地域協働学部の学びの一端に高校生に直に触れてもらおうと、昨年に引き続きオープンフィールドワークを7月19日(日)、高知市中心商店街にて行いました。
今回は、「タウンモビリティステーションふくねこ」の皆さんにご協力いただき「まちのバリアフリー」について考えるフィールドワークを行いました。
参加したのは高知県内外から集まった高校2年生と3年生、30人。今年は地域協働学部1年生有志8人も助っ人で参加しました。
高校生は5人一組に分かれ、それぞれのグループに大学生一人と教職員、ふくねこスタッフの方がつき、中心商店街を車いすに乗って歩きました。
普段は何気なく通っている道も車椅子だと段差に躓いたり、補修されていない道路がバリアになったりします。その他にも店外まではみ出した商品が行く手を阻んだり、駐輪スペース以外に止められた自転車で通行できなかったりと思わぬところで四苦八苦。
車椅子の目線では向かいからくる自転車が怖い、ボタンの位置が低いといった気づきがありました。
バリアと感じるものに出会うたび、高校生たちは手に持ったカメラで写真に収めました。
お手伝いに入った学生には、高校生から「大学生活ってどんな感じですか」「実習ではどんなことをしているのですか」など質問が飛んでいました。学生は、その一つ一つに先輩らしく答えながら、グループを時にサポート、時にリードしフィールドワークを終えました。
終了後は、厳選した写真5枚を元に「バリアフリーなまち」についてのグループワークに取り組みました。ここでも学生たちはファシリテーターとして活躍。「しゃべりすぎないように話し合いをファシリテーションするのは難しい」と言いながらも高校生たちとの触れ合いに大満足の様子でした。
その後、各グループがワークの内容を模造紙にまとめ発表しました。参加した高校生からは、「日頃、自分には関係ないこととしてとらえていたんだと痛感した。こういう風に普段目をつけないところに時間をつくり、仲間とともに考えるのは自分が思ってもいなかったようなアイデアにも出会える。ちょっとずつ小さな問題かもしれないものにも全力を注ぐようにしたい」「社会での身障者の存在を改めて感じた。身障者だけでなく私たちもバリアと感じるところもあることを考えると、バリアフリーは私たちの問題でもあると思った」との感想が寄せられました。
助っ人の学生も「ファシリテーションが難しかったが良い経験になった」「高校生の意欲の高さに驚いた」などオープンフィールドワークに充実感を感じていました。