やる気や可能性を引き出せる人になろう
斉藤 雅洋
サイトウ マサヒロ / 社会教育論
サイトウ マサヒロ / 社会教育論
- 地域における人々の社会的活動の中から、地域をつくる(変える)力はどのように創られ、どのような制度・政策がそれを支えているのかを研究しています。課題と向き合うときの作法として、フィールドワークを通して見えてくる現実の積み上げを大切にしています。
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「教える」とは、相手のやる気や可能性を「引き出す」ことだと言われています。これは「地域協働」の要素のひとつだと考えられます。でも、相手のやる気や可能性を引き出すためには、一体どんな働きかけをすればよいのでしょうか。どんな専門的な技能やメンタリティが求められるのでしょうか。私はこの問題に応える明確な解を見つけ出せていません。しかし、「社会教育」という考え方から言えることは、やる気や可能性を「引き出す」最初の相手は、他ならぬ自分自身だということです。つまり、自分が自身を教育する(自己教育)ということが、その第一歩であり、その延長線上に他人のやる気や可能性を引き出すために必要な何かが得られるのではないかと考えています。
大学教育の特徴は、学生一人ひとりが主体的・創造的に学習を展開できる点にあります。もちろん、学年や専攻分野によって自己決定可能な範囲に差は出てきますし、無制限の自由が保障されているわけではありません。それでも、何に向って、どんなことを、どうやって学ぶのかという、学習の目標や内容、方法などを自分自身で決めることはできます。4年間は決して長くはありませんが、それまで出会ったことのない自分と出会うには十分な期間です。皆さんが自身の潜在的な可能性を引き出せるよう、私たちは全力で応援し、サポートします。 - https://researchers.kochi-u.ac.jp/DET01_G01/DET01_G01View/2325