初夏の陽気を感じる4月28日、室戸を主とした漁村実習班は室戸市を訪れました。3年生は、地域の食材を活かしたラーメンづくりの一環として、椎名集落活動センター「たのしいな」の皆さんにラーメンスープを試飲していただくこと、2年生は初めての現地実習でお世話になる皆さんにご挨拶しながら地域を探索することが今回の主な目的です。
お昼の試飲会に向けてラーメンスープを完成させるため、学生たちは朝6時45分に大学を出発しました。初めて地域の方々にスープを味わっていただく3年生はもちろん、初めての室戸実習となる2年生も、期待と緊張を胸に現地へ向かいました。
室戸市役所で書類を受け取り、先輩たちの代からお世話になっている職員の皆さんへ挨拶を済ませた後、椎名集落活動センター「たのしいな」へ向かいました。
■【3年生】ラーメンスープ試飲会に挑戦
この日は、高知市内で購入した食材と、一晩かけて取った椎茸出汁を持参し、調理室をお借りしてラーメンスープの試作に取り組みました。
前日から下準備を進めていたものの、食材やスープの準備に気を取られ、肝心のエプロンと三角巾を忘れてしまうハプニングも。地域の方のご厚意でお借りし、気を取り直して調理を始めました。
途中、2年生から「地域の方がお裾分けしてくださった」と差し入れてもらった朝獲れの魚も投入。さらなる旨味への期待が高まります。
約2時間かけてラーメンスープは無事完成。この日はお休みだったスタッフの方もお昼に駆けつけてくださり、試飲を希望していた2年生も一緒に試飲会を行いました。
「美味しい」「とても上品な味」といった感想をいただき、見守っていた3年生にも安堵の表情が浮かびました。
■ 地域との新たな出会い
試飲会の後、この日は「ぼたなす」の産地である日南地区で筍の収穫作業が行われていることを教えていただきました。ラーメンのトッピングとして活用できないかと考え、川島さん、仙頭さんにご紹介いただき、急きょご挨拶に向かうことになりました。
途中、椎名の名店「夫婦岩」で昼食をいただき、2年生は室戸での初ランチを満喫。その後、全員で日南地区へ向かいました。
西ノ川沿いに続く石積みや田畑の風景を眺めながら、日南・太平集落活動センター「ひなたぼっこ」に到着。作業終わりで休憩中だった地域の皆さんが温かく迎えてくださいました。
かつて高知大学の先輩たちが運動会やイベントでお世話になったことを懐かしそうに話してくださり、美味しい地域の食やコーヒーでもてなしてくださいました。さらに試作用として茹でたての筍まで分けていただき、学生たちは感動しきりでした。
メンマの原料として購入させていただくことや、今後の試食会へのご案内など、お礼の方法をあれこれ考えながら、温かい気持ちで帰路につきました。
■【2年生】初めての室戸実習
私たち2年生は、学内実習で事前に調べていた場所を中心に見学しました。
まず椎名漁港を訪れ、朝の定置網漁で水揚げされた魚を観察するとともに、先輩方もお世話になっている椎名大敷の漁師さんへ挨拶をしました。
漁港では、捌かれて頭と尾だけになった魚や売れ残った魚などを目にしながら、漁港ならではの匂いや雰囲気を体感しました。興味深そうに魚を見ていると、漁師さんたちが魚の特徴や売れ残る理由などを丁寧に教えてくださり、地域の方がお裾分けまでしてくださいました。
続いて、国内で5番目に世界ジオパークに認定された室戸世界ジオパークへ。シーグラスを集めたり、浅瀬で磯の生き物を観察したり、入り組んだ地形を歩いたりしながら、室戸の雄大な自然を満喫しました。
午後からは、3年生のラーメン企画で使うトッピングの材料を求めて、「ひなたぼっこ」を訪問。筍や伝統野菜「ぼたなす」についてお話を伺い、ラーメンへの活用方法について多くのヒントをいただきました。
さらに、ご厚意で筍の五目おにぎりや下茹でした筍までいただき、地域の皆さんの温かさに触れることができました。
初めての現地実習を通して、地域の方々の魅力や温かさを実感し、これからの実習への期待が大きく膨らみました。
■ 地域への感謝を胸に
今回も2・3年生ともに、地域の皆さんに温かく迎えていただきました。
地域に愛着を持つ「よそ者」として自分たちに何ができるのかを考えながら、これからも活動を続けていきたいと思います。
お世話になった地域の皆さまに、心より御礼申し上げます。





















