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【イタリア留学体験記】英語もイタリア語も喋れない俺が留学した結果、ノリと中学英語だけで生き残った件について(窪田編・第二回)

 地域協働学部4年生・窪田良雅さんによるイタリア体験記第2回は「イタリアでの生活」です。
身振り手振り体当たり?!でイタリア人学生との友好的な関係を構築した「くぼーん」(詳しくは第1回をご覧ください)ですが、第2回ではどのようにお互いの距離を縮めていったのか。その極意が明かされます。お楽しみに~!


【窪田良雅 イタリア留学体験記】
 英語もイタリア語も喋れない俺が留学した結果、ノリと中学英語だけで生き残った件について

 

◆◆◆

第2回 イタリアでの生活

 この章ではおもにイタリア・サルディーニャ島での2週間の暮らしをまとめていきます。

 

◆味しかった食べ物たち



 サルディーニャで食べたお昼ご飯、夜ご飯、おやつ、カプチーノ全てが美味しかったです。
 これだけでも行った価値はありました。エビとウニのパスタやピザ全般が美味しかったです。その他、ワインも飲んだのですが日本で飲むより若干重めだったけど非常に飲みやすくサルディーニャワインが好きに成りました。また、毎朝毎食後にコーヒーブレイクの文化なのでちょくちょく飲みに行ってました。向こうの学生はエスプレッソが好きで僕はカプチーノが好きでした。今でも注文の仕方を覚えています。
 「スクイーザ カプチーノ ウーノ」(すみません、カプチーノ1つお願いします)
 また、現地のスーパーにはパスタやパスタやパスタ、チーズなどが多彩に揃えられており、日本のとは違った雰囲気を味わうことができました。
 向こうで買ったパエリアをステイ先の家で炒めたとき、うまく調理はできなかったのですがそれもいい思い出ですね。
 あーーーーこうやってみるとまじで全部美味しかった。また食いてえ飲みてえなあ。
 海鮮やサインが苦手な人もきっと好きになるはずです! 
 あ、未成年飲酒はダメですけどね。

 

◆大槻先生、ATMに泣かされる

 海外に行ったことがある人やこれからいく人で一度は聞いたことがあるでしょう、ATMにクレジットカードが飲み込まれる人がいるってことを。僕も最初はそんなバカなあ、んな人いないでしょうし、飲み込まれるってことも都市伝説でしょう、と思っていました。
 時は留学も佳境に入った7日目の夜、授業終わりにみんなで晩御飯を食べにいこうとしていた時、僕らは先行して先に飲んでいたら誰かの『oh no!』が聞こえてきました。店内にも聞こえてきたので相当大きな声です。僕らはなんだなんだと野次馬感覚で観に行こうと思ったら目線の先には見慣れた顔が。そう、大槻先生です。(写真上記参照)
 大槻先生は散々僕達にクレカは2枚以上持てよ、ATMでキャッシングする時は飲み込まれないように気をつけろよと教えていただいておりましたが、先生のクレジットカードがATMに飲まれました。結果的に運良くパオラ先生(現地のコーディネーターの先生)の知り合いがこのATMを管理している人で翌日クレジットカードは帰ってきました。これを機に私もキャッシングの際に飲み込まれないように気をつけるようになりました。 後日談として石筒先生と話した時は、キャッシング用と支払用は必ず分けているとのことで非常に参考になりました。
 また、これから留学に行く予定の学生に向けては、クレカの会社はVISA一択です。ビザが使えないお店はなかったです。カードが使えない店もほとんどありませんでした。また、カードを作るときに大事なのはタッチ決済対応のカードで作ることをお勧めします。
 そうでなければ都度カードを差し込んでパスワードを入力したりと非常に時間もかかるしリスキーなことでもあると思います。ぜひ参考にしてみてください。


◆彼らと仲良くなるために心がけたこと



 留学で一番心配になることは向こうで友達ができるのか不安になることではないでしょうか。実はかくいう僕もその不安を抱えていたうちの一人です。しかしながら留学を通して結果的にはみんなと仲良くなれました。うち二人は今でもDMしあう仲だし、今夏サルディーニャ行ったときにもまた会う約束をしています。アクセサリー交換する予定です。日本からはアンティークカトラリーのアレンジバングルと向こうの伝統工芸の指輪を交換する予定です。なぜここまで仲良くなれたのか、僕が常に心がけていることをいくつか紹介します。

