身近なものを通した自然環境・地域社会への想像力を培おう
森 明香
モリ サヤカ / 環境社会学
モリ サヤカ / 環境社会学
- 川や流域社会の開発をめぐる問題に関心を持ち、主に国内でフィールドワークを続けてきました。豊かな生態系を育む清流を次世代に手渡そうとする人びとの暮らしの在り方とそれを守るための“住民運動”の論理と基盤、市民参加と合意形成、川と共生するための技術/作法に関心を抱いています。
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人の暮らしは、自然環境に何らかのかたちで働きかけることによって成り立っています。普段食べている肉や野菜や穀類、衣類やペットボトルやレジ袋など日常生活にありふれているプラスチック製品、あって当然の電気も、例外ではありません。他方で、これらがどのようにみなさんの手元まで届き、どんな影響をどんな理由で自然環境や人間社会に及ぼしているかは、あまり知られていないのではないでしょうか。
「環境社会学」では、みなさんの身近にあるものを通して人と自然環境との関わり方やその問題点を知り、問題との向き合い方や解決の方向性を考えます。
人類が余儀なくされた悲惨な公害の歴史は、伝統的な暮らしや文化が外圧で激変させられるときは公害の前兆であり、漁業や動植物の被害などの環境異変の次にやられるのは人間であることを、教えています。歴史の教訓に学び、地球規模の環境を見据えつつ足元の問題に多様な人たちと共に取り組むための知見を鍛えましょう。 - https://researchers.kochi-u.ac.jp/DET01_G01/DET01_G01View/2326