5月6日、ビキニデーin高知2022FW室戸(1日目)に参加しました。
ビキニデーin高知は、年に一度の現地調査(フィールドワーク)を含む集会です。2020年度の秋から、ビキニ事件を主とした、掘り起こされねば記録に残らない“ローカルな記憶”の継承を様々に試みる方々と出会い、実行委員の末席にいながらお話を伺ってきました。この日は、参加者兼当日スタッフとして、FWの一貫であった近海マグロ漁船乗船体験の運営に携わらせてもらいました。
往時に比すれば少なくなったものの、県内10隻の遠洋マグロ漁船のうち7隻が、室戸船籍。遠洋と近海とでは異なるものの、海を生業とする方々が新鮮なマグロを消費者に届けるために、どのような船上生活でどう操業しておられるのか。乗船体験と漁船操業に携わる地元の方々の講話を通じて、県内外の参加者とともに、その一端に触れました。
夜には宿泊先であるニューサンパレス室戸に移動し、県内外の方々と交流する機会に恵まれました。福島原発事故をきっかけに移住を余儀なくされた方。93歳で「周りの友人らが鬼籍に入り、得られる情報が少なくなったから、現地に足を延ばして情報を取りに来た」と語る方。ローカルでナショナルな戦時の加害の記憶を掘り起こそうとする方。
各地から高知のビキニ事件に関心を寄せ集まる方々と直に触れあうことは、学生たちの「記憶の記録と継承」企画を考える上でも、大きな刺激となったようでした。
ビキニデー集会にスタッフとして参加(黒潮町佐賀北部実習班:「記憶の記録と継承」企画)
授業風景2022年05月24日