3月3日、黒潮クラスター記憶チームは室戸市職員組合青年部の方々との情報交流会第2弾に向けた準備のため、室戸に赴きました。
10月に行った情報交流会第1弾の反省を活かし、ビキニ核被災事件とはどのような事件だったのかを丁寧に伝えることと、現在の室戸を歩きつつ当時の様子を窺い知るにはどうすればよいのか、考え続けてきました。ビキニ核被災支援室戸の会の方からもお知恵をいただき、第七大丸に照準を定めて、室津港に赴きました。第七大丸は、第五福竜丸とほぼ同じ海域を操業していた室戸船籍の遠洋マグロ漁船。事件当時からあまり変わっていないという室津港の、どの地点に停泊したかを探ろうと、地元の方にお話を伺うなどしました。
お昼には、青年部の方々にお時間を割いていただき、ランチミーティングで当日について打合せ。まちあるきは学生が担当し、フィールワークを踏まえた意見交流会は青年部のみなさまが担当くださいます。詳細な資料も作成くださり、改めて背筋の伸びる思いでした。
午後には再び港や町を歩きます。話しかけた地元の方についていくと、あるお店にたどり着きました。店主さんに事情を話すと、奥にスッと入られました。戻ってこられた時に手にしていたのは、水爆実験前後頃の室戸市の街並みがわかる写真。そのお店は、かつて水爆実験時に街中で市民の方々によって行われていた水爆実験反対の署名を集めていたかつてのお宮さん正面の、すぐお隣に立地していました。署名集めの様子を撮った写真も、お持ちでした。貴重な写真資料を快く貸していただくことになりました。
不思議なご縁に導かれるようにして、11日の企画を充実させる資料や場面と出会うこととなりました。