 

⦁ 相手の名前を確実に最速で覚える

 自分はじつはかの悪名高き南溟寮育ちです。知らない人に簡潔に説明するとこの世の欲望全てが疼く、完全年功序列、4年生以上は神様に対し、1年生はゴキブリ以下の権利もない非常にスリリングでファンキーでクレイジーな学生寮が高知大にはあります。どんな様子かはリンクから飛んでみてください。
 南溟寮生活も非常に僕に大事な経験と価値観を与え育んでくれた場所です。
 そんな寮生活で印象に残っていることは入寮してしてすぐに課題が渡され、それを完璧にせよと言われたことです。それは寮生120人の名簿を覚えろというものです。顔も何もわからない人の名前を覚えて各寮周りをしたときに名前当てゲームをして全員の名前と顔が一致できるまで部屋に戻れないという行事がありました。当時はこれも洗礼だと思っていたがいまならわかります。人と仲良くなるにはまずは相手の名前を覚えることが一番最初で一番大事なことです。ちなみに南溟寮は3年目に出ました。一人暮らしの資金が貯まったし十分生きる術を身につけれたからです。生き抜く力を身につけたい人には南溟寮は非常におすすめです。
 自分は今年大学生活5年目ですが、いまでも新入生の方と交流する機会をいただけます。そのときにも意識することは一年生の名前を覚えて名前で呼ぶことです。そうすれば相手も次第に自分のことを意識し覚えてくれるようになります。
 これは海外に行っても通じます。一年の終わりの頃に行ったタイ留学でも、今回のスプリングスクールでも通じました。名前と顔が覚えられないよという人、安心してください。メモの横にその人の外見の特徴や癖とか印象も一緒にメモすればすぐに覚えれるようになります。相手の名前を覚えられれば、相手も自分のことを覚えてくれるようになります。仲良くなるための第一歩はお互いの認知です。


⦁ 相手の文化や言語、習慣を理解する

 今回の向こうの学生はけっこうシャイな人も多かったのでイタリア語で会話されちゃって僕達が入り込めない時が多々ありました。しかしそこで折れたらもったいないです。[What is the mean of that~]それってどういう意味?)と聞きまくって向こうの言語を理解しようとしました。文脈から意味を憶測することもありましたがやはり意味を聞けば相手も教えてくれます。似たような経験として、帰国後、僕は留学生と絡む機会が増えました。ときたま彼らから日本語を教えてくれと言われる時があり、そういうときはこちらも嬉しくなります。あ、この人たちは自分たちに興味持ってくれてるんだな、仲良くなろうとしてくれているんだな、というのが伝わるからです。だからこそ向こうの言語や文化、価値観について聞けば仲良くなれました。 以下は僕がイタリア留学中にとったメモの一部で、イタリア語とその意味を英語でメモしたものです。

実際に使ってみるとみんなの反応も良かったしさらに仲良くなれたので向こうの言語を覚えて使ってみるというのもおすすめです。以下は一部紹介です。

Aiyo (lets go)
Eiya(yes)
Ouya(tired)
Certo(of course)
Prego(my preasure)
Carpito(understand)
Arora(by the way)
Domane (tomorrow)
Oji (today)
Yeal (yesterday)
Bello (handsome)
Bella(beautiful girl leady)
Bella dona(cute girl)

例えば、どう使っていたかというと、
「Shall we go to dinner?(今晩飯行かね?)」
「Why not? Aiyo(もちろんだろ、行こうぜ!)」

「this means ~~~~. carpito?(俺が言った意味って〜〜なんだけど、わかる?)」

といった感じです。

 

⦁ フェイシャル・ボディランゲージを活用

 いわずもがな非言語会話(ノンバーバルコミュニケーション)はめちゃくちゃ大事でした。どうしても僕自身の素の顔や口調がすこしキツく感じてしまうので多用しました。あとは軽いボディーコンタクト?ハイタッチやグータッチ、ハグなどもある意味の会話なので大事でした。逆に日本でやると冷める場面が多いので注意ですね。

