5月10日、元船員さんのお連れ合いにお話を伺うため、室戸市に赴きました。
迎えてくださったのは、ビキニデーin高知2022FW室戸でご発言なさったお二人。内地(室戸)に戻るよりも外地(遠洋漁業で基地となる海外の港)を訪れることが多くカセットテープに子どもの声を録音して送ったこと、夫は外地で革ジャンを仕立ててくることもあったこと、焼津や浦賀に入港する時にあわせて複数名で汽船に乗って会いに行ったこと、「つらいことはなかった」と語る一方で「大目に見ないと船乗りの妻は務まらん」とも感じていること。
亀井文夫監督作品「荒海に生きる」(1957)という非常に貴重な作品を一緒に視聴し感想をシェアいただくなど温かく迎えてくださって、忘れ難い時間となりました。
振り返りでは「当たり前が違うだけで自分たちの家族と違わない」、「地域社会の生活はビキニ事件を契機に変化があったのだろうか。地域社会にとってのビキニ事件を考えるためにも、またお話を伺いたい」といった声が上がりました。
船乗りの家族の方のお話を伺う(黒潮町佐賀北部実習班:「記憶の記録と継承」企画)
授業風景2022年06月03日