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「写真で返す」室戸への感謝(室戸を主とした漁村実習班)

 時折雨の降る6月3日、室戸を主とした漁村実習班2年生・3年生は、写真展企画に向けて室戸を訪れました。 

 

■「伝える」をもう一度考える

3年生は昨年度から室戸にお邪魔し、椎名や津呂、室津など、室戸の地区のみなさまにお世話になってきました。教わり学んだことを地域のみなさんにお返しすべく、写真展を企画し、春休みも返上で準備に取り組んできました。ただ、毎週準備に励んできた一方で、連絡・相談を十分にできていなかった面もありました。今回は、きちんとお伝えしていなかった点を改めてご説明することをメインとして、室戸に赴きました。  

写真展企画は、写真をたくさん提供いただいた椎名地区、室戸市役所など複数箇所で実施する巡回展にすることで、地域の方々にみていただきたい、と考えています。巡回展にするアイデアも、地域の方から教わりました。今回は改めて、企画書案を練り直し、この間の経緯と企画の背景、今後のスケジュールやご協力いただきたいことをしたためて、説明に上がりました。  

市役所では、卒業した先輩たちも企画で大変世話になった職員さんお二人が、今回も丁寧で温かくご対応くださいました。市内各所からみなさんが訪れる“市役所”という場の特性や、これまでの展示の知見も踏まえて、使用可能な備品や配置スペースについて、ご教示・ご助言くださいました。今回、室戸市と室戸実習班との連携した取り組みとする方向で、検討くださっています。展示で使わせていただくボードの大きさや配置環境の詳細を教わったことで、学内実習での模擬展示シミュレーションもできました。温かいご対応にホッとしつつ(2年生はそんな3年生の姿を見守りながら)、市役所近くのご飯処で定食を堪能し、午後に備えました。  昼食後、椎名の海岸に赴き全員でシーグラス集めに勤しみました。この浜は、椎名の神祭で神輿洗いのなされる場所。映像でしか見たことのない洗い神輿の写真や資料も地域の方から提供いただいたので、写真展の折には展示する予定です。 

 

■雨が上がった海岸で、シーグラスを拾いながら 

雨も上がり、波の高さに迫力を感じながら、シーグラスはないかと目を皿のようにして探します。小さなシーグラスや貝殻をせっせっと集め、時折波うち際に寄りすぎて靴下が濡れたりして…。「また集めに来ないとね」「前に『たくさんあるよ』と教わった場所を特定せねば…」と話していました。  

 

■「伝えたつもり」を越えて、真正面から向き合う

その後、椎名集落活動センターに赴き、改めて企画について説明をしました。  椎名集落活動センターのみなさんには、この間の活動を見守り愛情をもって接していただき、大変お世話になってきました。ただ、感謝の気持ちがあった一方で、企画の進め方がこちらの独りよがりではなかったか。そのことに気付かされ、省み、企画書として落とし込みました。  少し緊張しながらの説明でしたが、しっかり聞いて受け止めてくださいました。写真展をより良くするために、地域に暮らすみなさんのことをよくご存知であるがゆえの視点からのご助言や、企画をバックアップしようと思って下さっているからこそのコメントを、たくさん頂戴しました。  

展示予定の写真(スキャンしたものをラミネートフィルムで加工したもの)やキャプションを見ていただき、充実したものにする具体的な工夫や、地域のくらしにより触れられるような来場した方との交流の在り方についても、ワクワクするようなアイデアをいただきました。  

いただいたアイデアは、廃校水族館を見学・堪能した2年生とも共有し、実現するための詰めをしようと話し合いながら、センターを後にしました。  

 

■写真がつなぐ、見えなかった風景と人

それから、もうお一人お会いしたい方がいました。写真展に向けては、地域の方に対してオンラインでの写真提供も、呼びかけました。難しいのでは…、と思っていたところ、お一人、提供くださったのです。今回初めて、その方にお会いしてご挨拶することができました。  写真展の概要を改めて説明し、キャプションの文案を確認いただき、今後の予定をお伝えしました。くわえて、同定できず困っていた写真について、ご存知かお尋ねしたところ、「たぶんここは…」と、ご存知でした!  

嬉しい驚きに、ご挨拶の後に、教わった場所を訪れてみました。するとその方も確認にいらしていて、「ここはね、…」と、地域にとってどのような場所であるか、を教えてくださいました。やっと同定できた!という嬉しさを噛みしめつつ、室戸を後にしました。帰路、雨は上がり、晴れ間が指すのが見えました。      

 

■雨降って地固まる

少し緊張しつつ赴いた現地実習ですが、室戸のみなさまには、相変わらず温かく迎えていただきました。企画を一緒につくり上げる、とはどういうことか、丁寧に教えていただいたようで、「雨降って地固まる」ということわざを実地で体験するような時間でした。  

今後もご相談を重ねながら、写真展企画の日程や詳細を決め、広報できるよう進めてまいります。今回もお世話になった地域のみなさまに、深く御礼申し上げます。


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