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【イタリア留学体験記】〔Vol.02〕March4th,2023 – March 7th,2023 in Mamoiada(前田編:第二回)

 高知大学ではイタリア・サッサリ大学と学術交流及び学生交流の大学間協定を結んでいます。この度は、2023年春に行われた学生交流の様子を参加した地域協働学部学生2名の体験記として、複数回に分けてみなさまにご報告いたします。

 2回目の今回は2023年3月4日~7日までのマモイアーダの記録です。第1回オロゼイ編と合わせてお楽しみください。

 既に連載済みの地域協働学部4年生・窪田良雅さんの体験記(第1回第2回第3回)も引き続きご覧いただけます。

 

【イタリア・国際フィールドワーク体験記】

Vol.02March 4th,2023 – March 7th,2023 in Mamoiada

 

高知大学地域協働学部4年の前田大我です。

2023年3月に、イタリアのサルディーニャ島で行われた国際フィールドワークの体験記Vol.02

Vol.01で取り上げた海沿いの街オロゼイ(Orosei)から、山の街マモイアーダ(Mamoiada)に移動して、新しいテーマのもと、フィールドワークを行います。

◆◆◆

〔Vol.02〕March 4th,2023 – March 7th,2023 in Mermaid

 

◼️新しいメンバーが途中合流!

マモイアーダからは、途中参加の学生も合流。この学生さんたちは年代も雰囲気もバラバラで、働いてから大学へ入学する人も多いと言う、イタリアの大学に対する価値観を改めて感じました。

 

◼️今回のテーマは “Bioenergy Community”

 そして、マモイアーダでは、前回のオロゼイとは違う「Bioenergy Community」というテーマでフィールドワークを行っていきます。

 「Bioenergy 再生可能エネルギー) Community」とは、環境に優しいとされるエネルギーが持つ、電力供給が不安定になるというリスク(雨天時の太陽光発電など)を、街全体で電力を共有するコミュニティを作ることで乗り越えていこうという試みでした。

 このマモイアーダも、土砂災害などの自然災害のリスクがあり、それらの危険性も考慮しながら進めていきます。

 

◼️散策すると日本の春を感じるアレを発見…!

イタリアの学生と違い、私たち日本人学生は、イタリアの街が抱えるリスクについて詳しくなく、イメージしやすくするために、2人でお散歩に出かけました。

前半のオロゼイでのワークを思い出しながら歩いていると、可愛らしい白い花を見つけました。

イタリア人の先生に聞いてみると、これは「アーモンドの花」だと教えてくれました。

アーモンドの木は、日本の桜と同じ「バラ科サクラ属」の木なのだそう。

この時期の日本は、まだ桜の蕾が少し膨らみ始めた頃でしたが、一足早く日本の春を感じる景色に出会いました。

道端に突然現れた動物(ポニーかな?ロバかな?)

 

◼️価値観の異なる相手と話して気づいた、自身の学び足りないところ

今回のワークでは、最終日の発表に向けて皆で「Bioenergy Community」を実現するためにはどうしたら良いのかを考えていきます。

今回は複雑なテーマでもあるため、2つのグループに分かれて考えていきました。

1つ目は「マモイアーダに適した再生可能エネルギーを探るグループ」。

2つ目は「皆が協働できるコミュニティの作り方を探るグループ」でした。

私は意気揚々とコミュニティ形成のグループを選択し、皆の前で「日本ではコミュニティを専門に勉強してきたので、ここは私に任せてください!」と大見得を切りました。

ここまで、オロゼイでも、マモイアーダでも、ずっと都市計画に近い話題が多く、地域協働学部での学びを、十分に発揮できていなかったこともあり、コミュニティの話が始まった時から、ここが私の経験値の見せ場だ!と感じ、そのようなことを言ってしまいました。

そんなに大見得を切って、結果はどうなったのか。

こうなりました。(頭を抱えています笑)

グループに分かれて最初の質問で、「コミュニティを形成するには、どんなステップが必要?」と聞かれ、「はて?」となってしまいました。

(完全に僕の勉強不足です、地協の先生方すみません笑)

これまで地域へ出ていた時も、実習の内容を考えた時も、地域での経験則や暗黙の共通認識の下、その時すべきことを導き出していたため、地域へ入っていくことのロジックを持っていませんでした。

そのような状態で、共通認識を持たない相手に「説明して」と言われた時、こんなにも上手く言語化することができないのかと、非常にショックを受けました。

これは英語力やコミュニケーション能力の問題ではなく、自分の中の言語化能力の問題でした。すごく悔しかったです。

ワーク中に殴り書きしていたメモ。(ちょっと恥ずかしいですが

この時、一緒にワークをしていたイタリアの学生も英語があまり上手ではなく、会話中のイタリア語の割合も増えていて、コミュニケーションも難しくなっていました。

そして、せっかく英語でコミュニケーションを取れる機会を獲得しても、自分の中にロジックがないことで、上手く説明ができない

その悔しさをずっと抱え、モヤモヤした感情を、同行していた大槻先生にぶつけていました

(聞いてくださり、ありがとうございました笑)

これまで地域協働学部の学生という、地域に対する考え方を共有する相手と活動してきており、互いに共通認識を持っているという稀有な状態だったことにも気づけていませんでした。

今回イタリアで、前提条件の違う相手と、共通認識を1つ1つ作り上げながら話し合いを進める作業は、本当に難しいものでした。

その作業を英語で行わなければならないことも含めて、脳の使ったことのない部分を使い続けるような、とても負荷のかかる作業でした。

 

 

?アモイアーダのめちゃめちゃ美味しいご飯たち

グループでの最終発表も終え、この日はマモイアーダの名物料理を食べに行きました。

(髪型も微笑み方もワインの持ち方も、良い感じにイタリア気取りの私が映ってますね笑)

 

パスタや煮込んだお肉など色々いただいたんですが、特にこのプロシュート!

イタリアを代表する生ハムらしいんですが、これが本当に美味しくてパクパク大量に食べてしまいました!そしてなぜか、痛風持ちの大槻先生もパクパク食べてました。(先生、塩分濃度大丈夫なんですか?笑)

そして、この日は負荷のかかるワークを終えたこともあり、私の英語力も一番成長していたタイミングでした。

サッサリ大学のパオラ先生とも、ワインを片手に、深い話をたくさんさせていただき、第一線で活躍する先生と、面と向かって話をさせていただける喜びを強く感じていました。

 

◼️マモイアーダとお別れし、最後のフィールド ”アルゲーロ” へ!

マモイアーダでのワークを終え、最後は沿岸のリゾート地アルゲーロ(Alghero)に向かいます!

最後のアルゲーロでは私たち日本人学生も、高知を紹介する時間もいただけました!!!

◆◆◆

価値観の異なる人たちと出会い成長したマモイアーダでしたね。次は第3回最終回です。掲載までしばらくお待ちください。


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