12月18日、黒潮クラスター「記憶の記録と継承チーム」は、中四国大学間ゼミ研究交流オンライン集会に参加し、室戸のビキニ事件をテーマに報告しました。

　毎年この時期に中四国有志の教員のゼミで行っている研究交流集会。記憶の記録と継承チームは、今年度の目標を「発信」に定めたからこそ、学年末論文など課題が重なるしんどい時期なれど参加を決めてからこの間準備をしてきました。
　自分たちのしてきたこと、考えたいことはどんな問いになるのか。問いに応えるために何を詳述する必要があるのか。ビキニ事件を継承するとはどういうことか、どうしたら継承したといえるのか。継承実践の効果を考えるためにすべきことだったのは何か。試行錯誤を繰り返し、整理をして発表に臨みました。

　他大学の学生さんたちからは、継承を促すための社会制度をどうすべきか等、鋭い質問が飛びました。現在進行形のウクライナ侵攻に伴う核の問題に関する言及も。非常に緊張する時間ともなりました。　
　報告会では、社会問題に取り組む同世代の他ゼミ生の探究や調査についても、具体的に知ることができました。

　どうしたら実態を踏まえた、と言えるのか。どうしたらビキニ事件を継承した、と言えるのか。報告や質疑を通じて、今後の“発信”を実効性あるものに近づけるために向き合うべき課題も、認識させられました。
　情報交流会を含む今年度の“発信”実践を練る上で、重要な示唆をたくさんいただく時間となりました。