言葉通り“猛暑”の7月8日、室戸を主とした漁村のくらし実習班は、巡回写真展の初日の設営に向けて、室戸市役所に向かいました。
●写真展は“ありがとう”のかたち
2024年度から再開した室戸実習では、椎名地区や津呂地区をはじめ、地域の方々から多くを教わり体験の機会をいただくなど、大変お世話になってきました。御礼を兼ねた取り組みを、地域の方のお力添えをいただきながらできないか、と思って着想したのが、写真展企画でした。今回は椎名地区の方々から写真を提供いただき、インタビューを踏まえ学生たちが興味を持ったものをピックアップして、写真展実現に向け取り組んできました。
●海辺に似合う展示を手づくりで
ご迷惑をおかけする拙さもありましたが、最後は連日終電やアルバイト直前まで教室に居残り、2年生にシーグラスを拾い集めてもらい、3年生は落ちた木の枝を求めて大学近隣を歩いては鋸で切り分けボンドや麻紐を用いて、海辺の写真展に相応しいフレーム造りに専念してきました。過程では自分たちの見通しの甘さを痛感することもありましたが、いよいよ写真展が始まります。
●実習班一丸となった設営作業
朝8時過ぎに大学を出て、昼前に市役所に到着。この間ご対応いただいた管財課・川越さん、まちづくり推進課・松本さんが借りてくださった軽トラに、川越さんのご指示と加勢を受けて、体育館から有孔ボードと足を運び込みます。
少し作業をするだけで汗が吹き出る中、市役所ロビーに運んだ有孔ボードを設営し、木枠に収めた写真を運び出して展示を進めていきます。イメージ図はスマホで共有し、目視でバランスを確認しながら、この間教わったお話を反映したキャプションを貼り付けていきます。学生たちが興味を抱いた“室戸の記憶”の一端を通じて、世代間の交流や地域の魅力を再認識する機会になれば、と願いを込めて。途中、植田市長が通られ、「様子をSNSにアップしてもいいですか?」と尋ねてくださいました。
植田市長のSNS: https://x.gd/SgsSa
キャプションを追加作成したり展示を貼り直したりもしましたが、予定通りお昼頃に設営は終わりました。市役所近くの美味しい定食屋さん(チラシ掲載でもお世話になりました!)で腹ごしらえをして、来てくださる方にお声をかけたり、近隣のお家にチラシを投函させていただいたり。
●地域の声が展示を育てる
ロビーでは、パネル近くで足を止めたり、少し気になるのか階段の上から眺めておられたり、「昔の写真を渡すよ」と声をかけてくださった方もおられました。ありがたいことに、この間お世話になった職員さんたちや室戸実習でお世話になっている方々も駆けつけ、展示を見ながらお話を聞かせてくださいました。
●室戸市役所展示は7月15日まで、次の会場へ
室戸市役所での展示は、7月15日まで。最終日は、閉庁前に撤収します。感想は付箋に書き張り出していただけるよう、メッセージを添えています。巡回展は続くので、いただいたご意見を踏まえながら改善も試みたいと思っています。
お近くをお通りの際は、ぜひお立ち寄りください。





