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漁船に乗って食材調達!ラーメン試食会に向けた仕込みに挑戦(室戸を主とした漁村のくらし実習班)

真夏日の7月27・28日、室戸実習班は、地域での試食会に向けたラーメンスープの材料の仕入れと仕込みのため、室戸市へ向かいました。

8月1日に椎名集落活動センター「たのしいな」で開催される「サマーオーシャンマーケット」、4日には日南集落活動センター「ひなたぼっこ」で、ラーメンの試食会を行います。

そのスープを仕込むにあたり、椎名大敷さんのご厚意で、魚を仕入れる前に乗船体験をさせていただくことに。28日は朝4時40分に椎名漁港集合のため、前日から室戸入りしました。

■緊張とワクワクを抱えて室戸へ

27日午後に集まった学生たちは、大人数分のスープを仕込むことへの緊張感と、合宿や乗船体験へのワクワクとが入り混じる中、仕込みや乗船に向けた準備に取り組みます。

買い出しのほか、ライフジャケット・ヘルメット・ヤッケ・長靴などの貸出手続き、熱中症対策もしっかり行いました。

夕方に大学を出発し、18時過ぎに室戸へ到着。2年生にとっては初めての合宿実習です。先輩たちと薄暗くなった室戸のまち歩きを楽しみ、室戸の幸もふんだんに堪能した様子。今回も太田旅館さんにお世話になりました。

■夏の大敷網漁の美しさと大変さを垣間見る

28日は夜明け前に起床し、予定どおり4時半前に漁港へ到着。椎名大敷の事務所に伺ってご挨拶をし、準備を始めます。

日の出前は涼しさを感じるものの、ヤッケとライフジャケット、長靴、ヘルメットを装着すると、すでに汗がにじみます。大敷の漁師さんたちから助言を受け、ヤッケの上着を脱いだり、水分を持参したりして、いざ船へ。学生たちは二手に分かれて乗船し、出漁です。

穏やかな海で風を切る船上から眺める日の出は、とても美しいものでした。

網場に到着すると、さっそく第2箱網の揚網作業が始まります。先週は「この時期はあんまり獲れん」とおっしゃっていましたが、この日はどうやら「おるね」。昇る太陽を背に感じながら、期待が高まります。

漁師さんがおっしゃるとおり、この日は大漁。網のそばにもブリ(の手前サイズを含む)がやってきて、水揚げしたばかりのアジやメジカを餌に、ブリ釣りまで体験させていただき、学生たちは大感激でした。

ありがたい偶然で、この日は高知大学OBで水産の専門職のお二人も同乗されており、忙しい漁師さんに代わって、ブリ釣り体験を温かく、手際よくサポートしてくださいました。

「日が昇ると暑いでね」と事前に聞いていたとおり、見学しているだけでも汗がにじみます。そして、マグロやブリ、マンタなど大型のものを含む魚を水揚げし、活〆していた漁師さんたちは、私たち以上に汗だくです。

初乗船の2年生はもちろん、2度目となる3年生にとっても、そのインパクトは大きかった様子。釣り体験や間近での見学、獲れたての魚の試食など、大変なお仕事の最中にもかかわらず、漁師さんたちは本当に懐深く、温かく接してくださいました。

■賑やかな椎名漁港で魚を選ぶ

1時間半ほどの操業を終えて港に戻ると、水揚げを見学しながら、ラーメンスープの材料として購入する魚を探します。

これまで多く使ってきたサバ約5kgに加え、組合長さんが、あまり値のつかない魚を中心に見繕ってくださり、アカサバ(ハチビキ)、トビウオ、ムロアジ、メジカなど、計15kgほどを提供いただきました。

朝7時30分の漁港は、漁師さんや買い付けに来た方、地元で大敷の株をお持ちの方などで賑やかです。魚や漁師さんに興味津々の学生たちは、港内を動き回ってお話を伺い、マグロの頭と尾を分けてもらった学生も。

