 ◆行く前と後での自分の脳内の変化 英会話で一番苦労することは相手が話している内容を理解することです。 また会話で重要なのはテンポです。いちいち聞き返していたり、辞書で調べていてはリズムが悪くなります。 よくやりがちなのは、英語で話しかけられたらそれを一旦、頭の中で日本語に変換してさらにそれを英語に変換するを繰り返してしまいます。自分もそうです。帰国してからもこの癖が治りませんでした。 そこで無理矢理にでも意識したのは以下の通りです。 日本語の過程を省くようにしました。 全部英語です、思考の仕方も英語で考えるようにしました。 そしたらリズム良くテンポよく会話ができるようになったので非常におすすめです。コツは間髪入れずに話しかけてもらうことです。そうすれば自ずとできるようになります。 挫けそうになった時、自分に言い聞かせているのは「Passionate and try hard」です。単語や語彙がわからなくでも情熱と伝える努力さえあればなんとかなるという意味です。 とくにあるあるなのは僕もいまだにしてしまうのは綺麗な英語を喋ろうとし過ぎてしまうことです。義務教育や高校英語ではあんなに綺麗な英語を求められたのに今となってはむしろ逆です。綺麗じゃなくていいからとにかく話せ、伝えろ、伝わらなかったら言い変えろ。と言った感じですね。無理に綺麗に喋ろうとしなくてもいいのでまずは自分の知っている単語や構文で話してみることからお勧めします。あとは情熱とやる気ですね。 ◆大我と仲良くなれた この留学において副次的な産物ではありますがよかったことがあります。それは大我とお互いに分かり合えたことです。僕は地協5期生で大我は6期で先輩後輩関係ではありますがそれ以上の関係になれたと僕は思っています。参加する前までは犬猿の仲や会ったら睨み合うとかそんな関係性ではなかったもののお互いに遠慮していたり、分かり合えないだろうと勝手に思っていました。そんな関係が4年続いた後で、今回の留学では2週間大我とも向き合わなければなりませんでした。しかも同部屋、日本人学生は俺らしかいないという状況です。しかし寝食を共にしたり議論を重ねることでお互いにわかったことがありました。それはお互いの将来の夢や目指す先が同じということです(地域が大好きだからこそ地域をこれからも残していきたい)。考えてみればそうですが同じ学部に入った時点で目指す先や思想も似たようなものなのです。大我とはたまたまそれを実現するための手段や所属しているグループが違っただけでビジョンは同じということを認識できました。もっと早くに大我と分かり合えていたら、仲良くなれていたら、新たなコンビネーションやイマジネーションが起きていたかもしれないと思うと残念で仕方がありませんでした。 (ミラノで現地集合して晩飯を食いに行き、いきなり 写真とりましょ!って言われたけど全然目が笑っていない俺の写真) ◆もっと早くに行けたらよかった。 この留学は自分にとって良い変化しか与えてくれませんでした。 英語力に関してはもちろん、グループワークのやり方についても良い経験ができました。この留学プログラムをとくにお勧めしたいのは地協1年生・2年生の人たちです。これから実習が始まる人や、実習について不安に思っている人、グループワークの進め方がまだわからない人自信がない人、そんな人たちにお勧めです。この2週間強のプログラムで行った内容は地協の3年間でやる実習の内容とまんまです。地域理解実習をして地域を選び、実際に地域に通って課題を知り、それを解決するコンテンツやシステムを考える、そして最後にそれを実施してみるか地域の人に発表する。それを2週間でやったのがこのプログラムでした。もっとはやくに参加できていたら僕の地協での生活や実習への取り組み方はもっと違っていたでしょう。 ここで今回のプログラムとは違う、別のプログラムについてではありますが自分が今回の留学を考えるようになった経験について簡単に説明します。 自分はいままでいろんなことに興味を持ち、飛び込んでみたり、自分で企画してみたり、いろんなことをやってきたつもりです。正直自分以外に自分と似たようなことをやってきた人はいないと思います。そのきっかけになった出来事は、一年の終わり、春休みに参加したバンコクでの短期留学プログラムです。 