 以上が向こうで友達を作るときに意識したことなのでこれもぜひ参考にしてみてください。僕はこっちでも向こうでもインキャなのですが友達できましたのでお墨付きです。

 

◆めちゃくちゃ酒飲む


 噂には聞いていましたがやはりでした。彼らはめちゃくちゃ酒飲みます。しかも全部どぎつい酒ばっかです。日本においては金曜日を華金と称して夜飲みにいきますが、かれらはサタデーナイトフィーバーといい土曜になるとみんな飲み屋を探して出歩きます。実地研修でとある辺境の地区に行ったとき、たまたまバーがなくてみんながとても悔しそうに嘆いていたこともありました。でも誰かが持ってきてたスピリタスで宴をしていました。
 また、授業終わりにみんなで晩御飯を食べに行くのですが、基本みんなワインかイチヌサという地ビールでした。水飲んでる人は宗教上の理由でという人はいました。 
 ちなみに僕は自他ともに認める酒雑魚なので一杯飲んだら基本死にます。もっと日本で肝臓鍛えてくればよかったなあというのが感想です。
 水しか飲んでなかったらむしろ心配されました。
 後になってふりかえってみると彼らは僕のことを思ってパーティーを開いてくれたし、みんな集まってくれたのに対して、僕は全然酒飲めなかったのである意味失礼に当たってしまったのではないかと反省しています。でもそれは文化の違いなのかそんな一言で片付けてしまっていいのかわかりませんが文化の違いについて触れて見ないとわからないこともあるとました。

 


◆帰りたくなくなる

 留学した人に聞く話としてホームシックになり帰りたくなるという人がたまにいますが、僕は真逆でした。むしろ帰りたくない、住みたいとも思いました。無駄な足掻きもしました。たとえば、留学終わった後に3日くらい滞在したり、アンドレとアウロに無理言ってパーティ開いてもらったり、彼らの地元に行って買い物したりして現地学生みたいな生活を少し味わってみたりなどです。それくらい僕はサルディーニャにハマりました。
 むこうの学生はみんな優しくてノリも合って本当に楽しかったです。食べるものも美味しかったし、景色も最高だったし、空気も清々しいし。五感全部でサルディーニャを楽しんでいました。ありきたりなセリフですが出会いあれば別れあり、別れがあるからこそ今を大事にしようと思えるのだと思います。ここで一部僕の当時のメモを抜粋します。

Even the most ordinary daily moments.
When I flashback later, I will think back on the memory as happy moments.
BUT I can not go back to that moment.
Then the ONLY THING I can do is to enjoy this moment to fullest.

 意訳すれば、
 「いつも通りのこと、なにげないことだと思っていても、いつか思い出した時、それは幸せな時間だったと思い返すだろう。しかしそのときに戻ることはできない。それなら今の自分にできるたった一つのことは今を最大限に楽しむことだ」

 今これを読んでいる後輩の皆さん。今を最大に楽しんでください。飽きるくらい遊んでください。すぐ、卒業はやってきますよ。

 以上で向こうでの生活の関する内容についてを終わります。


 これを執筆するにあたって当時のカメラフォルダーやインスタのストーリーアーカイブを見返していますが今とてもセンチメンタルな気分でもあり、今度のサマースクールが楽しみで仕方がありません。これから留学に行く人も行かない人も、これから大学生活が本格的に始まる人に言いたいことはいやというほど写真を撮っておいてください。その写真を数年後に見返せば元気になれます。こんなに楽しい時があったのならこれからもきっといいことが起きるだろうと思えるでしょう。
 

 次回で最終回です。最終回は帰国後の自分の心情の変化です。
 帰国してからの自分のアクションについてもまとめていますので、ここまで読んでくれたのならもう最後まで読んでください!!! お願いします!

 

◆◆◆
 いかがでしたか?もっと読んでいたくなりますよね? 次回はいよいよ大団円。くぼーんがどのように成長したのか!お楽しみに!

 


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