4月6日、5月25日の2回にわたり、社会調査実践演習2023の履修生が朝倉まちづくりの会定例会で、調査成果について報告させていただきました。
本演習は、(社)社会調査協会による社会調査士資格制度の<G科目:社会調査を実際に経験し学習する科目>に位置付けられ、調査の企画から報告書作成に至る一連の調査の過程を全て経験する講義です。2022・2023年度は、高知大学朝倉キャンパスの地元・高知市朝倉地区でまちづくり活動を展開する「朝倉まちづくりの会」の全面的なご協力のもと、朝倉地区をフィールドに履修生各自の関心に基づいて課題を設定し、調査に取り組みました。
2023年度の学生たちが取り組んだトピックは、子どもを核としたまちづくり活動、朝倉に生きる方のライフヒストリー、針木梨組合を通して見える地域の繋がり、同和問題と市民会館など、それぞれ異なっています。ただ、履修者全員が調査を通じて、朝倉地区の人びとの繋がりの多様性や重層性を実感していたようです。と同時に、人口流入が盛んゆえ、あるいは時代や気象の変化に伴う状況ゆえに直面する課題も、垣間見ることとなりました。そうした調査経験を踏まえて、2023年度の報告書のタイトルは『朝倉に生きる―聞き取り調査から見えてきた人びとの交流と想い-』に決めました。
22年度はこちらの諸事情で未実施だったため、今回企画いただいた成果報告会は、担当教員にとっても念願の機会でした。2回にわたる成果報告会に学生たちは、大変緊張しながら臨みました。しかしながら、まちづくりの会や調査にご協力くださったみなさまからは、大変温かい労いのお言葉、そして期待してくださっているからこその(背筋の伸びる)お言葉を、頂戴しました。
2年にわたり、朝倉まちづくりの会のみなさまや、朝倉地区のみなさまには、大変お世話になりました。
朝倉地区をフィールドとした講義は一区切りを迎えますが、学生たちの朝倉での生活は続きます。深く御礼を申し上げますとともに、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。



