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地域食堂と写真展で広がる室戸の記憶と学生の学び(室戸を主とした漁村のくらし実習班)

 夏学期も終盤を迎える7月28日・29日、室戸を主とした漁村のくらし実習班は、室戸市椎名地区での写真展の設営と地域食堂運営のお手伝い、そして写真にまつわるエピソードやお話を訪れて下さった方々から教わるために、現地を訪れました。

●前泊組と後発組に分かれて現地入り

 準備を見据えて、前泊組と当日(後発)組とに分かれて現地入り。前泊組の3年生2人・2年生2人は、授業を終えて18時半に室戸へ出発。道中、いつもお世話になっている室戸通いの先輩である濵田さんから、「バイキング吉岡」さんのマロンケーキをたくさん差し入れていただきました。

 宿は、もはや室戸班の常宿となっている太田旅館さん。昔ながらの建物に和室で、落ち着きます。

 明日は初めて室戸実習を体験する1年生も来るので、そのフォローを含めた打合せ。その後には、昭和レトロなタイルのかわいいお風呂を堪能し、寝る前には合宿らしく(?)、部屋に集まり1時間ほど雑談タイム。筋トレ話等々で盛り上がった後に、各部屋に戻って床に就きました。

●「おいしいな食堂」と写真展初日

 翌朝、バスのトラブルで後発組の出発時間がやや遅れたものの、前泊組は9時には展示会場である椎名集落活動センター「たのしいな」さんに到着。写真展の初日を、月に1度の地域食堂「おいしいな食堂」の開催日に合わせて下さったので、「たのしいな」のみなさんもお忙しそうです。

 展示する作品の制作に注力しすぎて、有孔ボードの貸出ほか、事務手続きの諸々の失念があったことが判明し一瞬青ざめましたが、「たのしいな」のみなさんや室戸市役所の方々のお力添えで、何とか事なき(?)を得ました(フォローして下さった全ての方に感謝…)。

 10時には後発組も現地に到着。有孔ボードやS字フックも11時には何とか搬入し、11時半OPENの「おいしいな食堂」に絶対に間に合わせようと、身体を動かします。

 「おいしいな食堂」のこの日のメニューは夏野菜カレー、マカロニサラダ、アイスコーヒー。美味そうないい香りに包まれながら、お客さんの誘導をお手伝いしつつ、写真を見ていただきエピソードを教わります。「たのしいな」の川島さん・仙頭さんにいただいたアイディア(=教わったエピソードを付箋に書いてどんどん貼り出していく)の付箋も、どんどん充実していくほど。

 食堂は大人気で、食べ終わって写真を見て下さる方もたくさんおられました。椎名地区の方はもちろん、椎名地区ご出身で現在は別の地区に住んでいる方、時間をずらして訪れて下さった写真を提供してくれた方、椎名大敷網体験でお世話になった船員さんたち、さらには観光で訪れて立ち寄ってくださった方もおられ、地元の方から写真と同時代のお話や写っている方のエピソード、風景にまつわるお話をたくさん教わるとともに、貴重な交流の機会に恵まれました。 

●地域を歩き、暮らしを知る

 少し落ち着いてきた頃、二手に分かれ、一方は地域の最長老の方のお勧めスポットである清水集落の浜辺に向かいました。「ジオパークらしい岩礁が見える」と教えていただいた浜に降り立ち、波を眺め、水辺に集う生き物を観察。それから神祭の洗い神輿が入る椎名海岸に移動し波と戯れ、その後椎名漁港を見学。

 1年生にとって、室戸に降り立ち地区の暮らしのお話を聞き、歩いて見て回るのは、初めての体験だったよう。みな県外出身で、学生たちの地元で仕事をしたことのある椎名の古老のお話に驚き、嬉しそうな様子を見せていました。

●人をつなぐ場の意味を実感

 開催に至るまでにご迷惑もたくさんおかけしてしまいましたが、このプロセスで、学生たちは多くを学びました。そして、写真展初日を「おいしいな食堂」の日だったがゆえに多くの方々からお話を教わる機会をいただくと同時に、地域の方にとって椎名集落活動センター「たのしいな」がいかに重要な場所になっているか、人をつなぐ場の意味や、そうした場を生きたものにするために下支えする人びとの役割の重みを、垣間見て再認識する日となりました。お世話になったみなさまに、深く御礼申し上げます。

 


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