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戦争と貧困を考える(鏡川C実習班)

 11月19日、鏡川クラスター(記憶の記録と継承チーム)実習班は平和資料館「草の家」に赴き、高知の被爆者や731部隊、ビキニ事件などの記憶の掘り起しと記録を続けてきた岡村さんをゲスト講師に、お話を伺いました。

 岡村さんは青年期に、ご自身の出自や戦争体験者であるご家族から影響を受け、「戦争と貧困」に関心を抱くようになりました。病院に勤務する傍ら、カメラ持ってお話を伺いつつ高知に住まう被爆者の方々や、被害の前段階に存在する加害の記憶、沖縄戦で亡くなった高知の人びとのご遺族らを尋ねたり調べて、写真展を開催したり本を編んだりして記録し続けてきました。
 「被爆者は私たちで最後にしてほしい」とメッセージを受け取っていた岡村さんにとって、2011年以降東電福島原発事故や、NHKにより新資料が明らかにされたビキニ事件は、調べ取り組むべき出来事でもあったそう。調べる中で、被爆者・731部隊・フクシマ・ビキニ事件の繋がりも見えてきた、とも言います。
 戦争の記憶や戦争から連なる核兵器をめぐる被災の記憶を残すことにくわえ、地域の貧困問題にも取り組み続けてきた岡村さんに対し、学生からは「岡村さんを突き動かす原動力は何か」「武装すべきという意見もあるがそれは何故だと思うか」といった質問が出ました。

 歴史的事実を学び想像力を育むこと、人の尊厳を守ることを、継承実践の中で重視してこられたことが、お話から窺えました。
 講話ワークは、学生が取り組む“継承”企画の具体化(=地域の人びとが時代の中で余儀なくされた経験やそのことが持つ意味を、現在やこれからを生きる世代に向けてどのように残すのか)の面で非常に示唆に富む、貴重な機会となりました。


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