試験期間に入った夏真っ盛りの8月2日、室戸を主とした漁村のくらし実習班は、椎名集落活動センターに向かいました。この日は、しいな遊海くらぶ主催の「サマーオーシャンマーケット」のお手伝いを兼ねた、写真展の案内と聞き取りです。
●開場準備とイベントスタート
準備開始時間に間に合うよう、7時前に大学を出て一路室戸市は椎名集落活動センターへ。朝の時間帯に室戸にお邪魔すると、お世話になってきた大敷網さんや漁船をお持ちの漁師さんのお顔が浮かび、海の潮流や漁港の様子が気になります。
9時頃に椎名集落活動センターに到着。会場のレイアウトが定まり、出店する方々が荷物を運び入れ、キッチンも忙しそうにしておられる中、指示を受けて当日の役割を教わり、加勢できる作業を引き受けます。地域のパン屋さんや木工品屋さん、ビン玉編ロープワーク体験や押し花体験、風鈴づくりやストラップづくり、流木と木工品とシーグラスをコラボさせた作品づくり、フィッシングゲームなど、海・山・里それぞれのものがあって、楽しそうです。
●子どもたちとのふれあいと体験補助
開場すると、地区の方や地域の方、そして夏休みとあって、親子連れの方々も次々とご来場。学生たちが担当したのは、フィッシング体験と流木・木工・シーグラスを使ったオブジェづくりの指導補助でした。木工を手掛ける山本さんによる柔らかなバネの刺さった海の生き物を象った木工品や流木に、シーグラスや小さな石を木工ボンドで接着し、バネを流木に空けた穴に刺したら完成です。木工品にシーグラスや石をくっつけるときのバランスや量が、自立するオブジェになる上ではポイント。小学校低学年位のお子さんにやり方を指導しつつ、学生たちは褒めて伸ばそうとしていました。
フィッシング体験では、制限時間内に釣れたグッズの数で、景品が決まります。水を張ったビニールプールに浮かせたものを、1分間にどれだけ釣ることができるか。幼い子には釣り竿が使いやすいようハンディをつけて、応援しつつタイムキープし、終えたら景品場にお連れして選んでもらいます。小さな子と目線を合わせながら話す学生たちの様子は、いつもよりお姉さんらしく見えました。
●写真展を通じた地域との交流
サマーオーシャンマーケットの時期と重なるよう、写真展も開催させていただいたので、来場くださったたくさんの方の目に触れていただきました。チラシ掲示でお世話になった方やこの間お世話になっている方が差し入れを持ってきてくださった場面も(写真の一つは、いただいた差し入れを手に記念にパシャリ)。少し落ち着いた頃に、写真にまつわるお話を聞かせていただいたり、初めてお会いする地域の方とおしゃべりして交流したりする機会にも恵まれました。
●体験を通して感じた地域のあたたかさ
この日はお忙しさでてんてこまいだったはずの「たのしいな」のみなさんにもお気遣いいただき、特製お魚ドッグや夏みかんスカッシュを出してくださったり、パンを差し入れてくださいました。さらには「体験もしてみますか?」と言っていただき、学生たちは押し花と悩みつつ全員ビン玉ロープワークを選択。いつもお世話になっている漁師の安岡さんや川田さんに教えを乞い、かわいいビン玉編を仕上げた様子は嬉しそうでした。
地域にお住いの方々のネットワークや特技を生かし、身近な品を上手に資源として使って、魅力的なイベントとなっていた、サマーオーシャンマーケット。イベントの時期に写真展をさせていただいたこと、イベントを通して生まれる賑わいと繋がりの豊潤さ、そんなイベントになるよう企画の創意工夫しておられる様子を垣間見せていただいたこと、どれも学生たちにとってありがたい、貴重な学びの経験となりました。
今回も温かく関わって下さり、大変お世話になりました。地域のみなさまに、深く御礼申し上げます。





















