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語り部こそ、学び続ける必要がある(2年生実習・鏡川クラスター)

 11月17日、鏡川クラスター2年生(「記憶の記録と継承」チーム)は、ゲスト講師をお招きして講話ワークを実施しました。

 地元高校生たちのゼミナール活動をきっかけに、高知の被災者の方々の存在が詳らかにされていった「ビキニ事件」。
 今回は、長年にわたって様々な学習・教育活動とを続け、「ビキニの海の紙芝居」をつくる会の代表を務めておられる元小学校教諭方をゲストにお招きして、講話をいただきました。

 ゲストはご自身も学習を重ねながら、子どもたちに身近で起こった事件を知らせる取り組みを、長年にわたって実践してこられました。退職を機に、現役教員と共に、ビキニ事件に関して広く知ってもらう教材づくりに取り組み、「ビキニの海の紙芝居」を作りました。講話では、その紙芝居の読み聞かせもしていただきました。
 紙芝居をつくった背景には、福島原発事故や、幡多ゼミナールやそれを支える教員の活動、そして核兵器禁止条約といった、ナショナル・ローカル・グローバルな出来事との出会いがあったこと。核の問題、戦争の問題、暴力の問題が世界でどう露呈しているのか、自らの足で辿り、子どもたちに伝えるための勉強を重ねてこられたことが、講話と豊富な資料から伝わってきました。
 
 ワークとインタビューでは、学生たちから「自分たちが、戦争を伝えられるギリギリの世代だと思っている」という講師の語りに対する印象や、豊富な知識に感嘆する声、「人生の中で通り過ぎてきたことがたくさんあるのかもしれない」、「自分から何かを知って伝えられる側になれるんだ」といった感想が寄せられました。
 質疑の際にいただいた「資料や実物を見せて、感じてもらう、考えてもらう。考えたことを交流する。誘導はしない」、「そのためには、先生も勉強せざるを得ない」、「自分は“語り伝え部”」といった言葉は、学生たちに強く響いていたようでした。


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