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社会人師匠講座:「経験への意味づけ 私の65年を振り返って」 土居雅夫さん

 12月12日、高知大学地域協働学部「地域協働教育推進会議」主催の社会人師匠講座が1年生を対象に行われました。

 講師を務めてくださったのは、高知大学希望創発センター客員教員の土居雅夫さんです。

 「経験への意味づけ ―私の65年を振り返って」と題して、ご自身の人生を軸に経営者として、キャリアコンサルタントとしての数々の失敗と経験を自己開示しながら「“経験”を振り返り、意味づけし、どんな局面にも応用可能な“概念”へと学びをつなげていくことの大切さ」をお話しくださいました。


― 目標を立てて取り組み、それを振り返ることで成長する 

 新卒で入社した会社を辞めようとした際に上司から「辞めてもよいが、この3年働いてきて、他の人に自信をもって話せることがあるのか」との問いかけを機に、「もう一年人に誇れるようになってから辞めよう」と頑張った結果、仕事の面白さが見えてきたこと。そのことは「目標を立てて取り組み、その結果を振り返ると身についた知識ややりがいが見えて、結果として自分の成長につながる」という学びにつながったこと。起業した会社が立ち行かなくなったつらい経験からは「自分が努力を怠らなければ成功すると思っていた。自分自身の力のなさに向き合おうとしていなかった」との気づきを得たそうです。

 その後、60歳でキャリアコンサルタントの資格を取得し、現在も人材育成に取り組んでいらっしゃいます。


― 経験をどう捉えるかが大切 

土居さんは「経験から何を学ぶか、経験にどんな意味付けをするかで人は成長する。体験は出来事だが、そこから何を感じたか振り返ることが経験になる。普通の人生、普通の経験はない。こうしなければ、こうでなければはない。どんな経験でも、どう捉えるか、意味づけするか。それが「ありたい自分」に自らを導く道となる」と学生にメッセージを送ってくださいました。

 

― 無駄な経験は一つもない 

 学生からは「休学と復学を経験したが、多くのことを考え自分で方向性を決めてきた。今後はただ貴重な体験で済ますのではなく、他のことにも活用できるように「概念化」していきたい」「成功も失敗もいろいろ経験し、“この経験があって良かった”を思えるようになりたい」「成功だけでなく、失敗した経験も次の挑戦への力になっていると気づき、無駄な時間・経験などはなく、一つ一つの出来事を大切にしたいと感じた」などの感想が寄せられました。今日の講話が学生の心にしっかり響いたことが伝わりました。

 

 


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