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主要研究設備
■微化石画像処理室
微化石画像処理室では、さまざまな種類の光学顕微鏡を用いて、微化石や現生プランクトンなどの観察・計数・画像撮影・および拾い出しなどを、それぞれの光学特性にあわせた適切な条件で行うことが可能です。微化石とは、顕微鏡を用いないと観察が難しいほど小さな化石です。海洋堆積物における微化石は、おもに有孔虫、石灰質ナノプランクトン、珪藻、放散虫に代表されます.これらの遺骸群集は,生息していた時代の海洋環境を克明に記録していることが知られています.これらの群集の生息範囲、特性を考慮することにより、表層水塊変動や深層水循環などの過去の環境を復元できます。

有孔虫の殻の同位体分析のための拾いだし、殻の観察や画像撮影には、この部屋にある実体顕微鏡、デジタル顕微鏡やレーザー顕微鏡が用いられています。

石灰質ナノプランクトンは、多数の石灰質の0.5〜20μmの円石(ココリス)によって構成される植物プランクトンです。ココリスが微化石として保存されるため、その観察・計数に適したステージを持つ偏光顕微鏡が備えてあります。

珪質微化石(珪藻や放散虫など)は、珪質の殻を持つ微小プランクトンの化石です。万能写真顕微鏡による明視野/位相差/暗視野観察などが利用できます。

また、プランクトンなどの生きた状態での観察なども可能であり、実体顕微鏡や倒立蛍光顕微鏡システム、万能写真顕微鏡による蛍光観察などが利用できます。

 

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