地域協働を組織する力を育てます。

学部からのお知らせ詳細学部からのお知らせ詳細

過去を地域づくりにどのように活かすか(鏡川C実習班)

 11月30日、鏡川クラスター(記憶の記録と継承チーム)実習班は、ゲスト講師の出原さんを迎えて“高知の戦跡巡り”を行いました。
 
 コロナ禍により延期を重ねた戦跡巡りは、昨年度のゲスト講師のご厚意により学生発案で実現したもの。今回講師を引き受けてくださった出原さんは、県立埋蔵文化財センター職員として県内各地の遺跡の発掘調査を手掛けてきた方。戦争遺跡保存全国ネットワークの共同代表でもあります。
 日本近現代史における高知は、開成館に見られる帝国陸軍発祥の地であるとともに、戦争末期の本土決戦に向け軍隊が最も集中した地、と位置づけられるそう。
 バスから九反田の開成館跡地、国分川下流にもあった水上特攻「震洋」基地、南国市の海にほど近い山に構えられた師団の陣地に関する解説を伺いながら見学した後、高知海軍航空隊の前浜掩体群や高知大物部キャンパス直下で発見された地下通信所を訪れました。
 昼食後、香南市住吉の「震洋」隊基地跡、夜須の砲台跡、山北の討清戦勝記念碑を訪れた後、モノから歴史を読み解く現場の一つ香南市文化財センターを視察。帰り道には、香南市吉川で80年代に引き揚げられたグラマンプロペラを見学しました。

 ある時代にある目的で造られたモノが有する特有の歴史的意味を正確に読み取るためには、そのモノに関する博物学的な知が求められることが、戦跡一つひとつに関する出原さんの解説から窺えました。
 学生発案の戦跡めぐりは、時代を超えて残されたモノを共有することによって歴史的な出来事が自分事になっていく過程を、実感する機会となりました。過去を知ることが今後の地域づくりや社会づくりにどう活きるのか、企画の具現化の面でも刺激を受けた様子でした。


お気軽にご請求ください。入試情報・資料請求

お問い合せはお電話で。電話番号088-888-8042

パンフレットダウンロード

地域協働教育推進会議

教授会及び学部運営会

地域協働学部・地域協働学専攻の就職先

同窓会のご案内