なにか具体的なエピソードが、とかではないですが経験そのものが自分の視野を広げてくれました。人やもの、食べ物や経済、文化、歴史全てが新鮮でした。行く前まではすごく不安で心配に押しつぶされそうでしたが全くの杞憂でした。これを機に俺はもう一度留学に行くぞといき込んだ矢先、コロナが世界で流行り始めて3年間海外には行けませんでした。しかしこの経験があったからこそ新しいことへの挑戦やアクションの布石になりました。この経験がなければ今の自分とは違った大学生活を送っていたのは間違いないです。 みなさんにもなにか学生生活や人生の転機になるような出来事が起きたらなと思います。 ◆結言として 今後行くとしてもみなさんは僕と同じことは経験できないでしょう。また、僕自身も再びサルディーニャに行ったとしても全く同じ経験はできません。つまりこればかりは行った人間しか経験できないことがある、ということです。 また、僕は今までいろんな後輩と接点を持ってきましたが全員に言っていることは「参考にはすれど目標にはするな」です。上記の内容と似ていますが、この学部にはいろんな学生がいます。自分よりも秀でているかもれない人や尊敬する先輩に巡り会うかも知れません。同期にすごい人がいたらついつい自分と比較してしまって劣等感を抱く時が来るかも知れません。そんなときに大事にしていたのがこの言葉です。人は人、自分は自分です。「あの人になりたい!じゃああの人が歩んできた軌跡を辿ろう!」「あいつよりもすげえことしてやる!」と意気込んでも苦しい思いをするだけです。その人のいいところだけ吸収してあくまで自分は自分というアイデンティティを大事にしてほしいです。 今回の留学がとてもいい経験になったのは大我の存在が大きいです。彼は僕よりも英語力があるので聞き取りや単語の意味をたくさん知っていました。また彼の人柄にも大きく支えられました。また僕は彼のような語彙力はないのでノリと勢いだけで向こうの学生と馬鹿騒ぎしていました。彼もまた僕に多少影響を受けたことがあるかも知れません。そういったお互いがお互いに良い影響を与えられる相方によってこの留学は素晴らしいものになりました。最後に大我ありがとう! 学生生活はあっという間に終わります。体感的に瞬き4回したら4年生になっています。それくらい早いです。僕から皆さんに伝えたいのはできることには全部挑戦してほしいということです。あなたはあなたしかいません、あなたしか成し得ない経験や体験を大事にしてください。お互いに高め合える友人、パートナーを見つけてください。尊敬できる先輩やボスを見つけてください。後輩にかっこいいと思われる先輩になってください。 なにか困ったことや相談したいこと、留学について聞きたいことがあれば 地域協働学部の大槻知史先生か大槻研究室(地域協働学部棟 3階)までお越しください。 以上ここまでお読みいただきありがとうございました。めっちゃ長かったと思います。ここまで読んでくれて素直に嬉しいです。皆さんの学生生活が華やかになることを切に願っています。 最後にこのイタリア留学に関わったすべての皆様、特に大槻先生には大変お世話になりました。ありがとうございました。また最後まで読んでくれた皆様にも感謝申し上げます。ありがとうございました。 Agli amici in lungo e in largo. Grazie per aver letto fino a qui. Queste due settimane sono state molto importanti per me. Una vita davvero. Non vedo l’ora di rivedervi. Non vedo l’ora di vedervi in Giappone. 地域協働学部5期生 窪田 良雅(くぼーん) ◆◆◆ イタリア留学体験記(窪田編)いかがでしたか?先輩の記録を読んで、少しでも興味を持った人はぜひ「くぼーん」に質問しちゃいましょう。そして、窪田編の次は4年生前田大我くんによる体験記が始まります! 前田編もお楽しみに!

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