値の張らない魚を見繕っていただいたり、お仕事中にもかかわらずお話を聞かせてくださったり、お魚や差し入れの飲み物をいただいたり……。

「猛暑の夏もこうして出漁する方々がいるからこそ、自分たちはおいしい魚を食べられるんだな……」

暑い中で働きながら、若い世代に温かく接してくださる漁師さんをはじめ、漁港の方々の姿から、学生たちは暑さでクラクラしつつも、多くのことを教わった様子でした。

■午後の部に向けて小休止

お礼を伝えて漁港をいったん離れ、室戸市元にある「喫茶アロエ」さんでモーニング。

涼しい店内で今朝のことを振り返りつつ、午後からのラーメンスープの仕込み作業について、役割分担を話し合います。

休憩を終えると、街中で足りないものを買い出し、川﨑製麺さんへ麺の発注に伺った後、椎名集落活動センター「たのしいな」へ。

この日は月に一度の「おいしいな食堂」の日。地域のお母さんたちが手掛ける、川﨑製麺さんの生麺と自家製タレを使った冷やし中華を堪能しました。

■総力を挙げてのスープ仕込み

午後からは「たのしいな」のキッチンをお借りして、朝獲れのお魚をふんだんに使ったスープの仕込みです。

「おいしいな食堂」のお母さんたちがカウンターの外から見守ってくださる中、魚の鱗や血合いを取る担当、魚を捌く担当、切り身や頭に塩を振って水気を取る担当、野菜や鶏を使って出汁のベースを作る担当に分かれて、作業に取り組みます。

「鱗を取るにはこれがいいよ」とお母さんたちからアドバイスをいただきつつ、まずは大量の魚の下処理に集中。計20kgの魚の下処理を、2時間ほどで済ませることができました。

これまでにないスピードで下処理を終え、「このペースなら早く終えられるかも」と思いきや、大人数分の仕込みはこれまでとは勝手が違いました。

灰汁を取りながら煮出し続け、濾してスープだけを取り出す――。それぞれの工程に想像以上の時間を要します。さらに、これを冷凍できる状態まで冷ますには、もっと時間がかかることに……。

■企画経験の豊富な先輩方の知恵や視点に学ぶ

途中、トッピングに使う「ぼたなす」を仕入れるため、数人が作業を切り上げ、日南集落活動センター「ひなたぼっこ」へ向かいました。

センターの海老川さんが確認してくださる項目は、イベント企画の豊富なご経験に裏打ちされたものばかり。

「当日を見越して、こうした点まで予測してオペレーションを考える必要があるんだな……」

学生たちにとって、大きな学びとなりました。

打ち合わせを終え、「ひなたぼっこ」から16時過ぎに椎名地区へ戻ると、スープはまだ煮出しの作業中でした。

見通しを立てては崩れ、「たのしいな」の川島さん・仙頭さんに報告してはお詫びすることを繰り返し、スープを濾して何とか冷凍までこぎつけた頃には、19時を回っていました。

片付けを含め、遅い時間までお付き合いいただいたお二人には、申し訳ない気持ちと、そんな中でも労いの言葉をかけてくださったご厚情への感謝の気持ちとでいっぱいです。

川島さん・仙頭さんからも、当日を見越して確認すべきことをいくつも教えていただきました。数多くの企画経験に裏打ちされた「段取り」の知恵を、つくづく実感しました。

■ヘトヘトなれど、充実した2日間

「たのしいな」を発ち、大学に到着したのは21時半頃。

ハードスケジュールで身体はヘトヘトですが、盛りだくさんの経験と充実した時間を過ごすことができました。運転手さんにも本当にお世話になりました。

急いで片付けを済ませ、今後のスケジュールを簡単に確認して、それぞれ帰路につきました。

今回も、地域の皆さまのご厚情にたくさん接し、「地域で人を育てる」とはどういうことなのか、その一端を教わったように思います。

今回学んだことを、学生たちがこれからどのように生かしていくのか。温かくもシビアに見守っていただけると、大変ありがたく存じます。

今回お世話になった皆さまに、深く御礼申し上げます。


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